ザ・スナイパー(2006)
元警官のレイが息子と山に遊びに出かけたら、逃亡してた暗殺者のカーデンと遭遇。見逃すことができないレイはカーデンを警察に突き出そうとするんだが、カーデンの仲間がやってきて逆に襲われる羽目に。ジョンキューザックとモーガンフリーマンが中途半端に心を通わせる珍作。ネタバレあり。
―2006年公開 米 96分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマン、「2012」のジョン・キューザック主演のサスペンスアクション。監督は「ドライビング・MISS・デイジー」のブルース・ベレスフォード。(KINENOTE)
あらすじ:元警官のレイ(ジョン・キューザック)は、現在は体育教師。息子と森へキャンプにでかけたところ、FBIから逃れようとするプロの暗殺者カーデン(モーガン・フリーマン)を見つける。正義感からレイはカーデンを連行するが、彼の仲間が追いかけてくる。彼らはある重要人物の暗殺を任命されていた。レイは、カーデンとの会話から、その暗殺ターゲットがわかり…。(KINENOTE)
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:モーガン・フリーマン/ジョン・キューザック/ジェイミー・アンダーソン
ネタバレ感想
存在は知っていたが長い間放置してたのをレンタルで鑑賞。午後のロードショーで放映されたことがあるみたいだけど、まさに午後ローにふさわしい作品って感じだったな。
モーガンフリーマンとジョンキューザックという豪華なキャストだが、内容は実に中途半端で大して面白くない。ラストでカーデン(モーガンフリーマン)は、初期に目標としてた標的をぶち殺すことに成功している。
それを知ったレイ(キューザック)は何とも言えぬ表情をしていたが、息子を救出するためにカーデンを逃がす選択をしたわけで、そういうことをした自分への後悔の念があるからこそのあの表情だったのはいいとして、どうしてカーデンは、レイと息子の身の安全を守るような脅しをFBIにかけたのかがよくわからん。
よくわからんといえば、ラストでその標的をカーデンは始末したのはいいとして、それは一人でやったのか、別の仲間を集めたのか。前者だとしたら、そもそもこの計画で雇った仲間たちなんていらないじゃんって感じだし、後者だとしたら、最初からその仲間を集めとけよって感じちゃう。
そのくらい最初の仲間たちは自信満々の割には元警官にやられまくってるし、そもそもFBIと通じてる裏切者を新入りとして雇ってるカーデンの情報収集力にも疑問が出てきちゃう。
そもそもカーデンの計画は交通事故に遭って以降はレイも含むいろいろな邪魔が入ってて、彼の失敗を延々と見せられるだけの映画になっちゃってるってのも何だかねぇ。FBIもカーデンの標的が大統領だと勘違いしちゃってて、その真相は元警官のレイに見破られちゃってるのも、FBI無能すぎ。
というわけで、なんとも言えん、面白くない珍作であった。どちらの役者もしょうもない作品にもたくさん出てるんで別にいいんだけど、この作品以降から最近のジョンキューザックはこういう小粒などうでもいい作品にばかり出てるような印象。大丈夫なのかね。
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