ブラザーズ リングにかけた夢
香港発の格闘系スポ根ストーリーという感じだったのでけっこう期待して鑑賞したんだけども、あんまりおもしろくなかったなぁ。ストーリー展開がベタベタだし、格闘シーンにあんまり迫力がない。
―2019年製作 香 108分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:施設で育ち、貧しい生活の中、ボクシングジムで腕を磨いた兄弟。大人になり、それぞれトップレベルの武術家に成長した2人が、大切なもののためにリングに立つ。(NETFLIX)
監督・脚本:ダニエル・チャン
出演:リン・ユイシン/マー・チーウェイ/ヤン・リウチン/エリック・コット/ユン・チウ
ネタバレ感想
施設で育った兄弟の絆を描いた物語というのはわかるんだけども、その描き方も結構中途半端。兄は表の世界でアマチュアの格闘家として試合に出ており、ある試合で相手をぶちのめしたことで、プロの世界へ駆け上がる。たしか、40戦くらいして無敗。
で、ぶちのめした相手とプロの世界で再会するのだ。ところが、再戦では30秒で負けてしまう。しかも足を負傷したらしく、一戦で戦う気力も薄れたらしい。それで、奮起した弟があだ討ちのために試合に出て、見事勝利——という感じでラストを迎える。
ということで、この兄弟の何が中途半端かというと、その関係。最初、兄は表、弟は地下闘技場で賭けの試合に出ていて、兄は弟を認めてないらしく仲が悪いような描写をしておきながら、絵的には全くそう見えないのである。だから、兄のあだ討ちに――という展開にさほどドラマティックな感じがない。
あと、兄貴は義理の父のため、そしてジムのために表の世界で頑張ってプロにまでなったーー的な設定みたいだけど、この兄貴にそこまでの切実さを感じないのだ。減量も適当だし、たばこ吸ってるし、練習の虫って感じもしない。そら、負けるわ。
伝わってきた部分でよかったなと思ったのは、この兄貴が、あえてヒール役に徹して世間の関心を買おうとしているところ。そういう役どころを演じるのも本意ではなかったようだが、そこを鑑賞者に分からせる演出ができていたのはよかった。
他によかったのは、この兄貴の恋人役が美人なところか。三船美佳にちょっと似てたな。
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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