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映画『フォーリング・ダウン』ネタバレ感想 本当の異常者どもが町に大勢いる

フォーリングダウン
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フォーリング・ダウン

暴走野郎、Dフェンスがある日、何もかもどうでもよくなって暴走を始める話。自分では抑制しているつもり、当たり前のことをしているつもりでも、日常の言動そのものが実はすでに、異常であるかもしれない。と、考えるなら、みんな虞犯者であり、異常者なのだ。それに気付かせてくれる力を持つのが、この作品の良さである。ネタバレあり。

―1993年 米 118分ー

 

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ロサンゼルスを舞台に、日常生活に疲れた平凡な男が理性を失い、数々の事件を起こしていく姿を描くサスペンス・スリラー。監督は「フラットライナーズ」のジョエル・シューマカー。製作は「プラトーン」のアーノルド・コーペルソンと、「キンダガートン・コップ」の脚本を共同執筆したティモシー・ハリスとハーシェル・ワイングロッド。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ジャック・サマースビー」のアーノン・ミルチャン。脚本は本作がデビュー作となるエブ・ロー・スミス。撮影は「マイアミ・ムーン」のアンジェイ・バートコウィアク。音楽は「生きてこそ」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。主演は「氷の微笑」のマイケル・ダグラス、「ランブリング・ローズ」のロバート・デュヴァル。ほかに「パリス・トラウト」のバーバラ・ハーシー、「黄昏のチャイナタウン」のフレデリック・フォレスト、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のチューズデイ・ウェルド、「トータル・リコール」のレイチェル・ティコティンらが共演。(KINENOTE

あらすじ:1991612日、猛暑のロサンゼルス中心部付近。ハイウェイの大渋滞の列の中に、Dフェンスというニックネームで呼ばれる男(マイケル・ダグラス)の乗る車があった。Dフェンスは、突然車を乗り捨て、別れた妻のベス(バーバラ・ハーシー)と娘のアデル(ジョーイ・ホープ・シンガー)に電話をするため歩き出した。コンビニエンス・ストアで両替を断られたDフェンスは、しかたなくコーラを買おうとするが、アジア系の店主は85セントを要求し、レジで2人は小競り合いになる。怒り狂ったDフェンスは店主から奪ったバットで店内を破壊するとコーラの代金50セントを置いて店を出た。やっと電話をかけたDフェンスだったが、相手は話し中。からんできた2人のチンピラを撃退したDフェンスは、再びベスに電話をかける。アデルの誕生日プレゼントを渡したいと言うが、家に来ることを拒否される。しかし彼はその言葉を遮るようにプレゼントを持って訪ねると伝えた。その時、先刻のチンピラが仲間を連れて車で現れると、マシンガンを掃射。Dフェンスは無傷だったが市民に多数の死傷者が出た。チンピラたちは車の運転を誤り、事故を起こした。Dフェンスは彼らのマシンガンやショットガンを奪い、立ち去った。ハンバーガー・ショップの店内でマシンガンを乱射し、払い下げ軍用品店店主ニック(フレデリック・フォレスト)を殺害し、バズーカ砲を奪い、その上そのバズーカで道路を破壊するDフェンス。ロス市警のプレンダーガスト刑事(ロバート・デュヴアル)は、そんな一連の事件に共通するパターンを見て、密かにDフェンスのことを調べあげ、彼を慕う刑事サンドラ(レイチェル・ティコティン)と共にDフェンスの足どりを追った。2人はDフェンスの元妻ベスが住むヴェニス・ビーチに行く。ベスは彼らから逃れるが、やがてDフェンスが現れた。サンドラは彼に撃たれる。プレンダーガストはDフェンスを棧橋に追いつめ、自首するように説得を試みるが、Dフェンスはいきなり銃を向け、プレンダーガストは彼を撃つ。彼は息をひきとるが、その銃は実は玩具だったのだ。(KINENOTE)

監督:ジョエル・シューマカー
出演:マイケル・ダグラス/ロバート・デュヴァル/バーバラ・ハーシー/レイチェル・ティコティン

ネタバレ感想

適当なあらすじ

Dフェンスはその異常な性格のせいか、妻から離婚をされて、仕事もクビになっている。そんな彼が猛暑の日に車を運転していたら、道路工事の影響で大渋滞に巻き込まれる。イライラしてきた彼は、何もかもどうでもよくなり、ブチ切れて、車を捨てて徒歩でその場を立ち去る。

そして、行く先々でトラブルを起こし、棚ぼたラッキーで銃器を手に入れ、はたからみたら異常者にしか思えない行動をとり、破滅への道をたどっていくのであった…。

アクション映画だと思ってた

この映画、大好き。初見は高校生の頃だった。マイケル・ダグラスが大暴れするアクション映画だと思ってレンタルしたら、ぜんぜん違う内容だったんだけど、とてもいい作品だと思った。あの当時の俺は、映画といえばアクション作品ばっかり見ていたんだけど、図らずも鑑賞することになった、何の救いもないこの作品が強く心に残ったのである。

Dフェンスはどう考えてもお近づきになりたくない変人なんだけど、あの当時の俺が見ても、彼のやり場のない怒りや、その言動に共感できる部分がたくさんあった。だから、いい作品だと思ったのだ。

であるから、今でも数年に1度、なんとなく観たい気分になったときに、この作品を鑑賞する。

異常者どもが町に大勢いる

今回の鑑賞で初めて心に残ったセリフがある。それが、この記事のタイトルにも入れた言葉だ。ラスト近くでDフェンスが、ロバート・デュバル扮する刑事に言う。「本当の異常者どもが町に大勢いる」と。全くそのとおりだ。

Dフェンスも異常者だが、何食わぬ顔して常識人の面をして生きている異常者は、現実にもたくさんいるのだ。俺もその一人かもしれない。Dフェンスはその異常性を抑制しきれずに事に及んでしまったが、その異常性の蓋を開ける出来事がひとたび身に降りかかろうものならば、誰もがそのタガをはずして常軌を逸した行動に走ってしまうかもしれない。

もしくは、自分では抑制しているつもり、当たり前のことをしているつもりでも、日常の言動そのものが実はすでに、異常であるかもしれない。と、考えるならみんな虞犯者であり、異常者なのだ。それに気付かせてくれる力を持つのが、この作品の良さである。

ロバート・デュバルもよい

もうひとつ、ロバート・デュバル扮する刑事がよい。彼は奥さんに気を使っていろいろ我慢する人生を強いられているが、それは二人の間にいた娘を亡くしてしまったことに原因があるようだ。娘を亡くしたことをきっかけに、彼の奥さんは、ちょいとおかしくなってしまっている。それでも彼は、自分を慕ってくれている女性刑事に対して、「私は妻を愛している」と言ってのける。なかなかカッコいい男でありますな。ちなみに、女性刑事の役者さんは、シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』でヒロインを演じていた人ですね。

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とにかく、キャシー・ベイツ、キャシー・ベイツの演技力が、この作品の肝である。彼女の表情、過剰なくらいに見える、あの表情の演技、実にその場のアニーの感情を狂的に、巧く表していると感じた。

 

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