ドライブ・アングリー
カルト教団に娘を殺されたうえ、孫を拉致された男が、アメ車の助手席に美女を乗っけてカルト教団を追い回す、ニコラスケイジ主演のバカ映画。アバズレ感満載なヒロインのアンバーハードがよろしい。ネタバレあり。
―2011年公開 米 101分―
解説:家族をカルト教団に奪われた男が、復讐のために爆走するカーアクション。主演は「キック・アス」のニコラス・ケイジ。監督は「ブラッディ・バレンタイン 3D」のパトリック・ルシエ。1969年型ダッジ・チャージャーや1957年型シェヴィーなど、クラシカルなマッスルカーが3D画面で迫力のカーチェイスを繰り広げる。(KINENOTE)
あらすじ:カルト教団によって愛する家族を奪われたジョン・ミルトン(ニコラス・ケイジ)は、復讐を誓って怒りのハンドルを握っていた。偶然出会った勝気なウェイトレス、パイパー(アンバー・ハード)を巻き込み、次々と立ちはだかる凶手を蹴散らしながら暴走を続ける。しかし彼もまた、FBIを名乗る謎の追跡者(ウィリアム・フィクトナー)から追われていた。その上、警官やカルト教団も背後に迫る。その追跡をものともせず応戦するミルトン。二重三重のチェイスは次第に過激さを増してゆく。やがて、ガソリンと火薬の匂いが立ち込める攻防は、アメリカ南部の乾いた空気の中で極限までヒートアップ。果たして、この死闘の結末は?ミルトンとパイパーの運命は……?(KINENOTE)
監督:パトリック・ルシエ
出演:ニコラス・ケイジ/アンバー・ハード/ウィリアム・フィクトナー/デビッド・モース
ネタバレ感想
2000年代以降、ヘンテコ映画にたくさん出るようになったニコケイが好きなので、2度目の鑑賞。公開間もない初見の頃はさほどニコケイが好きではなくて、むしろ予告に出てきたアンバーハードの美人さにイカれて鑑賞したんだが、「つまらない」以外のことはまったく覚えてなかったので、実に新鮮な気持ちで再鑑賞できた(笑)。
で、再鑑賞しても別に面白くはないってのが偽らざる感想(笑)。とは言えニコケイ好きなんだからそんなもんはどうでもいいのだ。彼が演じたミルトンはすでに死者で、地獄から脱出して孫を救出するためにカルト教団を追っていることが判明する。それを追うのがウィリアムフィクトナー演じる死神。死神は最初、ミルトンを連れもどす敵役なんだけども、途中で心変わりして彼を支援することになるという唐突さ。
ミルトンは死者であるから死なないわけで、右目に弾丸打ち込まれても復活しちゃうタフさの持ち主ーーの割には娘の骨でぶっ叩かれてグロッキーになったり、死なないんだから肉体にダメージないのかと思わせておいて、ぜんぜんそんなことはないという、よくわからない設定。
敵対するカルト教団の親玉は生身の人間なのか悪魔に魂を売った人間以上の存在なのか、その辺もよくわからん。わかるのは、残虐のカルト集団のボスな割に、大して戦闘力は高くなくて、ボスとしての存在感も薄い。
ミルトンの過去の友だちとして登場するデイヴィットモースも大した役割を果たしておらず、彼じゃなくても演じる人は誰でもよかったんではないかと思わせる始末。
そんな中で、存在感が光るのがアンバーハードだ。アバズレ感満載で下品な感じなんだけど、後年の彼女の振る舞いを観るにそれはそれで適役だなと思わせるキャラで、見た目は美人なのでけっこう魅力的な役柄であった。にしても、ミルトンは彼の素性やら何やらをさして明かすことはしてないのに、どうして命の危険すらある彼の道中に付き合ってやったのか、その辺の動機が説明はあるもののイマイチよくわからん。
まぁでも、彼女を見てるだけでも楽しめる部分はあるのは確か。ミルトンとおっぱい出してセックスする役は他のモブキャラに任せちゃってるのは残念ではあるものの、後に色男のジョニーデップおじさんが彼女と関係持っちゃうのものわからんでもないなぁとは思わせる魅力はありましたな。
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