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映画 ゴシカ ネタバレ感想 幽霊と精神病と変態殺人者

ゴシカ
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ゴシカ

刑務所の精神科で働く女性が、帰宅中に事故ったらそれ以降の記憶がなくなり、夫殺害の容疑をかけられてジタバタする心霊ホラー。全然怖くもなければ面白くもないので、ハルベリーが泣きわめきながら駆けずり回る姿が見たい人はどうぞ。ネタバレあり。

―2004年公開 米 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:記憶を失った女性犯罪心理学者が、夫殺害の容疑で収監されたうえ自分の心を操ろうとする何者かの存在に苦しめられる心霊スリラー。出演はオスカー女優ハル・ベリー、ロバート・ダウニー・Jr、ペネロペ・クルス。監督は俳優としても活躍する「クリムゾン・リバー」のマチュー・カソヴィッツ。ジョエル・シルヴァーとロバート・ゼメキスが設立したホラー専門プロダクションのダーク・キャッスル・エンタテインメントが製作した。(KINENOTE)

あらすじ:鬱蒼とした森の奥にそびえたつ、ウッドワード女子刑務所精神科病棟。美しく聡明なミランダ・グレイ博士(ハル・ベリー)は、上司であり愛する夫でもあるダグラスの指導のもと、精神を病んだ女囚たちの心理分析と治療を行っていた。最近の気がかりは、女囚クロエ(ペネロペ・クルス)が治療の甲斐なく、悪魔に犯されたと訴え続けることだった。ある日、土砂降りの雨の中車で帰途についたミランダは、道に立ちすくんでいる謎めいた少女を目撃する。少女をよけようとして車を大破させてしまったミランダだが、次の瞬間、ベッドの上で目覚めた。そしてそこは自分が勤務する精神病棟だった。一体、何が起きたのか? そこにやってきた同僚の医師ピート(ロバート・ダウニー・Jr)は、驚愕の事実をミランダに告げる。夫ダグラスが惨殺され、ミランダが殺人犯として現場で逮捕されたというのだ。混乱するミランダだが、そのとき彼女の脳裏に雨の中で見た少女の姿が浮かんだ。彼女に会えば、何か分かるかもしれない、と直感するミランダ。すると、ミランダの腕に「Not Alone」という血文字が出現する。この血文字は何を意味するのか? だが、さらに信じられない恐ろしい事実が発覚する。その少女は4年前に死んでいたのだ。錯乱したミランダは、精神異常としてクロエたちと同じ病棟の住人となる。どんなに叫んでも、訴えても、誰も耳を傾けない病棟。しかもミランダはそこで、あの少女の姿を再び見てしまい……(KINENOTE)

監督:マチュー・カソヴィッツ
出演:ハル・ベリー/ロバート・ダウニーJr/ペネロペ・クルス/チヤールズ・S・ダットン/ジョン・キャロル・リンチ

ネタバレ感想

存在は知ってたけど観たことなかったのを、ネットフリックスで見つけて鑑賞。幽霊騒ぎと変態レイプ殺人鬼という二つの要素を物語展開に挿入することでホラー+スリラー的な作品にしたかったんだろうというのはわかる。

わかるけども、内容的に非常に中途半端というかチグハグというか、残念な感じ。霊的な存在がいるのかいないのかというと、この作品はいるということにして、その存在を肯定的にとらえることで成り立っている。

だが、そのことによって物語にいろいろな不都合が出ちゃっているような気が。例えば、最初は霊の存在に半信半疑だった主人公のミランダが、霊にお願いをして独房のカギを開けてもらって脱出するところ。なぜ幽霊だとカギを開けられるんだろうか、意味不明。

幽霊だったらなんでもアリっていうなら、幽霊のほうもわざわざミランダを使って彼女の旦那をぶち殺す必要があるのか。だって、カギを開けられるくらい物理的に何かを動かす力があるわけなんで、包丁でもなんでも動かして殺せるだろうからね。ついでに言うなら幽霊は、ミランダを操って自分をレイプした彼女の旦那を殺しておきながら、共犯の保安官には何でそれをしないのよ。

あと、ミランダは自分の旦那と保安官が鬼畜野郎だったことを探り当てることになったわけだが、幽霊に翻弄されて泣きわめきながらジタバタしてるうちに何となく結末に至っただけで、彼女自身の力で何かやったかというとそういう感じでもない。やったことは、ラストで保安官の正体を暴き、引導を渡したくらい。

にしても、彼女は相手が糞犯罪者だったとはいえ、二人も殺人を犯しているのは事実なわけで、それを幽霊のせいにして罪を逃れたってことなんだろうか。彼女が無実だったことをどのように証明したのかが描かれてないのもおかしい。

ラスト、1年後のミランダは死んで浮かばれない人間の霊が見えるようになったらしいことが描かれる。それを描くからには、彼女がそうした浮かばれない霊を助けてあげるような人生を歩むのかなと思ったらそんなこともなく、行方不明になっている少年の霊を見て驚くだけ驚いといて、その場を立ち去って物語は劇終(笑)。なんなんだよ、それならあんなラストにする必要ねーだろ。

というわけで、ハルベリーは美人だが話自体は全然面白くなかったであります。そもそも、ハルベリーとあの旦那役の人が悪いけど不釣り合いすぎて、なんかあるだろうと思ったら案の定彼が犯人って…。んで、やたらと怒りっぽい保安官が旦那の親友ってんだから、最初から怪しさ爆発だよね。

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