デンジャラス・ラン
―2012年公開 米 115分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「グローリー」「トレーニング デイ」で2度に渡りアカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンが、今では世界36ヶ国で指名手配され命を狙われている元CIAエージェントを演じたスリリングなアクション映画。デンゼル・ワシントンは本作の製作総指揮も務めている。CIAに投降してきた元エージェントを守るためにともに逃走する新米CIAを「グリーン・ランタン」「[リミット]」のライアン・レイノルズが演じる。ほか、「マイレージ、マイライフ」のヴェラ・ファーミガらが出演。監督は「Outside Love」(英題/07/未)で国際的に高い評価を受け、「イージーマネー」(10/未)では裏社会に生きる3人の男たちの姿をスタイリッシュに描いたダニエル・エスピノーサ。(KINENOTE)
あらすじ:南アフリカの米国領事館に、一人の男が出頭した。彼はかつてCIAの中でも屈指の腕を持つ伝説のエージェントでありながら敵国に機密情報を流したとされる、36ヶ国で指名手配を受けた世界的犯罪者トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)。CIAの隠れ家に連行された途端、鉄壁のはずの隠れ家が何者かにより襲撃される。壊滅状態にまで追い込まれる中、隠れ家を管理している新米CIAのマットは、フロストから選択を迫られ、やむなく隠れ家から脱出。敵の正体も目的もわからないまま、マットは危険すぎる男フロストの身柄を守るために彼とともに逃走を繰り広げる……。(KINENOTE)
監督:ダニエル・エスピノーサ
出演:デンゼル・ワシントン/ライアン・レイノルズ/ヴェラ・ファーミガ/サム・シェパード
ネタバレ感想
一度鑑賞したことがあるが、内容を完全に忘れていたので再鑑賞。序盤のトビン(デンゼルワシントン)が領事館に逃げ込むところや、その後の隠れ家での襲撃シーンなどは、緊迫感があって楽しめた。しかし、その後、マット(ライアンレイノルズ)とトビンが共に行動を始める球場のシーンとか貧民窟みたいな地区での追いかけっこなどは、画面が暗いこともあって、何が起きてるかがわかりづらくて、ちょっとなぁ…。
黒幕は誰かってのが想像ついちゃうのはいいとしても、いたるところで銃撃戦ドンパチしてるのに、そのすべてを揉み消せるほどCIAてのはすごい組織なんかねぇ。CIAなどの情報機関が絡んでる陰謀だとか、汚職とかを描いた作品って本当に多い。てことはリアルの世界でも、そうした組織は不正や法を越えたような活動を実際に行っているんだろうなぁというのは想像がつく。そうしたものにまつわるノンフィクション作品もあるわけだし。
で、今作におけるトビンは、凄腕のエージェントでありながら、組織の横暴な扱いに嫌気がさして行方をくらまし、CIAの汚職を明るみにするようなリストを手に入れ、そいつで大金を得ることを目指していたようだ。しかし、それは失敗に終わる。ラスト、銃弾を受けて死ぬ間際、マットにそのリストを託すトビン。自分はリストを金にすることで憂さを晴らそうとしていたが、おまんは正しいことに使え的なことをマットに言って息絶える。
そしてマットは、その教えを守り、リストをマスコミにリークするのであった。という展開はそれなりによいなと思った。でも、もう少し二人にバディ感が出たらさらに面白かったんじゃないなぁとも思う。
ちなみに、この作品でのデンゼルワシントンは、後の『イコライザー』で演じたマッコールに似た雰囲気がないでもない。
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