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映画 クラシックホラーストーリー ネタバレ感想 最後に自己批判

クラシックホラーストーリー
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クラシック・ホラー・ストーリー

それぞれの目的をもって車に相乗りした5人の男女が、事故をきっかけに迷い込んだ森の中に閉じ込められる。そこには怪しい儀式をしている集団がいた。果たして彼らはどうなっちまうのか。いろいろなホラー作品が混ざっているうえ、製作者側がホラー鑑賞者を批評するという謎のラストで終わるヘンテコ作品。ネタバレあり。

―2021年製作 伊 95分―

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あらすじ・スタッフとキャスト

あらすじ:イタリア南部を共に旅していた見ず知らずの男女が、迷い込んだ不気味な森で過酷なサバイバルを繰り広げる。サスペンスホラー。(Netflix)

監督・脚本:ロベルト・デ・フェオ/パオロ・ストリッポリ
出演:マチルダ・アンナ・イングリッド・ルッツ/フランチェスコ・ルッソ/ペッピーノ・マツォッタ/ウィル・メリック/ユリア・ソボル

ネタバレ感想

適当なあらすじ

子どもを中絶するために、母のいる実家に戻ろうとしていたエリサは、医者と映画監督志望と、イチャイチャカップルと相乗りで目的地に向かう。

道中、無理やりとは言え、妊娠してるのに酒を飲んじまうエリサ。眠りこけて気付いたら、車は事故っててなんだかよくわからない、周囲を森が囲む平原。そこには怪しげな儀式でもやってそうなヘンテコな小屋があるだけだった。

いろいろ調べてもよくわからないし気味が悪いので脱出を試みる5人。だが、なぜかまた同じところに戻ってきてしまう。森を彷徨っている最中、なんだか怪しげな儀式の痕跡なども見つけて、より怪しさが増してきて焦燥感に駆られる一行。

よせばいいのに、平原の小屋を宿にして一夜を明かすことにしたら、木の皮でつくられた謎の仮面に顔を隠した集団に、カップルの男のほうが目をくりぬかれて殺されてもうた。

さらにはカップルの女性のほうも殺され、医師も殺され、残るはエリサと映画マニアのみ。そこでエリサは映画オタクも一味の側の人間であったことを知る。しかし時すでに遅し。エリサは捕らえられて儀式の生贄にされてしまいそうになる。果たしてどうなっちまうのかーーというのが、終盤までのかなり適当なあらすじ。

ラストまでの適当な内容紹介

その後エリサは、謎の集団がマフィアで、そのボスが映画オタクの母親であったことを知る。あと、上で書くのを忘れてたけど、小屋の中で生贄にされそうになってた女の子をエリサは献身的に助けてやるんだが、その女の子は映画オタクの妹だったという。

ではなぜにこんな儀式をやってるのかというと、映画オタクが映画製作の仕事で目が出ないので母の組織の力をつかって、ホラー映画を自主製作していたんだとか。エリサたちはその策略にまんまとはまり、映画オタクの作品の出演者として理不尽な目に遭わされていたというのだ。

それを知ったエリサは、怒りに燃え、映画オタクの妹と映画オタクをショットガンで射殺し、リベンジに成功する。森を抜け出ようとした彼女。実はそこ、立ち入り禁止区域で、その土地を使ってマフィアはいろいろ悪いことしてたみたい。

そこを抜け出ると海岸で、砂浜ではたくさんの人たちが海水浴を楽しんでいる。血まみれのエリサを見た海水浴客は、彼女の安否を気遣うこともなく、スマホでその様を撮影している。

それを尻目にエリサは海中に身を投げ込み、おなかの中にいる子どもを育てることを決意するのであった(多分。俺の解釈です)ーーーおしまい。

エンドロールに続きがある

…と思わせておいて、エンドロールに続きがある。それによると、この作品を鑑賞してたオッサンがいて、彼は大幅に端折りながら作品を鑑賞し、ご飯の時間になったので鑑賞を終えるにあたって、そんな見方をしてたのに、この作品にバッドの評価を与えるのであった。今度こそ、おしまい。

自己批判、および鑑賞者批判 ミッドサマーとか悪魔のいけにえ

ネットフリックスで見つけて鑑賞。なんか、過去のいろいろなホラー作品の要素を詰め込んで、さらには製作者がホラー映画とその鑑賞者に対して、皮肉な批評をしているような感じの結末を迎える内容であった。特に、後者の部分に対しては、エリサの言によって、この作品を創作した映画オタクに、「こんな駄作!」と言わせているシーンなどからわかる。

あとは、上述したエンドロールはどちらかというと、鑑賞者批判か。海水浴のシーンは野次馬的人間に対する批判かしらん?

というのとは別に、前者の他作品をオマージュしているようにという点について言うと、作品冒頭の不穏さとかは『悪魔のいけにえ』。ヘンテコ儀式をして生贄をささげるというのは『ウィッカーマン』。そして真昼間の晩餐と、それに生贄として迎えられたエリサのシーンは『ミッドサマー』だろうと思われる。

そのほか、ループホラー作品に言及した映画オタクのセリフは、おそらく『パラドクス』のことを言ってるんではないかと思われた。まぁその辺を詰め込んでやりたいことをやったのはすごいと思うけど、それが成功してるかどうかは疑問。つまんなくはないんだけど、主人公に駄作扱いさせちゃってるしなぁ(笑)。

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あと、主人公たちは森の中から抜け出せないし、車の残骸などがあることからマフィアの手によって同じような目に遭わされた犠牲者がいたらしいことは想像できるんだけど、どうしてあの森から脱出できないのかは不明。

最後、エリサは簡単にそこから出られちゃってるのに、どうして5人の時はループしてたのか。映画オタクが意図的に先導してたからだったのかなぁ? たぶん、そういう描写があったんだろうね。俺が忘れてるだけで。

あと、エリサの妊娠については、物語のラストできちんと消化されてるんだけども、あれに至る結末ってのは、裏切られることになる映画オタクの妹とのかかわりがあったからなのだろうか。一瞬でも彼女に感じた母性が物語の結末につながっているんだろうけど、そこはなんだか蛇足と言えば蛇足にも思える。

ブチ切れたエリサがかっこいい

ということで、この映画でもっとも白眉なのは、ブチ切れたエリサが映画オタク妹と本人をぶち殺すシーン。あそこはカッコいいね。思えばこの美人な女優さん、暴力ふるわれた男を殺すリベンジムービーに出てた人だよね。

あのシーンは素敵だったので、どうせならマフィアのボスであるおばさんとかも皆殺しにしてくれたほうがカッコいいし面白かったんじゃないかなぁ。

この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。

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