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映画 真夜中の処刑ゲーム/反撃 ネタバレ感想

真夜中の処刑ゲーム
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真夜中の処刑ゲーム/反撃

―1982年製作 加 93分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:警察がストライキに突入し、無法地帯と化した街を描いたバイオレンスアクション。ニューオーダーと称する自警団は、秩序の回復を掲げてゲイ・バーを襲撃するが、誤って客のひとりを殺してしまう。彼らはボスを呼び出し、事態の収拾方法を相談するが…。(KINENOTE)

あらすじ:カナダのハリファックス市で、警察のストライキが開始。無法地帯となった市で、”ニューオーダー”と呼ばれる自警団がゲイバーに嫌がらせを行う。アクシデントからバーテンダーが死んだため、目撃者を全員処刑することに。(AmazonPrime)

監督:ポール・ドノヴァン/マウラ・オコンネル
出演:トム・ナディーニ/ブレンダ・バジネット/ダリル・ハネイ/ダグ・レノックス

ネタバレ感想

この映画の存在は知らなかったけども、昔は俺もよく観ていた地上波の洋画劇場で放映されていたことがあるらしい。で、本作を鑑賞した人の感想を調べてみると、ジョン・カーペンター大先生による『要塞警察』にシチュエーションは似ているとの指摘がけっこうあった。確かに、建物に立て籠っている側と、外から攻撃を加える側の攻防を描いているところなんかが、似ている。

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役者は全然知らない人たちなので、冒頭以降、誰が主人公で話がどんな方向に転がるかわからぬまま物語は進む。警察がストライキに入っているため、街の治安が懸念され、とおりはほぼ無人だ。この時点でかなり不穏な空気が画面から感じられ、先の展開が気になってきてワクワクする。

ちなみにこの冒頭で、家に有刺鉄線のバリケードを張って暴徒からの侵入に備えているDVクズ男のグース(確かそんな名前)は、この後すぐに、自分自身が自警団と称した暴徒になるわけだから、バリケードなんて必要ないだろ(自分以外の暴徒に備えているんだろうが)ーーと突っ込みたくなるのはもう少し物語が進んでからだ(笑)。

ともかく、冒頭はこのグースの奥さんが多少まともな人間に見えるだけで、後に主人公だとわかるホレイショもけっこういい加減なクズ人間のように見える。例えば、窃盗車を手押しして運んでる奴らに手を貸したり、その車の持ち主がおっかけてきても平然と「俺には関係ないぜ」みたいな面をしているところ。どう考えてもまともではない。しかし、こいつがグースらが的にしている人物を自宅にかくまってやるもんだから、その時点でようやく、ああ、こいつが多分主人公なのだなと分かる。

それで、クズVSクズの血みどろの闘争が起こるのかなと思っていたら、その後のホレイショはけっこうまともな人間だ。ということは、冒頭のあれは何だったんだろうかーーと思わなくもないが、あれはある意味で、見知らぬ他人に対しての彼の人の良さを表現していたのかもしらぬ。よくわからんが。

ということで、腐れ自警団VS住人の闘争が展開されるこの作品、自警団側は全員ではないものの、立てこもり住人らのキャラはわかりやすく描きわけられていて、そのせいで話の展開が読めちゃう部分もあるけども、なかなか面白い。自警団側は消音装置のついた銃身の長い武器を使ってて、建物内部だと動かしづらいから拳銃にすればいいのにと思わなくもないが、それぞれがなかなかお目にかかったことのない形状をしていてなかなかカッコよくはあった。

でまぁ、いろいろあって、ラスト。ホレイショたち数名は何とか生きながらえて朝を迎えることに。その途中にいろいろ突っ込みたいところもあるけども、短くまとまって楽しめたのでまぁいいかという感じ。最後のシーンで、自警団側の生き残りが警察官だったことが判明する。

ああそうか、あいつら全員スト中の警察官だったのか…嫌だねぇ。

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