ステイク・ランド 戦いの旅路
ヴァンパイアがはびこる世の中で、ヴァンパイアハンターに助けられた少年が彼の助けを得て成長していく様を描いたロードムービー。2作まとめて紹介。ネタバレあり。
―2010年製作 米 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ヴァンパイアとの戦いを通して少年の成長を描いたホラーロードムービー。ヴァンパイアが蔓延るアメリカ。家をヴァンパイアに襲われて家族を失った少年・マーティンは、“ミスター”と呼ばれるヴァンパイア・ハンターと共に安全な聖域への旅に出る。(KINENOTE)
あらすじ:生き延びろ、たとえこの世が、悪夢だとしても。ヴァンパイアが蔓延る世界。アメリカ合衆国の秩序は崩壊し、大都市はすべて壊滅。大統領も職務を放棄して逃亡し、生存者が生活できる場所は、ごくわずかだった。そんなある日、家族と暮らしていた少年マーティンの家もヴァンパイアに襲われ、かろうじてマーティンだけが、ミスターと呼ばれるヴァンパイア・ハンターに助けられた。絶望に包まれた、行き場のない世界。マーティンはミスターと共に、北部に残されているという安全な聖域を目指し、旅に出ることになるが…。 (Amazon)
監督・脚本:ジム・マイケル
脚本:ニック・ダミチ
出演:ニック・ダミチ/コナー・パオロ/ケリー・マクギリス/ダニエル・ハリス/マイケル・セルヴェリス
ネタバレ感想
けっこう評判が高い作品なのでD℣Dを購入して鑑賞。唐突にスタートする序盤の展開からサクサク物事が進むけども、さしたる起伏のある展開でもなく地味な印象を与える。
ヴァンパイアハンターであるミスターの過去は本作では描かれない。マーティン少年と行く先々でトラブルに見舞われ、仲間を増やしながらも犠牲にしつつ、安息の血を求めて北へ向かう2人の顛末は、決して希望に満ちてはいないが、ラストには一応の救いはある。
ステイク・ランド 戦いの果て
前作の続き。ミスターと別れたマーティンは大人に成長し、前作のラストで出会った女性と子どもをもうけている。しかし、その妻子をヴァンパイアの女ボスに殺されたマーティンが、行方知れずのミスターを捜し出して復讐を目論むのであった。ネタバレあり。
―2016年製作 米 85分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『ステイク・ランド 戦いの旅路』の続編。ヴァンパイアが蔓延り、世界が崩壊してから10年。愛する妻と娘と共に暮らしていたマーティンは、ある日飢えたヴァンパイアに襲撃され、家族を失ってしまう。怒りと絶望の果てに、彼は復讐を誓うが…。(KIENOTE)
あらすじ:ヴァンパイアが蔓延り、世界が崩壊してから10年。かつてヴァンパイア・ハンターに助けられて生き延びたマーティンは、愛する妻と娘とともに暮らしていた。しかし、世界は人間以上に増殖したヴァンパイアのせいで食料難にあえぎ、飢えたヴァンパイアたちは、太陽にあたると消滅する運命にも関わらず、昼夜構わず人間たちに襲いかかっていた。そんなある日、マーティンはヴァンパイアの襲撃を受け、妻と娘を殺されてしまう。怒りと絶望の果てに、復讐を誓った彼は、10年前に生き別れた伝説のヴァンパイア・ハンター、“ミスター“を探し出し、彼の力を借りてヴァンパイアと戦うことを決意をするが…。(KINENOTE)
監督:ダン・バーク/ロバート・オルセン
出演:ニック・ダミチ/コナー・パオロ
ネタバレ感想
前作の登場人物の顛末を描いた続編。ということは、前作で生き残った人が序盤であっさり死んでしまうパターンかと思ったら、やっぱりそういう展開に。
その犠牲になるのはマーティンの妻であった。さらに、初登場となる娘も殺されてまう。気の毒。
その後の移動シーンがひたすら退屈だが、ミスターと再会して後の展開は前作以上に楽しめた。
ただ、なんでミスターはあんなところで見世物みたいな試合をさせられる日々を過ごしてたのかは、よくわからん(笑)。
なかなか良いと思ったのは、今作ではミスターの旧友が登場することで、ミスターの過去が掘り下げられるところ。
なるほど、そういうことがあったんだねぇと思って前作よりも彼に感情移入ができる。もともと善人でカッコいい男であった彼に対して、より好感度が増すのである。
とはいえ、最終決戦のボスとの戦いはさほど相手が強者にも感じられることなく、アッサリした倒し方。
ミスターの旧友の2人がなぜかゲイで、死ぬ前にキスするシーンがあるけども、別に何のサービスにもならんのでそんな設定必要があったのかどうかは疑問である(笑)。
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