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映画『わらの犬(1971)』ネタバレ感想 暴力的な田舎町

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わらの犬(1971)

サムペキンパー監督のバイオレンス作品。暴力的な土地から逃げた主人公らの引っ越した先も暴力的な土地だった。こんなんじゃ軽い気持ちで引っ越しもできねぇな、本当に。ネタバレあり。

―1972年公開 米 115分―

 

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:暴力が横行する現代アメリカから平和を求めてイギリスの片田舎に妻とともに逃れてきた若い数学者がたどる宿命を描く。原題のSTRAW DOGS(わらの犬たち)は、中国の思想家老子の語録の中からとった言葉で、超人間的存在である天から見れば、人間の行動は護身のために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在にすぎないという意味である。製作はダニエル・メルニック、監督は「砂漠の流れ者」のサム・ペキンパー、ゴードン・M・ウィリアムスのベストセラー小説を、ペキンパーとデビッド・Z・グッドマンが脚色した。撮影はジョン・コキロン、音楽はジェリー・フィールディング、編集はポール・デイビス、ロジャー・スポティスウッド、トニー・ローソンが各々担当。出演は「小さな巨人」のダスティン・ホフマン、「小さな目撃者」のスーザン・ジョージ、同じくピーター・ヴォーン、T・P・マッケンナなど。(KINENOTE)

あらすじ:現代。アメリカの若い宇宙数学者デイヴィッド(ダスティン・ホフマン)は、自らの平和主義の信念に従い、暴力に満ちたアメリカの現体制に反発し、エミー(スーザン・ジョージ)と共にイギリスに渡った。コーンウォール州の片田舎にある農家に住み、何ものにも煩わされることなく数学の研究に専念し、書物にしようと考えていた。エミーはコーンウォール出身で、この村に移ってくるとたちまち村の若者の眼をひいた。デイヴィッド夫妻は農家に落ち着くと、早速職人たちを雇って納屋の修理をさせることにした。ところが、その中に、エミーがデイヴィッドと結婚する前に肉体関係のあったベナー(デル・ヘナー)がいたのだ。ある日、デイヴィッドが村の若者たちにすすめられ、彼らがあらかじめ用意しておいた狩場へ鳥を撃ちに出かけた留守中に、彼を誘いだす計画をたてたベナーとスカットがエミーに暴行を加えた。(中略)彼は戦う決心をした。数時間の死闘がくりひろげられた。デイヴィッドの頭脳的な作戦の前に一家は破滅した。(KINENOTE)

監督:サム・ペキンパー
出演:ダスティン・ホフマン/スーザン・ジョージ

ネタバレ感想

適当なあらすじ

平和主義者のインテリ男が、暴力的な犯罪の多いアメリカ社会に恐れをなし、奥さんの地元であるイギリスの田舎町に引っ越す。ところがその田舎は、よそ者に対して排他的な人間の多い、村社会的暴力が蔓延する土地だったのだ。果たしてインテリ男とその奥さんはどうなってまうのか――というのが適当なあらすじ。

奥さんは美人だ

まず、奥さんの両親は死んじまってるのだろうか。せっかく地元に帰ってきたんだから、普通は会いに行くもんだろうと思うんだけど。というか、嫌でも接する機会は増えるよなぁ。でも、作中には台詞ですら登場してない。俺が忘れているだけだろうか。

で、この奥さんはさほど頭脳明晰には見えないというよりはバカっぽく見える。だが、そこが男から見ると可愛げあるように感じるし、そもそも容姿がいい。しかも、勘違いさせるような接し方をしてくるもんだから、男のほうはムラムラしてまうわな。

実際、彼女が襲われているシーンは迫真の演技でなかなかにエロい。そこは男目線からすると、この映画の見所の1つでもあるだろう(笑)。

で、この美人さんは地元に帰ってきたはいいものの、旦那はあんまり自分の相手をしてくれないし、自宅まわりの整備などを頼んでいる地元の職人どもは糞みたいな働きしかしてくれないので、日々に不満があるようだ。

旦那はチキン野郎

いっぽう、旦那のインテリ男は、仕事である数学の研究に没頭したいために引っ越してきたのに、奥さんはカマってちゃんだし、仕事を頼んでいる地元の職人どもは仕事が遅いくせにいろいろ失礼な態度をとってくるしで、イライラ気味。

しかも、奥さんは職人=輩どもが好色な目で自分を見てくることにおびえていて、旦那になんとかしてほしいんだけど、チキン野郎の旦那は、なんやかや言い訳して、職人たちに注意はできないのである(最終的にクビにするんだけど)。

てなことで、いろいろあった後、自宅に攻め込んできた地元の輩どもと、インテリ男は血みどろの闘争を繰り広げることになるのだ。

というか、いくら奥さんの地元とはいえ、事前に下調べとかしなかったのだろうか。何泊かして雰囲気を感じてみるとか。引っ越し前にいろいろリサーチしておけば、こんなことにはならなかったのでは(笑)。

守るもんのためには度胸や覚悟が必要だ

地元の奴らは清清しいほどに屑かバカだし、主人公のチキンぶりにもイライラするし、奥さんは可愛いけど扱いづらそうな人だし、なんとも好感度が低い登場人物たちであった。

笑っちゃうのは少佐とか呼ばれている判事さん。頼りになる感じを漂わせてて、実際主人公らを助けに来てくれるものの、余裕こいてたらアッサリ射殺されてまうのである。気の毒ではあるものの、カッコ悪すぎ(笑)。

ともかくまぁ、男の立場から考えるに、恋人だの奥さんだのを守るには、それなりの度胸や根性や覚悟などなどが必要であることをわからせてくれる作品である。逃げることも当然大事だけど、舐められないようにするとか、いざというときにはどう動くかとか、なんやかや、起きることを想定したうえで、対処法はそれなりに考えておくべきだなぁと思うのである。

自分が弱いんだから、そのくらいしておくのは当然だし仕方ない――という浅いコメント以外には、さほど掘り下げたくなるような感想はない映画であった。

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映画『ドッグヴィル』いい話だったなぁ・・・
なんか舞台みたいなセットで延々と続けられる主人公と村人たちの関わり。終盤の急展開から緊張感が出始め、あのラスト。最後は見てよかったと思ったのである。映像が平板であって、それは要するに背景が書割のためなんだろうが、それでよかったのかもしれない。

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