STASIS/ジャンプ
Netflixで観賞。こいつはすごい酷さだ。最後まで観られない人も多いだろう。俺は観られた。物語の設定的な部分はおもしろいと思ったからだ。だけど、ショボイ役者と緊迫感のない演出が全てを台無しにしている。ネタバレはほんの少しあり。
―2017年製作 米(たぶん)84分―
あらすじとキャスト・スタッフ
あらすじ:2067年の近未来、世界大戦で70億人が死滅。惨事を生き延びた2人の退院が、過去を塗り替えるべく、時を遡り2017年の地球へとタイムスリップする(NETFLIX)
監督:ニコール・ジョーンズ=ディオン
出演:アンナ・ハー 他
ネタバレ感想
アイデア自体はいいと思う
時間移動系の作品が好きなので観賞。冒頭に書いたように面白くはないです。ただ、魂的なものだけを過去に送り込んで、自分の真の肉体は未来(自分が生きていた時代)に残り続けるとか、送り込まれた魂みたいなものは、移動した時代で、死ぬ直前の人間の肉体に入り込み、体をのっとって自由に動けるようになるーーという設定はいいと思う。
こういう設定を持つ作品を他に俺は知らなかったので、そのアイデアだけに興味をひかれて最後まで何とか見続けられた。で、劇終してみると、一応おかしな部分はなくきちんとわかるように物語にオチをつけているので、そこもまぁ、いいのではないかと思った。主人公たちの未来世界はまだ救われたわけではないので、何も解決していないのだが(笑)。
あとは、殺し屋の女性が使っている機器、あれは魂を吸収する武器みたい。最初はなんだかよくわからなかったけど、未来から過去に移動して誰かに乗り移っている奴らを捕まえるのに、あの武器は効果的だと思って関心した。そしてその機械をきっかけに、主人公らが窮地を脱出することになるオチもなかなか悪くはないと思ったのである。
だが、突っ込みどころも無数にある
とは言えもちろん、突っ込んだらキリがないくらいにおかしなところはある。死んじゃって未来人に体を取られちゃうってはいいとしても、何であの少女だけは、幽体離脱状態みたいにしてこの世に残ってられるのかとか、彼女がスマホやPCなどは使えるのはどうしてなのかとか、その辺はさっぱりわからない。
そもそも、この過去にいる少女が物語のキーマンであり、ほぼ主役級の人なんだけども、容姿が全然魅力的でないのだ。で、他の役者も含め、演出が悪いのか縁起が下手なのか、どのシーンを観ても、緊張感のかけらもない描写が延々と続くので、最後まで観賞するにはそれなりの忍耐を要するだろう(笑)。
主人公側は”反乱軍”と訳されていたのでまだいいとして、主人公たちを抹殺にかかる権力側の名前が”陰謀団”てなんなんだよ。ダサすぎだろ(笑)。
てなことで、なかなかオススメはできない珍作でございました。
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