リーサル・ウェポン3
―1992年公開 米 118分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:向こう見ずな刑事とヴェテラン刑事のコンビの活躍を描くアクション・ドラマの第3作。監督・製作は「ラジオ・フライヤー」のリチャード・ドナー、共同製作は「ラスト・ボーイスカウト」のジョエル・シルヴァー、脚本・原案は「リーサル・ウェポン2 炎の約束」のジェフリー・ボーム、共同脚本は「ベスト・キッド2」のロバート・マーク・ケイメン、撮影は「氷の微笑」のジャン・デ・ボン、音楽はシリーズを一貫して担当するマイケル・ケイメン、デイヴィッド・サンボーン、エリック・クラプトンの3人が担当。(KINENOTE)
あらすじ:ロサンゼルス市警の刑事マーティン・リッグス(メル・ギブソン)と彼と長年のコンビを組むヴェテラン刑事ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)は、高層ビルの爆弾処理を軽率な判断で失敗し、ビルを粉々にしてしまう。退職を一週間後に控えたマータフは、反省する様子のないリッグスの態度が心配だが、担当中の事件についても心を痛めていた。警察に押収された武器が、何者かの手によって町中に流出していた。事態は一刻の猶予もないほど緊迫した状況にあり、捜査を急ぐマータフにリッグスはつきあわされる。捜査は進展しないが、背後にある巨大な犯罪組織の存在を、2人は感じ取る。2人とは別に、内部事件調査部の女刑事ローナ・コール(レネ・ルッソ)も事件を追っていたが、2人には非協力的で、お互いに捜査を競い合う形になるが、一方でリッグスは、彼女と愛し合うようになっていた。ついに黒幕の元ロス市警の警官ジャック・トラヴィス(スチュアート・ウィルソン)を建設中のビルに追いつめて、激しい銃撃戦の末射殺する。事件は解決したが、マータフは引退を撤回し、リッグスは、コールと結婚する決意を固めるのだった。(KINENOTE)
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン/ダニー・グローヴァー/ジョー・ペシ/レネ・ルッソ
ネタバレ感想
シリーズ3作目。これまた面白い。この作品の良さは、一作ごとに新しいキャラクターが登場して、そいつらが物語で重要な役割を果たしているところにある。一作目にそれを担当しているのは主人公のリッグスだった。2作目がジョーぺシ扮するレオゲッツ。3作目にあたる本作ではレネ・ルッソが演じたローナ刑事である。
リッグスは2作目くらいまでの強さは少し薄れてる。そこを埋める役割を果たすのがローナ刑事だ。リッグスとローナは出会いはあまりよろしい感じではなかったが、捜査を進めるにつれて絆が深まり、最終的には恋仲になっていく。あの、自分たちの傷を見せ合うシーンは『ジョーズ』のオマージュだろうか。まぁあんな感じに男と女が肌見せ合ってたらセックスしたくなっちまうわな(笑)。
今回ちょっと残念なのは敵側があんまり個性が強くないところか。元警官が犯罪者になっちゃうのってこの手のアクション系作品ではしょっちゅうあることだし、当時の作品としても特に目新しさはない。しかも、やってる犯罪が前作のボスと比べると規模が小さく感じちゃって、その辺がちょっともったいないなと思った。
とはいえ、前作にも増してコミカルなシーンが増え、リッグスとマータフのバディ的絆がさらに強くなっているのを見るに、やっぱりこのシリーズはそこを楽しむものなのだと思える。1作目の感想で俺は『ダイハード』派みたいなことを言ってたけど、シリーズ全体で評価するとしたら、『リーサルウェポン』のほうが完成度が高く、どの作品も一定水準以上の面白さがあって、こちらのほうが優れているんではないかと思った。『ダイハード』は4作目以降、内容ほとんど覚えてないからね(笑)。監督をずっとリチャード・ドナーが務め続けたのも、シリーズの成功要因になっていると感じる。
コメント