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映画『ディセント』ネタバレ感想 隠し事はやめよう

ディセント
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ディセント

10代後半くらい、アウトドア経験もほとんどない女子高生のグループが迷い込んだ洞窟で、阿鼻叫喚の地獄を体験する話――だと思っていたが、観たら少しだけ違った(笑)。ネタバレあり。

―2006年 英 99分―

 

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解説とあらすじ&スタッフ・キャスト

解説:地下3000メートルに続く洞窟で6人の女たちが事故に遭い、恐怖の体験をするサスペンス・スリラー。監督・脚本は「ドッグ・ソルジャー」のニール・マーシャル。出演は「Niceland」のシャウナ・マクドナルド、「CODE46」のナタリー・メンドゥーサ、「ザ・ビーチ」のサスキア・マルダー。ブリティッシュ・インディペンデント映画賞最優秀監督賞受賞。(KINENOTE)

あらすじ:交通事故で夫と一人娘を失ったサラ(シャウナ・マクドナルド)は、思い切って友人たちが企画した女だけの冒険旅行の誘いを受けることにした。冒険マニアのリーダー、ジュノ(ナタリー・メンドーサ)が企画した今年の冒険は、アパラチア山脈のチャトゥーガ国立公園内の洞窟探検だった。ジュノは山道をかなり歩いた森林地帯の奥に大きく口を開けた巨大な洞窟へと一行を導いた。サラら6人は大自然が作り出した幻想的な風景に魅了され、さらに洞窟の奥へと足を踏み入れていく。だが、人間が一人通れるほどの穴を抜けて次の地点へ出ようとしたとき、サラがその穴に挟まって抜けられなくなってしまう。ベス(アレックス・リード)は錯乱状態になりそうなサラを落ち着かせ、どうにかサラの体を抜くことに成功するが、次の瞬間崩落が起きてその穴は塞がれ、出口が閉ざされてしまう。さらに悪いことに、ジュノは洞窟の出入り口が書かれたガイドブックを持ってきていなかった上、洞窟探検に必須の役所への申請を怠っていた。申請を出しておけば彼女たちが戻らなかったときに捜索隊が出してもらえたのだ。それどころか、ジュノが一行を連れてきた洞窟は、有名な洞窟ではなく、まだ名前さえ付いていない前人未到の洞窟だった。もはや、捜索隊は期待できない。彼女たちは自力で出口を見つけるしかない状況に追い込まれたのだった。ジュノは迷路のような洞窟の中、風の流れを見ながら出口を探して一行を先導。奥へ進むに連れ、洞窟は起伏が激しくなり、危険が増す。やがて、言い争いから仲間割れが発生、命綱である照明の電力も残りわずかとなる中、さらに想像を絶する過酷な試練と恐怖が彼女たちに襲いかかる。(KINENOTE)

監督:ニール・マーシャル
出演:シャウナ・マクドナルド

阿鼻叫喚の傷心旅行

公開当時、けっこう評判が良かったらしく続編もつくられている映画。俺も前から観ようと思い続けて早数年、ようやく借りてきて鑑賞した。つまらくはなかった。くらいの感想です。

女性グループはアウトドア経験がある。んで、10代ぽい若い娘3人と、25歳以降くらいの3人の女性が一緒に洞窟探検をして、阿鼻叫喚の地獄を体験する話――である。うむ、冒頭の鑑賞前のイメージも、そんなに変わらないよね、一応(笑)。

主人公のサラは1年前、旦那と娘、友だちのべスやジュノと一緒に川遊びをした帰り、交通事故に遭って、娘と旦那を失くしている。で、事故以降、傷心が続くサラを冒険旅行に誘うのが、べス。訪れた山奥の小屋には旅行を企画したジュノの他に、若い娘が3人。つまり計6人でどっかにアウトドア的な探検に行くことがわかる。ここまでが物語の冒頭だ。

ノールック運転は死にます

にしても、サラが旦那と娘を亡くすことになる事故シーン、運転してた旦那があほすぎて笑っちゃう。どんだけよそ見してんだよと。なんか悩み事? みたいのがあるっぽいのが見て取れたが、さすがにノールック運転はダメだろ。しかも、後に悩みの原因が判明するんだけど、その内容がまた酷い(笑)。サラは気の毒である。死んじゃう娘はもっとか。

6人は小屋でドンチャン騒ぎをして、翌日から冒険に出発する。ここまでの間で、企画者のジュノからは、探検先の情報はほとんどない。でも、誰も気にしないのである。俺はそれって辺だと思うのだが、みんなさほど気にもしてない様子。

ケイビングで、過去の傷なんてわすれちゃお!

で、一行は森の中にある大穴にたどり着き、その中へ。目的は洞窟探検なのである。で、実はジュノ。ガイドブックを意図的に小屋に置いてきている。それだけならまだしも、探検先の洞窟は人跡未踏の地だったのだ。すなわち今回の探検旅行、ジュノはみんなに名の知られた洞窟に行くようなことを言っておいて、全然違うところに一行を連れてきていたのである。糞野郎である。糞野郎ではあるが、そいつに全部を任せて道中も何も疑問に思わない他の5人はバカ野郎である。

ちなみに、全員が謎の洞窟に導かれていたことを知るのは、もう少し物語が進んでから。出口が塞がれた時なんである(笑)。で、事が判明した後、みんなジュノに、多少は非難めいたこと言うものの、けっこう淡々と出口を探し始める。普通の感覚だったら、もっと罵詈雑言浴びせそうだが、なかなか前向きな娘たちだねぇ(笑)。

だけどさぁ、ガイドブックに乗っているような洞窟の近くに、謎の洞窟がそのままにされてるっておかしくね? そういうの突っ込んではいけないんだろうけどさ。

地底人間たちとのバトルが始まる

で、こっから先は、洞窟に潜む洞窟仕様に進化した人間? たちとの血みどろバトルが繰り広げられる。ちなみに、ジュノとべスの他には、ちょっと勝気なホリーて若い娘がいるんだが、あとの2人、名前なんだっけ? この若く見えるほうの3人組って、医者だかなんだかの卵みたいな娘が地底人の秘密を暴くためちょっとだけ活躍するものの、殺され要員としての役割以外、ほとんど果たしていない(笑)。

サラとベスとジュノの関係は物語上、重要な意味を持つので、洞窟に迷い込むのが3人だけだと、死者を誰にするかが難しくなる。だから、物語進行上、壁になってくれる人数が必要だった。それがあの3人なのだ。そうとしか思えない。気の毒(笑)。

惨劇を招いた張本人のジュノって、そんなに悪い人ではないんだが、やっぱ隠し事はいけんよね。しかもその隠し事が明るみになるのが、一年後のあの洞窟。そりゃ、ああいう結末になっても仕方ないのである。最終的に、洞窟の化け物以上に女性の怨恨って怖いなぁっていうのが感想。そのまんまだな(笑)。

ラストも何がしたかったのかよくわからんが、この物語にはなんと続編があるそうだ。特に気にならないので観ないと思います(笑)。

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