ジャングルランド
兄貴がトレーナー、弟がボクサーという兄弟が、賭けボクシングで生計を立てていた。ある日、地元の黒社会への借金を返すために、格闘技大会に無理やり出場させられることになった。さらには、ある女性を大会が行われる地で商売をしている組織のボスに引き渡す任務も課せられる。二人はどうなってしまうのか。メインは格闘技大会というよりは、そこに至るまでの過程にあるけっこう切ないロードムービー。ネタバレあり。
―2019年製作 米 90分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ジャングルランドは、マックスウィンクラーが監督し、テオドールB.ブレスマン、デビッドブランソンスミス、ウィンクラーが書いた2019年のアメリカのドラマ映画です。映画の主演は、チャーリーハナム、ジャックオコンネル、ジェシカバーデン、ジョナサンメジャーズ、ジョンカラム、ニックマレンです。 (ウィキペディア英語)
あらすじ:ボクシングのリングで壮絶な敗北を喫したライオン(ジャック・オコンネル)とマネージャーであるスタン(チャーリー・ハナム)の兄弟は、地元の犯罪組織に多額の借金を背負ってしまった。2人はより良い人生をかけて、高額賞金のかかった格闘技大会に出場することを強いられる。(amazon)
監督:マックス・ウィンクラー
出演:チャーリー・ハナム/ジャック・オコンネル/ジェシカ・バーデン
ネタバレ感想
Amazonプライムで見つけて鑑賞。兄貴のスタンがダメ人間なせいで苦労する弟のライオン。で、この兄弟が生計を立ててるのは格闘技っていうストーリー、何か別の作品にもあったような気がするんだが、思い出せない。ストーリーとしてはありがちなパターンってことなんかもね。
そんな二人が黒社会の圧力で、無理やり格闘技大会に出されることになるんだけど(もちろん弟のみだが)、その大会で勝ち残れば、彼らの底辺の人生に逆転のチャンスが生まれる。ただ、その大会へ向かう道中に、ある女性を運ぶことを条件づけられてーーてのが冒頭にも紹介した適当なあらすじ。
これまた冒頭でも書いたように、話の中心はこの兄弟と女性(スカイ)の関わり合いであって、格闘技大会はラスト10分くらいのクライマックスとして描写されるだけ。ライオンはスカイのことを憎からず思っていて、最終的には好きになっちゃう。で、これまで言いなりになってた兄貴に意見を言える男として成長していく。
であるから、予想通り終盤で兄貴と言い合いになって、二人は袂を分かつことになるんだけども、いろいろあって、弟は兄のところに戻ってくるというーーこういう展開にもなんだか既視感を覚えた。
スタンのダメさ加減をこれでもかと描いておいて、ラストは自分を助けるために人殺しまでしてしまったライオンのために罪を被ってやるというラストは切ないんだが、なんか物足りなさもある。
ライオンと駆け落ちする選択を取らずに一人、行方をくらましたスカイが、どうして格闘技大会の会場へやってきたのか、その辺の真意も測りかねるし、ライオンはあの後、大会で勝ち残ったのかどうかも描かれない。なんというか、すごく心に残りそうなラストを迎えられそうな作品なのに、何かその情熱がこちらには伝わってこない、残念な作品であった。
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