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映画 フォーエバーパージ ネタバレ感想

フォーエバーパージ
Leven Rambin as Harper Tucker in The Forever Purge, directed by Everardo Valerio Gout.
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フォーエバー・パージ

12時間だけあらゆる犯罪が合法になるパージ法が適用されるアメリカ。人種差別の嵐が吹き荒れる最中で、パージに乗じて過激派が暴走。終わりのない犯罪行動が開始される。主人公の移民であるメキシカンたちは、皮肉にも故郷の国境を目指すことになる。現在のアメリカを風刺しつつもいつものテイストの話が繰り広げられるが、別に面白くないです。ネタバレあり。

―2022年公開 米 103分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:年に一夜だけ、殺人を含むあらゆる犯罪が合法になる“パージ法”が施行された米国を舞台に、壮絶なサバイバルを描いた大ヒットシリーズ第5弾。恐怖の一夜が明けた朝。しかし、人種差別主義の過激派組織が暴走し、終わりのない“無限パージ”に突入する……。出演は「アーミー・オブ・ザ・デッド」のアナ・デ・ラ・レゲラ、「闇の列車、光の旅」のテノッチ・ウエルタ。(KINENOTE)

あらすじ:移民増加が深刻な社会問題と化したアメリカ。政府は対策として、12時間だけ殺人を含むすべての犯罪が合法になる“パージ”を復活させる。命からがら恐怖の一夜をやり過ごした人々だったが、“パージ”に乗じて人種差別主義の過激派組織が暴走。終わりのない“無限パージ”に突入し、アメリカ全土が無法地帯と化してしまう。崩壊寸前のアメリカを援助するため、メキシコ政府は6時間に限って国境解放を宣言。メキシコからの移民のアデラ(アナ・デ・ラ・レゲラ)とホアン(テノッチ・ウエルタ)の夫婦は、雇い主の一家と共に国境を目指す。ところがその途中、過激派の一団に遭遇し、追われることに。果たして彼らは、極限の恐怖を生き延び、タイムリミットまでにアメリカを脱出することができるのか……。(KINENOTE)

監督:エヴェラルド・ヴァレリオ・ゴウト
出演:アナ・デ・ラ・レゲラ/テノッチ・ウエルタ/キャシディ・フリーマン/レヴェン・ランビン/ジョッシュ・ルーカス/ウィル・パットン

ネタバレ感想

レンタルで鑑賞。この作品も5作目か…。どの作品もそれなりに楽しめはするものの、いつもその内容が忘却の彼方へ行ってしまうところが本シリーズの特徴か(笑)。今作もきっと時が経つにつれてそうなっていくんだろうなという感じ。

この作品が面白いのはパージ法なるものが施行されているアメリカが舞台というところ。この法が1年に1回適用される日は、夜中の零時から12時間、どんな犯罪を犯してもよい、何でもありのゴールデンタイムになるのだ。

であるから、日ごろの鬱屈が溜まっている市民は盗みを働くだけでなく、日ごろ恨みに感じている人物を襲って抹殺してもOKなのだ。要は本能のままにやりたいことをやったって、許されちゃう。そうやって政府は市民のガス抜きをしているらしい。

とは言え、強盗、殺人なんて犯罪をしたくない良識的な市民もいるのであって、そういう人たちはリミット解放した狂人集団たちの魔の手から逃れなきゃいけない。つまりこのシリーズは、どちらかというと良識ある人間たちが、いかに地獄の一夜を生き延びるかというサバイバル的ジタバタを起こす様を、手に汗握りながら鑑賞するのがお楽しみポイントなんである。

ところが今作品は、パージのゴールデンタイムを主人公たちはほぼ何事もなく生き延びちゃう。で、一安心かと思いきや、過激派的人種差別主義者どもがパージが終わってからも暴れ続けてて、それを政府も鎮圧しきれなくて米国全土でパージ状態が継続されちゃうんである。

で、メキシコから安全・安心な暮らしを求めて苦労してアメリカに移住してきた主人公たちは、皮肉にもアメリカを脱出するために、メキシコ国境を目指すことになるのである。てなことで、5作目はパージ状態が暴走してもはや法として機能しなくなったアメリカが舞台。主人公たちをあまり好いていなかった地元の白人と主人公たちは協力してメキシコを目指すことなるのだ。

でまぁ、いろいろあって白人もメキシコに逃れることになるわけだが、あの先、白人たちはメキシコの地で生き抜くのはなかなか大変なのかもなぁ、なんて思わせるところ、なかなか皮肉がきいている。逆に差別を受けながらも頑張ってアメリカで安全な暮らしをしたかった主人公たちは、カルテルたちの脅威が吹き荒れる故郷に戻らざるを得なくなっちゃうところは気の毒。

単なる娯楽でありながら、その根底には現在のアメリカ社会に根強く生き続ける人種差別や貧困格差の問題などに対する風刺があるところが優れている。それをB級バカ映画的に鑑賞してればいいんだけども、なんというか、リアルのアメリカの状況を見ているに、この作品の描写する内容はある意味では現実と地続きすぎちゃって、そういう目線で見るとホラーなんだよなぁ。

映画 パージエクスペリメント ネタバレ感想
主人公側が、街を徘徊するイカれた奴らからどうやって生き延びるかーーというのを見せるという意味では、やっていることはシリーズを通して同じ。ギャングのディミトリーがかなりの強者で、政府が送り込んできた傭兵たちと互角以上に戦っちゃってるところにかなり無理があるような気もするが、その要素を抜いちゃったら他に面白味はない。
映画『パージ 大統領令』ネタバレなし感想 祭りの日だけ一線を超えるクズどもの話
シリーズ3作目。前2作も含め、設定はけっこう面白いし、描かれる内容も悪くはないんだけど、なんか心に残らない。この法律が成り立つところがおかしいと思っちゃうからだろうか。ネタバレなし。 ―2017年公開 米 109分―

 

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