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映画 シーオブラブ ネタバレ感想 すぐキレるアルパチーノ

シーオブラブ
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シー・オブ・ラブ

刑事の仕事しか生きがいのない孤独な男が、ある殺人事件の容疑者の女と恋仲になってしまい、相手の潔白を祈りつつも嫌疑の目で見てしまって葛藤する話。ネタバレあり。

―1989年公開 米 113分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:容疑者である女性と恋におちた孤独な刑事の愛ととまどいの日々を描く。製作はマーティン・ブレグマンとルイス・A・ストローラー、監督は「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のハロルド・ベッガー、脚本は「ニューヨーク・ストーリー」のリチャード・プライス、撮影はロニー・テイラー、音楽はトレヴアー・ジョーンズが担当。出演はアル・パチーノ、エレン・バーキンほか。(KINENOTE)

あらすじ:最愛の妻に去られ、孤独の淋しさを募らせるニューヨーク市警のベテラン刑事フランク(アル・パチーノ)は、ある日全裸の男性がうつぶせになって銃で撃ち殺される、という一風変わった殺人事件を担当することになった。彼は、遺体のそばに残されていた口紅のついた煙草の吸殼と、古いドーナツ版のレコード「シー・オブ・ラブ」から、犯人を女性と想定し、容疑者の捜査を開始した。やがてフランクは、ブロンクスの分署に勤めるシャーマン(ジョン・グッドマン)という刑事の訪問をうけ、同様の手口の殺人事件が凶行されたこと、そしてそのどちらの犠牲者も独身向け雑誌に詩を使って恋人募集の広告を出していたことを知らせる。こうして2人はコンビを組んで捜査するようになるが、間もなく3人目の犠牲者が発見され、フランクとシャーマンはその雑誌に同様の広告を載せて、おとり捜査を開始することにした。2人は返事の手紙を送ってきた女性たちと1人ずつレストランで食事をし、グラスについた指紋を手がかりに容疑者を割り出すことにした。ところが仕事帰りのある夜、フランクは容疑者である女性の1人、ヘレン(エレン・バーキン)と再会し、デートに誘われる。レストランで会った時、彼女はフランクのことをタイプではないといい、グラスに手をつけることもせずに席をたった女性だった。しかし彼女の魅力に次第に抵抗できなくなってゆくフランクは、シャーマンの制止も聞かず、自分の身分も明かす暇なくヘレンにのめり込んでゆき、やがて2人は離れられない関係に陥ってゆく。そして彼女に自分の正体がバレた時、フランクは自分がとんでもない愛の深みにはまっていることを知るのだった。ところが彼女に一緒に暮らしたいと告げた夜、フランクはヘレンの台所の冷蔵庫の扉にとめてあった3人の犠牲者の広告を目にする。恐怖と怒りで平静心を失ったフランクは、狂ったようにヘレンを問いつめる。怯えたヘレンが部屋を立ち去った直後、フランクは何者かによって急に襲われる。それはヘレンの前夫で、今だに彼女への未練を捨てきれない彼は、執拗にヘレンの後をつけ回し、デートの相手を殺していたのである。窮地を脱したフラクは犯人ともみあい、やがて窓から彼を突き落とし、こうして事件は幕を閉じた。そしてフランクは、ヘレンとの関係を修復するという一大事を成し遂げるのだった。(KINENOTE)

監督:ハロルド・ベッカー
出演:アル・パチーノ/エレン・バーキン/ジョン・グッドマン/マイケル・ルーカー/ウィリアム・ヒッキー/リチャード・ジェンキンス

ネタバレ感想

初めて鑑賞したのは10代の頃、地上波の「日曜洋画劇場」だったと思う。その後、アルパチーノの映画をたくさん見てた時にDVDを購入して、それ以降、思い出した頃に鑑賞している作品。

傑作というほどでは全然ないんだけども、尺が短いし、折に触れて鑑賞すると結構楽しめるのだ。それはもちろん、主演がアルパチーノだから。彼が出てなかったらこんなに面白いはずはない。脇を固めるのがジョングッドマンでなかったら、こんなに面白いはずがない。ヒロインは、エレンバーキンではなくもて面白かったかもしれない(笑)。俺的には彼女はあまり美人には見えないので、単に個人的主観としてそう思うのである。体はエロいんだけどね。

ともかく、序盤はアルパチーノ扮する刑事のフランクと別の分署に勤めるジョングッドマン=シャーマン刑事がコンビを組んで、全裸の男がベッドの上で撃ち殺される事件について、捜査をしているシーンが続く。で、捜査が行き詰まり始めたところで、恋人募集広告を使って容疑者を見つけ出そうというトリッキーな捜査が始まるのだ。ここまでの展開は、犯人捜しのミステリー作品のような雰囲気がある。

しかしその後、エレンバーキン扮するヘレンが現れて以降は、少し物語の雰囲気が変わって、フランクとヘレンの恋愛事情を絡めたサスペンス風な感じになっていくのだ。で、この中盤くらいの展開からは、フランクがヘレンにメロメロになっちまって、捜査なんてそっちのけ状態になっていくんだけども、いろいろありつつも事件は解決に向かっていくのである。

で、そうした物語進行の中で、けっこうユーモアや皮肉がきいたセリフやシーンがたくさんあって、なかなか楽しめるのである。こういう部分に、アルパチーノやジョングッドマンが配役されたことの成功があるように感じた。

とはいえ、よくよく考えてみるとこの二人、途中までは犯人に近づいてはいたものの、けっきょく真相がわかったのって、彼らの力ではないようにも見える。

だって、犯人はヘレンの元旦那で、ものすごく嫉妬深い奴で、別れた彼女のことを未だにストーキングしているような変態。んで、元奥さんが、恋人募集広告で知り合った奴らにまで̪̪嫉妬しちゃって、殺人を犯していたという。

で、たまたまその中にフランクがいたので、彼を殺しに来たことで真相が発覚。フランクとの格闘の末に始末されて事件が解決というーーやはり、刑事の2人は、途中までは頑張っていたが、終盤では刑事としての仕事ができてない(笑)。

にしても、元旦那といい、フランクといい、なぜにヘレンにそんなに夢中になってまうのだろうか。エロくて交接が気持ちいいからーーというようにしか思えないんだが、何がよかったのか。まぁでも、そんなこと言ったら、元旦那だけでなく、フランクもかなり危ない奴だけどな。元妻には「盲腸になったから会えないか」とかいうし、その元妻は同僚の刑事と再婚しちゃってて、その刑事に事あるごとに喧嘩売ってるし、この辺の小物臭はかなりのもの(笑)。

んで、ヘレンと付き合うようになったらゾッコんになっちゃって視野がどんどん狭くなってきて、いろいろあってふられてからも、ストーカーのようにアタックを続けてたことを考えるとかなりヤバい奴だ(笑)。

しかも、ふられる前の付き合い方もけっこうなもんで、身分かくしてたことがバレたときの逆ギレぶりとか、酒を飲み始めると自分の仕事のことばっかり話したりとか、こいつもまた、ヘレンが惚れる要素はどこにあったのかと思ってまう(笑)。そういう意味では似た者同士とも言えるが、果たして結末後のあの二人、うまく行くんだろうが。個人的にはいずれ別れるんだろうなとしか思えない。

とはいえ、物語としては面白い作品です。

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