悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ
あのレザーフェイスが帰ってきた。田舎でビジネスして一旗揚げようとしてた若者たち。いろいろあって、レザーフェイスの怒りを買ってしまい、次々にチェンソーの餌食になっていく。そこへ1作目の生き残り、サリーも登場するのだが…ネタバレあり。
―2022年配信 米 81分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:2022年公開予定のアメリカ合衆国のホラー映画。人気ホラー映画『悪魔のいけにえ』シリーズの第9作。第1作のヒロイン・サリーも登場する(ただ、1作目でサリーを演じたマリリン・バーンズは2014年8月5日に亡くなっている。)。2022年2月18日よりNetflixで独占配信。(wikipedia)
あらすじ:メロディは妹のライラや友人たちと共に理想的な新しいビジネスを始めようと、テキサス州の小さな町に移り住む。だが、地域の住民たちを悩ませてきた狂気の連続殺人鬼レザーフェイスの棲家に土足で踏み込んでしまったことから、再び惨劇の幕が上がる。(wikipedia)
出演:サラ・ヤーキン/エルシー・フィッシャー/ジェイコブ・ラティモア/ネル・ハドソン/オルウェン・フエレ/マーク・バーナム
ネタバレ感想
1作目のサリーが登場するらしい
ネットフリックスで配信されていたので鑑賞。個人的にこのシリーズは、あたりまえだが1作目がベスト。あと、何作目かしらんけど、『レザーフェイス一家の逆襲』と題された超珍作を鑑賞したことがある。
このブログではその珍作のほうで1作目も紹介してて(記事末にリンクあります)、ともかく最初のやつのインパクトは強大かつ恐ろしい内容で楽しめた。
で、今作は一応、1作目からつながりがある設定のようで、なんと、1作目で酷い目に遭いながらも生き延びたサリーが登場するというので鑑賞してみた。
してみた結果、これはシリーズものとしては、いかがなもんかと思っちゃう内容ではありつつも、それなりに楽しめはしたかなぁという印象であった。
まぁ当然と言えば当然だが、1作目はあまりにも出来が良すぎるので、あれと同水準のものを求めるのはハードル高すぎるわな。個人的にはホラーというか、猟奇的な殺人鬼が暴れる作品としては、『悪魔のいけにえ』に匹敵するのはロブ・ゾンビ監督の『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』くらいなもん。この2作品が双璧で、これを越えるもんは出てこないだろうなぁと思っている。
チェンソーによる虐殺がすごい
とかそうした過去作の話はこの辺にしておいて、本作の良かったところは、ともかくレザーフェイスが気持ちいいくらいに得意のチェンソー使いで人々を惨殺していくところだろう。ともかく、簡単に首ちょんぱしちゃうし、臓物をまき散らす殺しをしてくれるし、その辺がなかなか爽快ではある。特に、バス内での大量殺人はこの作品の見所。
他は、テンポよく話が進み、短い尺でまとまっているところも良い。あとは、レザーフェイスが住んでいる町の地元民の中で、最初は嫌な奴っぽく登場してくるあのオッサン(兄ちゃん?)が実はけっこうイイ奴で、主人公たちを助けようと頑張るところ。
彼はなかなか強者なので、レザーフェイスと少しだけ喧嘩ができちゃってるので、最終的に惨殺されちゃうのは哀れではあったが、実は今作の中でもっとも好感度の高い人間であった。
サリーの活躍度
続いて印象に残るのは当然ではあるが、1作目から50年を経て登場するサリーだろう。あの、1作目で耳障りなくらい悲鳴を上げてギャァギャァと逃げ惑っていただけの彼女が、戦士となって再登場するのだ(役者は違う人みたい)。
あの惨劇を体験し、そのトラウマを克服する人生になってしまった彼女は、かなり強いお婆さんになっていた(笑)。変わりすぎだろと思わなくもないが、人間ってのは変われば変わるもんなんであって、それは別にいい。残念なのは扱いがけっこう軽くて、50年も準備してたとは思えないほどあっさりとレザーフェイスに殺されてまうのだ。
なんか、あんな程度の扱いならワザワザ登場させなくてもよかったんではないかと思わなくもない。
主人公の姉妹の妹のほうは、学校で乱射事件が起き、そこから唯一生き延びた人間としてトラウマを抱えていて、それがレザーフェイスとの対決を通じて克服されていくという様を描きたかったようだ。が、最終的には姉のほうをレザーフェイスに首ちょんぱされているわけで、克服どころか更なる深い傷を心に負っただけなんじゃないかと思えて、何とも不憫な人でありましたな(笑)。
レザーフェイスは養護施設のオバサンが死んでしまったことに怒って虐殺を始めるわけだが、それまでの50年間はおとなしくしてたってことなんだろうか。ていうか、おまえ歳いくつなんだよ?
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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