ゲーム
セレブで他人に不寛容な偏屈なオッサンが、弟に招待されたゲームに参加したことで、理不尽な災難に遭わされるドタバタ作品。ネタバレあり。
―1998年公開 米 128分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:金持ちの男が軽い気持ちで参加してしまったゲームによって不条理な危機を味わうスリラー。監督は「セブン」のデイヴィッド・フィンチャー。脚本は「ザ・インターネット」のジョン・D・ブランケットとマイケル・フェリス。製作は「ある貴婦人の肖像」のスティーヴ・ゴリン、フィンチャーと組んで数々のミュージック・クリップを製作したシーアン・チャフィン。製作総指揮は「ブレーキ・ダウン」などの監督としても知られるジョナサン・モストウ。撮影は「ヘブンズ・プリズナー」のハリス・サヴィデス。音楽は「すべてをあなたに」のハワード・ショア。美術は「12モンキーズ」のジェフリー・ビークロフト。編集はジム・ヘイグッド。衣裳はマイケル・カプラン。主演は「アメリカン・プレジデント」のマイケル・ダグラス。共演は「デッドマン・ウォーキング」のショーン・ペン、「クラッシュ」のデボラ・カーラ・アンガー、「インデペンデンス・デイ」のジェームズ・レブホーンほか。(KINENOTE)
あらすじ:サンフランシスコ。ニコラス(マイケル・ダグラス)は大富豪だった父の莫大な資産を引き継ぎ、投資家として成功していた。が、妻と離婚した後は大邸宅にひとりで住み、生活は規則正しく「遊び」とはほとんど無縁の毎日。48歳の誕生日。彼の父親が投身自殺をした年齢だ。弟のコンラッド(ショーン・ペン)と久しぶりにレストランで再会したニコラスは「CRS」という会社の紹介状をプレゼントされる。凄い体験をしたとしか彼は言わない。偶然CRSのオフィスを見つけるニコラス。重役のファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)はCRSの商品はゲームだという。疑念を抱きながらも彼はテストを受けた。以下略 (KINENOTE)
監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:マイケル・ダグラス/ショーン・ペン/デボラ=カーラ・アンガー
ネタバレ感想
『セブン』のデイヴィッド・フィンチャー作品ということで、この作品がレンタルで出始めた頃に一度観たことがある。『セブン』はものすごく好きな作品なので本作についてもかなり期待していたものの、あまりのツマラナさに眠ってしまい、そのまま返却。以降、20年以上鑑賞することがなかった。で、今回久しぶりに鑑賞してみたら、当時と感想は同じ。俺には何も楽しめない作品であった。弟役がショーン・ペンだったことに驚いたが。
何で楽しめないのか。俺が好きなデイヴィッド・フィンチャーの映画って、『ファイト・クラブ』とか『ゴーン・ガール』とか社会に対する風刺がきいてるように感じられる作品なのだ。本作はどちらかというと、どんでん返し的なストーリーに面白味があるのだろうし、その手の映画が好きな人には結構評価が高いみたい。
その面白味を堪能できなかったのであれば、楽しめなかったのも無理はないのかもしれない。なんというか、謎めいた展開で物語を引っ張っていくのは良いんだけども、その一つ一つの出来事にさほど興奮を覚えないし、彼の過去のトラウマみたいなんが、あまり作品内に生かされているようには思えないのである。
弟がゲームをしかけて狙ったのは、兄の盲が開かれることだったようだ。頑なな心から解放されて、他人に寛容になってほしいと願っていたらしい(だよね?)。かなりリスクが高いし金のかかる試みで願ったのがそんなチンケなことだったってのがまた拍子抜けである。金持ちの世界はさっぱりわからんのでありました。
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