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映画 青い塩 ネタバレ感想 ソンガンホ主演 元ヤクザが女暗殺者に狙われてイチャイチャする話

青い塩
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青い塩

裏社会から足を洗った男が組織に命を狙われて血みどろのバイオレンスを繰り広げるのかと思いきや、女暗殺者との関係が中心に描かれることになり、最終的にお話の軸が変わっていく中途半端作品。ネタバレあり。

―2012年公開 韓 122分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「イルマーレ」のイ・ヒョンスン監督が描く異色のラブストーリー。引退した闇組織の元ボスと、その監視を組織から命じられた女暗殺者が料理教室で出会い、交流を深めてゆくが、やがて女暗殺者は元ボスの殺害を命じられる。出演は「義兄弟 SECRET REUNION」のソン・ガンホ、「アコースティック」のシン・セギョン。(KINNOTE)

あらすじ:ソウルの伝説の闇組織から足を洗い、母の故郷プサンでレストランを開いて穏やかに過ごしたいと願うドゥホン(ソン・ガンホ)は、通い始めた料理教室で少女セビン(シン・セギョン)と出会う。一見普通の女性に見えるセビンだったが、その正体は闇組織の便利屋。ドゥホンの動向を探るために近付いたのだった。かつては優秀なライフル競技の選手だったが、ある事件をきっかけに、闇社会へ足を踏み入れた過去を持っていたセビン。彼女は、ドゥホンの人間的な人柄に触れるにつれ、戸惑いを感じてゆく。少しずつ距離を縮める2人だったが、ついにセビンはドゥホン暗殺を命じられる。正体を知りつつも彼女を組織から守ろうとするドゥホン。スタイリッシュな都市ソウルと美しい塩田風景のプサンを舞台に、2人の運命が絡み合う……。(KINENOTE)

監督・脚本:イ・ヒョンスン
出演:ソン・ガンホ/シン・セギョンオ・ダルス

ネタバレ感想

ソンガンホはけっこう好きな役者だし、バイオレンス映画が好きなので、彼が元ヤクザを演じている内容に、けっこう期待して鑑賞。

ソンガンホは安定のソンガンホでよい。主演女優のシン・セギョンの存在感も悪くない。しかし、それをうまく活かせてないように感じる物語展開で、非常に残念。

序盤はソンガンホ演じるドゥホンが、組織から足を洗ったものの、組織の会長で自分の兄貴分が死んだことで遺言状を巡るゴタゴタに巻き込まれていく展開が描かれる。そこに女暗殺者としての裏の顔を持つ少女、セビンとの絡みがあり、物語に奥行きが出ていくように見せかけておいて、途中から誰が何を狙ってどう動いているのか、よくわからんくなっていく(もしかして俺だけかも)。

何がダメって、最終的に組織とドゥホンの絡みが解決されずに放り投げっぱなしで終わってるように観えること。自分を裏切ってた親友のヤクザはお咎めなしかよ。ハッピーエンドで終わるのを悪いとは思わないけども、さすがにあの放置はよろしくないような。あと、けっきょくドゥホンの焼いた遺言状にはなんて書いてあったんだろうか。

ともかく、兄貴分を殺された落とし前をつけると凄んでいたドゥホン(足洗ったくせに)が、その後何のモチベーションもなく、ただ隠れてマンションに生きているのがよくわからんし、狙われている割には余裕こいてるし、何がしたいのかよくわからんのだ。そして、この件に関しては何がしたかったのかよくわからんまま終わる。

ドゥホン殺しのために親友ヤクザが雇った殺し屋会社の暗殺者の面々も、ドゥホンを殺したいのか、女暗殺者(セビンのこと)に殺させたいのか、どっちだかよくわからん中途半端なうごきでイライラさせる。

そういう組織のうんたらかんたらよりも、オッサンと少女と言ってもいいくらいに年齢が離れた二人が、肉体的な欲望のない絆というか愛情で結ばれる話にしたかったんだろうなというのは分かるんだけど、そのための途中の展開がなんとも適当すぎるのだ。

ついでに、やたらと料理のシーンが出てくる割には、それらのシーンがさほど活かされていないように見えるし、そもそも、おいしいもんを食べてるはずなのに、さほどそうは見えないようなシーンばかりで、食事シーンが好きな俺としては、この点についてもガッカリ。

ということで、ソンガンホが良いのと、主演女優さんが可愛いところだけで持っている作品だと思った。2度目の鑑賞はないな。

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