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映画 高地戦 ネタバレ感想

高地戦
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高地戦

朝鮮戦争の激戦地で戦った兵士たちの生きざまを描いた戦争作品。停戦を望んでいるのにいつまで経ってもそれがかなわず、一人、また一人と仲間を失っていく戦場の悲哀が感じられる良作。ネタバレあり。

―2011年公開 韓 133分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:朝鮮戦争の激戦地を舞台に、停戦協定成立から発効までの12時間に行われた最後の戦闘に参加した兵士たちの姿を描いた戦争映画。韓国国内では大ヒットし、高評価を得た。出演は「トンマッコルへようこそ」のシン・ハギュン、「白夜行 白い闇の中を歩く」のコ・ス。監督は「義兄弟 SECRET REUNION」のチャン・フン。(KINENOTE)

あらすじ:1953年冬。南北朝鮮の戦争が泥沼化する中、板門店では2年前に始まった停戦協議が難航し、アメリカと北朝鮮、中国の三者が南北境界の線引きを巡って火花を散らしていた。そんな中、自分の任務に嫌気を覚えた韓国軍防諜隊中尉カン・ウンピョ(シン・ハギュン)は、公然と軍の方針に異を唱えて最前線である東部戦線への調査着任を命じられる。激戦地のひとつ、エロック高地で戦死した中隊長の死体から、味方の弾丸が発見されたのだ。敵軍の内通者がいると見られるのはワニ中隊。そこに、戦死したと思っていた友人、キム・スヒョク(コ・ス)がいることを知ったウンピョの脳裏に、ある記憶が蘇る。開戦直後の1950年6月末。ウンピョ率いる小隊は北朝鮮軍の捕虜となる。震えながら神に祈るスヒョクを励ますウンピョ。死を覚悟した小隊に向かって、敵軍の隊長は“この戦争は1週間で終わる。故郷に隠れて、終戦後に祖国再建に務めろ”と告げ、ウンピョは釈放される。だが、負傷したスヒョクは傷の手当てのためにと、北朝鮮軍に連れ去られたのだった。再び1953年冬。小雪の舞う高地。ウンピョは名声からかけ離れたワニ中隊の姿に驚く。臨時中隊長として部隊を率いていたのは、まだ20歳になったばかりの青年大尉シン・イリョン(イ・ジェフン)。2年間で二等兵から中尉に特進したスヒョクは、ワニ中隊の実質的リーダーになっていた。前中隊長の死の謎も解けないまま、高地を奪い合う戦闘が果てしなく続く。さらに、ワニ中隊が“2秒”と呼んで恐れる凄腕の狙撃手など、様々な敵との戦いを経て、ウンピョは彼らが経験した戦場の真実を学んでゆく。そして迎えた7月27日。板門店で停戦協定が成立。だが、午前10時に成立したその停戦協定の発効は12時間後。午後10時時点での最前線が軍事境界線となることから、停戦が決まったにもかかわらず、ワニ中隊には最後の出撃命令が下される……。(KINENOTE)

監督:チャン・フン
出演:シン・ハギュン/コ・ス/イ・ジェフン/リュ・スンス/コ・チャンソク/イ・デビッド/チョ・ジヌン

ネタバレ感想

前から見たいなと思っていたところ、Amazonプライムで配信されてたので鑑賞してみた。ちょっと長尺に感じる部分もあるし、兵士たちの人間模様がフィクション丸出しな設定に感じなくもない。だが、戦闘描写では戦地の過酷さが伝わってくるし、軍を動かしているお偉方の糞さ加減と戦地で戦う兵士たちのギャップを描くことで戦争のバカらしさが感じられるところがいい。

さらに良いのは、互いに殺し合っている韓国軍と北鮮軍が、同じ陣地の奪い合いを繰り返している中で、奇妙な連帯感というか友情みたいのを育んでいくところだ。同じ戦地で戦っている敵同士でありながら、どちらも同じ民族。だからこそ抒情が通じる歌の歌詞であるだろうし、故郷に手紙を送り届けることもできる。そして、酒を差し出すこともするのだ。

こうした描写があるからこそ、ラストの戦闘描写はさらに悲惨さが増すのであり、お互いに相手を殺さざるを得ない苦悩を感じさせつつも、人間の残酷さも感じられて、やっぱり戦争というのはクソであるなと再認識させられる。

そして、やっぱり、自分は戦地に行かずに物事を決定している権力者どもに、言いようのない怒りを感じるのである。

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