シャドウ・イン・クラウド
極秘任務でサモアに向かう爆撃機に乗り込んだ女性士官が、乗組員の男性たちに差別されまくりながら頑張ってたら、機内にグレムリンが乗り込んできたうえ、日本軍の零戦が襲ってきてどうなっちゃうのかという話。主演のクロエが女としての強さ全開でメチャクチャな活躍するバカ映画。ネタバレあり。
―2022年公開 米 83分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:クロエ・グレース・モレッツ主演のサスペンス・アクション。第2次世界大戦下の1943年。連合国空軍の女性大尉モード・ギャレットは、最高機密をニュージーランドからサモアへ運ぶ密命を受け、爆撃機に乗り込む。だが、彼女は重大な秘密を隠していた……。監督は、中国系ニュージーランド人の新鋭ロザンヌ・リャン。共演は「フィフス・ウェイブ」のニック・ロビンソン。(KINENOTE)
あらすじ:第2次世界大戦下の1943年。連合国空軍の女性大尉モード・ギャレット(クロエ・グレース・モレッツ)が、B-17爆撃機“フールズ・エランド号”に乗り込む。上官からの密命を帯びたモードの任務は、極秘の最高機密をニュージーランドからサモアへ運ぶこと。周囲の男性乗組員たちから卑猥な言葉を浴びせられながらも、ひたむきにミッションを遂行しようとするモード。ところが離陸後、彼女は銃座の窓から機の右翼にまとわりつく謎の生物を目撃する。そしてある重大な秘密を隠し持ったモードが、この爆撃機に乗った本当の理由とは……。(KINENOTE)
監督:ロザンヌ・リャン
出演:クロエ・グレース・モレッツ/ニック・ロビンソン/ビューラ・コアレ/テイラー・ジョン・スミス/カラン・マルベイ
ネタバレ感想
レンタルで鑑賞。最初から期待しないで鑑賞したら、突っ込みどころ満載で予想以上のバカ映画だった(笑)。
クロエ扮する女性将校のギャレットは極秘任務で爆撃機に乗り込むんだけども、同乗する乗組員たちは極秘任務に懐疑的。しかも、ギャレットが戦場に似つかわしくない美人なので性差別発言しまくったり、厄介者扱い。
それにめげずに任務のために頑張ろうとしてたら、なぜかグレムリンが襲ってくるし零戦も襲ってきて、ジタバタすることになるんだが、まぁともかくメチャクチャな内容。
最初は銃座に閉じ込められて閉鎖的な空間での乗組員によるクロエに対するハラスメント会話劇が繰り広げられる。
ところが、唐突にグレムリンが現れてクロエとグレムリンの喧嘩が始まり、とりあえず撃退したと思ったら今度は零戦が襲ってきて、でもどちらの存在も乗組員に信じてもらえないなど、狭い空間の中でジタバタする話が続く。
かと思ったら、唐突にクロエの任務は極秘任務でもなんでもなくDV夫から逃げるための嘘で、しかも別に男をつくってて、その男が爆撃機の乗組員だし、任務で守るための鞄の中には自分が生んだ赤ん坊がいるとか、急に主人公の真の目的が明かされつつ情報量多すぎちゃう雑な展開(笑)。
女性の地位の低さとかそれに負けずに頑張る主人公の活躍を描きたいんだろうけども、そこにグレムリンまで出てきちゃうからごった煮感がすごすぎて、もちろん女性の強さみたいなんはキチンと描かれてはいるものの、そういう描き方でいいのかなと思わなくもないし、さすがにあの活躍は超人的過ぎてドン引きしちゃう(笑)。
どの辺が超人的かというと、指を怪我しちゃってるのに爆撃機の外に出て自分の腕力だけで移動しちゃうとか、できるわけねーだろ。しかも、地上に降りてからはグレムリンが怯えちゃうほどのマッチョさをクロエが発揮して、インチキカンフーアクションみたいなんで、グレムリンをボコり、やっつけてしまうんである。そんなんできるから最初からDV夫もボコれるだろ(笑)。
あれだけクロエをバカにしてた男たちがあっさりとグレムリンにやられちゃって、獅子奮迅の活躍を見せるクロエの雄姿を傍観するしかない男どもの頼りなさは笑えるが、しかしまぁ、そういう女性の強さをグレムリンを出して描く必要があったのか、なかったのか、その辺はよくわからん(笑)。
だけども最後まで一気に突き進んでいくジェットコースター的バカ展開は、これぞB級と言ってもよさそうな突き抜け感があって、なかなかの見ものかつ、楽しめる内容ではあった。
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