F.L.E.D./フレッド
―1996年製作 米 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:1996年のアメリカ合衆国のアクション映画。ローレンス・フィッシュバーン、スティーヴン・ボールドウィン出演。日本では劇場未公開で、1998年にワーナー・ホーム・ビデオよりVHSが発売された。WOWOWでは『脱獄者/手錠のままの逃亡』というタイトルで放送された。(Wikipedia)
あらすじ:フランク・マンテハーノの犯罪を裏付ける証人が殺され、検察のクリス・ペインは連邦保安官のパット・シラーに対して、月曜までに解決方法を見つけないと引退させると通告する。ジョージア州で野外囚人労働をしていたチャールズ・パイパーとルーク・ドッジは、暴力沙汰を起こし2人で手錠につながれることになる。するとそのきっかけとなった囚人のミリナーが、銃を奪って看守を射殺しドッジたちを殺そうとしたため、パイパーとドッジは手錠につながれたまま逃亡することになる。彼らを捕らえるため、ドッジを逮捕したマシュー・ギブソンが呼び出され、捜索の指揮をシラーが担当すると知らされる。しかしギブソンは、ドッジの罪状はハッキングで刑罰も軽いため、逃げるために看守を殺すはずはないと考える。さらに野外労働をするのは重罪犯のみであるため、刑務所長のニコルズに聞くと、司法長官からドッジを野外労働させるよう命令されたと言われ不審に思う。そして逃亡していたミリナーを見つけギブソンが捕らえようとするが、後から来たシラーがライフルでミリナーを射殺し、ギブソンは彼が囚人を生かして捕らえるつもりがないのではないかと疑念を抱く。つながれたまま逃げていたパイパーとドッジは、途中でハンターの男に狙われるが、パイパーが隙をついて倒し、男の車で街にたどり着き、そこで会ったスペイン人のコーラという女性の家に向うことにした。到着した彼女の家で手錠を外してもらい、2人は家に泊めてもらうことになった。一方ドッジについて調べていたギブソンは、彼がハッキングして情報を盗んだ企業はマンテハーノが関係している会社であることを知り、さらに看守たちの銃が空砲で、この逃亡劇はあらかじめ仕組まれていたものであることを突き止める。その後マンテハーノは、殺し屋のサンティアゴにデータを盗んだドッジの始末を依頼し、2人は命を狙われることになる。(Wikipedia)
監督:ケヴィン・フックス
主演:ローレンス・フィッシュバーン/スティーヴン・ボールドウィン/ウィル・パットン/ロバート・ジョン・バーク/サルマ・ハエック
ネタバレ感想
Amazonプライムで見つけて鑑賞。日本では未公開だったらしい1996年作品。どうやら昔の映画のリメイク作品のようだ。とはいえ、1996年なんてのがすでに昔であると言えば昔。俺にとっては10代を過ごした時期で思い入れのある時代なんだが、今作については存在すら知らなかった。
で、何の知識もなく鑑賞してみたら、実に90年代っぽいアメリカの娯楽作品って感じだったなぁ。どの辺が90年代ぽいのかと具体的な説明を求められると実に困るのだが、二人の男が図らずもタッグを組んで目的を果たすためにジタバタするというバディムービーにアクション要素を混ぜ、それなりに深刻な物語の中にコメディ要素も挿入してくるあたりが、なんとも懐かしみを覚えるのである。
内容についても素早い展開で物語は進み、ローレンスフィッシュバーン演じるパイパーが実は囚人ではなく警官だったというプチびっくりな要素も盛り込まれてて、なかなか最後まで楽しませてもらった。もちろん、大味なつくりなので細部にツッコミどころはいろいろある。
とはいえ、追われる身である主人公二人に、彼を追うギャングの殺し屋、そこに連邦保安官や、地元の優秀な刑事であるギブソンも参戦してきて、特にこのギブソン刑事が物語に興を添えるキーマンになってて、その活躍ぶりがかっこよろしい。
サルマハエックとフィッシュバーンが無駄に恋仲になっていく展開なども、実にありがちでありながらも安心して観られる王道的なもので、世間の評価はそんなに高くないようだが、個人的には楽しめた。
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