サバイブ 極限死闘
心に病を抱えている女性が実家に帰省中の飛行機の中で自殺しようとしてたら、事故で飛行機墜落しちゃって、生き残ってみたら雪山の上。共に生き残った男性と下山を開始するのだが…。遭難パニックというよりヒューマンドラマに焦点を当てた感じのサバイバル作品。ネタバレあり。
―2023年公開 米 108分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「X－MEN」シリーズのソフィー・ターナー主演のサバイバルアドベンチャー。ジェーンの乗った飛行機が人里離れた雪山に墜落する。生き残ったジェーンとポールはマイナス15℃の極寒のなか下山を試みるが、断崖や雪崩、狼など大自然の猛威が立ちはだかる。出演は、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のコーリー・ホーキンス。監督は、「あなたの旅立ち、綴ります」のマーク・ペリントン。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田にて開催の『未体験ゾーンの映画たち2023』で上映。(KINENOTE)
あらすじ:実家に向かうジェーン（ソフィー・ターナー）の乗った飛行機が突然緊急事態に見舞われ、人里離れた雪山に墜落する。生存者は、ジェーンとポール（コーリー・ホーキンス）しかいない。機体の残骸から抜け出した2人は、マイナス15℃の極寒のなか救助を求めて下山しようとするが、断崖や雪崩、狼など大自然の猛威が行く手を阻まれ……。(KINENOTE)
監督:マーク・ペリントン
出演:ソフィー・ターナー/コーリー・ホーキンス
ネタバレ感想
配信レンタルで鑑賞。主人公のジェーンを演じた人を俺はよく知らんのだが、『Xメン』とかで主演してるみたい。相手役の男性、ポールの人は『ストレイトアウタコンプトン』でドクタードレーを演じてた人だね。
でまぁ、内容は心に病のある女性の再生を描いた話って感じ。それを成立させるためのシチュエーションとして、飛行機事故と雪山での遭難と、同じく生き残ったポールとの関わりってのが用意されている。
鑑賞前から雪山パニックって感じの話ではなさそうなのは知ってたので内容そのものは、まぁこんなもんだろうなっていう、可もなく不可もない印象で鑑賞を終えた。
ただ、雪山サバイバル作品として観ちゃうと、けっこう突っ込みどころ多いなぁとも思う。例えば、食料がほとんどなかった割には食べものに困っている感じが全然ない。
あと、雪山の装備としてはだいぶ薄着な感じがする。さらに、ジェーンは最初コンバースみたいなスニーカー履いてたのに、どうやって手に入れたのかポールから登山靴みたいなのを渡されるところも、なんだかね。しかも、彼女のサイズにぴったりという。
ポールが何の迷いもなく雪道をずんずん進んでっちゃうところも違和感。下山しつつ川を目指してたようだが、彼は登山知識ある人ってな説明がないから、何を根拠にあんな自信満々で先を急げるのかよくわからん。さらに、二人とも断崖絶壁を下っていくという超人的なことまでしちゃってるからね。
しかも、ポールは最初の事故であばらを折ってる疑いがあるのに、崖からジャンプして木をクッションにして地上に着地するとか、そんなことできるわけねーだろと思っちゃう。最期のほうではかなり苦しそうにしてたが、あれは腕を折ったことよりもあばらが折れてたせいで内臓に傷がついちゃったとかそういうことなんだろうか。よくわからん。
ジェーンのほうはポールと別れたあとにオオカミと喧嘩する羽目になるとか、最後まで災難続きであったのはいいとして、ろくに食事もとってないのにあんなに走れるかなってくらいにダッシュしとるし、ポールと絆で結ばれたことによる愛の力ってなことにしても、やはり超人的。
ポールが死んだのは気の毒であったが、超人二人の脱出劇は、話自体の悲壮感とマッチしておらず、何ともおかしなテイストの作品になっていましたな。
さっきも似たようなこと言ったけど、ジェーンは心に病を抱えてて自殺を考えてて、この遭難騒ぎで何とか生きる気力を取り戻すというのが、話の本筋の部分。それはもちろん成功しているんだけど、それだけの話。やっぱり遭難描写に説得力がないので、本筋のドラマ自体もあんまり面白くないと思っちゃったのであった。
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