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映画 65シックスティファイブ ネタバレ感想 恐竜というよりクリーチャー

65シックスティファイブ
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65シックスティ・ファイブ

どっかの惑星の人間の宇宙船が6500万年前の地球に不時着。生き残ったオッサンと少女が脱出艇を捜索しながらヘンテコな生物に襲われながらジタバタする話。登場する恐竜たちが微妙に恐竜じゃない感のある、しょうもない作品。ネタバレあり。

―2023年公開 米 93分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:アダム・ドライバー主演のSFサバイバル・スリラー。航行中の宇宙船が小惑星帯と衝突し、未知の惑星に不時着。船は大破し、生き残ったミルズは脱出船を捜索する中で、1人の少女コアと出会う。しかもその惑星は、6,500万年前の地球だったのだ……。共演は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のアリアナ・グリーンブラット。監督・脚本は「クワイエット・プレイス」の脚本・原案を担当したスコット・ベック&ブライアン・ウッズのコンビ。「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のサム・ライミが製作を務めた。(KINENOTE)

あらすじ:宇宙船で宇宙探査の長期ミッション遂行中のミルズ(アダム・ドライバー)が航行中、突如、小惑星帯と衝突して宇宙船が墜落してしまう。乗組員の生存はゼロで、船体もバラバラになって航行不能。どこかに切り離されたと思われる脱出船を探すため、未知の惑星の捜索を開始したミルズは、一人の少女・コアが生存しているのを発見する。しかも、二人が不時着したのは、6,500万年前の地球だった。そして、恐竜を絶滅させたと言われる巨大隕石が、間もなく地球に衝突しようとしていた……。(KINENOTE)

監督・脚本:スコット・ベック/ブライアン・ウッズ
出演:アダム・ドライバー/アリアナ・グリーンブラット/クロエ・コールマン

ネタバレ感想

配信レンタルで鑑賞。6500万年前の地球に迷い込んだ人間が恐竜に追われてジタバタする話ってことで、どういうタイムリープ系の作品なのかと思ってたら、そうではない。

登場するミルズというオッサンとコアという少女は、異星人なのである。どうみても人間だが、他の太陽系の惑星から来た宇宙人なのだ。しかし、どう見ても人間だ。

まぁそれはいいとして、この異星人は6500万年前の文明人らしく、太陽系付近を宇宙船で航行中に隕石群と衝突して地球に不時着することに。コールドスリープしてた他の仲間は全員死亡。

生き残った二人が15キロほど離れたところにある脱出艇目指して過酷な旅を行うことになってまうのだ。

当時の地球は恐竜が支配していたので、こいつらが襲い掛かってくるところが物語の醍醐味になりそうなのに、生き残りが2名では他に犠牲になる人がおらず、スタート以降、犠牲者は出ない。

むしろ、恐ろしい環境で生き残りを図るなかで、オッサンと少女の間に絆が生まれていくという人間ドラマを描きたかったんだろうと思われる。んで、そのドラマが実にありがち。ラストに二人は親子のような絆が芽生えた感はあるものの、別に何の感慨もわかない。

ちなみに、オッサンよりも少女のほうが機転が利く感じでオッサンの危機を2度も救ってて、将来は有能な女性になるだろうなぁと思わせた(笑)。もちろん、オッサンも必死こいて頑張ってはいたんだけど。少女のほうが有能に見えちまった。すまんな。

でまぁ、恐竜時代を舞台にするんだから、登場する恐竜こそがこの作品の見所になるはずなのに、出てくるそれらがすべて、それっぽいだけで、なんか違うのだ。ワニみたいな四つ足歩行の変なのが襲ってきたり、ティラノサウルスっぽいんだが、やたらと前足がゴツい、よくわかんないのが襲ってきたり。これじゃあ恐竜じゃなくて謎のクリーチャー。

しかも、出てくるのは肉食みたいなのだけだし、なんかすげぇ適当なんだよな。もちろん本物なんて誰も観たことないわけだから、リアルであるかどうかというのはそんなにうるさく言う必要ないんだけども、現時点において学術的にそうだろうと言われている恐竜をきちんと登場させるべきだったんではないかなぁ。

俺が恐竜好きだからそう思うだけで、そんなに思い入れがない人にとっては違いなんてそんなに気にはならないんだろうから、腐しても仕方ないのかもしれないが。

ともかく、さして評価が高くないのもわかる、実にしょうもない作品であった。アダムドライバーってこんなB級テイストクソ作品に出るイメージがない役者だったんで、そこは意外でしたな。

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