シャフト
―2000年公開 米 99分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:NYを舞台に刑事が活躍するスタイリッシュなブラック・ムーヴィー。1971年作「黒いジャガー」のリメイク。監督・製作・脚本・原案は「ハイヤー・ラーニング」のジョン・シングルトン。テーマ曲はアイザック・ヘイズ。出演は「英雄の条件」のサミュエル・L・ジャクソン、「ダンス・ウィズ・ミー」のヴァネッサ・ウィリアムズ、「ニューヨーク・デイドリーム」のジェフリー・ライト、「ベルベット・ゴールドマイン」のクリスチャン・ベイル、「ハイヤー・ラーニング」のバスタ・ライムス、「シックス・センス」のトニー・コレット、「黒いジャガー」のリチャード・ラウンドトゥリーほか。(KINENOTE)
あらすじ:NY。刑事シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、白人客の多いバーで黒人学生が殺された事件を追っていた。一旦、容疑者ウォルター(クリスチャン・ベイル)を逮捕するものの、彼は不動産王である父の金の力で保釈が認められてしまう。それから2年後。シャフトは麻薬課のカーメン(ヴァネッサ・ウィリアムズ)と組んで、麻薬の秘密精製工場に突入しようとしていた。しかし失敗。それを見下していた麻薬の元締めのピープルス(ジェフリー・ライト)を、シャフトは強引に逮捕した。また折よくその夜、海外に逃亡していたウォルターが極秘帰国する情報が入り、再び逮捕。だがまたもや父の金の力で保釈。法ではなく金で動く司法制度に絶望したシャフトは、警察という組織にとらわれず、自身での事件解決を決意。カーメンや親友のラサーン(バスタ・ライムス)らの協力を得て調査を始めるが、ウォルター、そしてピープルスがシャフトの命を狙い始め、事態は混迷。しかし危険に身をさらしながらも、シャフトは己の志を貫いていくのだった。(KINENOTE)
監督:ジョン・シングルトン
出演:サミュエル・L・ジャクソン/ヴァネッサ・ウィリアムズ/ジェフリー・ライト/クリスチャン・ベイル/バスタ・ライムス/トニー・コレット/メキ・ファイファー
ネタバレ感想
なんだかずいぶん黒人色の強い映画だなと思っていたら、ブラックスプロイテーションとして有名な、1970年代に制作された『黒いジャガー』なる作品のリメイクということらしい。オリジナルは未見。ネットフリックスで配信されてたので何となく鑑賞した。サミュエル・L・ジャクソン主演だったからってのも大きいかな。
で、内容なんだけども、今よりだいぶ若いサミュエルが観られるだけでなく、彼と対決する相手がクリスチャン・ベイルってのがよかった。なんともムカつく悪役ぶりであった。それと、そんなに露出は多くないが、トニー・コレットも出ていた。さらに、すごい脇役でメキ・ファイファーも出てる。監督は『ボーイズ’ン・ザ・フッド 』の人。
ストーリー自体は普通。さしたる盛り上がりもない。だから淡々と見終えてしまってさしたる感想もない。よかったのは冒頭のシーン。黒人差別主義者で、不動産王の親父を持つクリスチャン・ベイル扮するウォルターが、バーでメキ・ファイファーを煽る。
メキは常識人なので、相手にしてなかったんだけども、あまりにもウォルターがしつこいので、ついに重い腰をあげる。何するのかと思ったら、ナプキンをナイフでくりぬいて、目出しマスクみたいなのにするのだ。そんで、それをウォルターの顔にかけると、KKK構成員の出来上がりだ。ウィットに飛んだ仕返しでかっこいいし、笑える。その後、ウォルターの怒りを買って殺されちゃうんだけど。
このドラ息子、ウォルターがほんとに嫌な奴で、最後は撃ち殺されてザマ見ろという本作であるが、先にも書いたように、さして盛り上りも感じないので、なんだかなぁ。サミュエル扮するシャフト刑事は暴走気味な奴で、上役から目をつけられてる。彼は作品内で何度か辞職をほのめかす。で、探偵になったかと思わせておいて、最後のほうまでずっと刑事のままにも見えて、その辺がボンクラな俺にはどっちなんだかよくわからんかった。
近々、ネットフリックスで続編が配信されるらしい。
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