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映画 ランハイドファイト ネタバレ感想

ランハイドファイト
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ラン・ハイド・ファイト

女子高生VSイカれた同級生のテロリスト。アメリカで実際に起きている銃乱射事件を題材にダイハード的要素を取り入れ、しかもマクレーン役に女子高生を据えたってところが新鮮で、ありそうでなかった作品。ネタバレあり。

―2021年公開 米 110分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:校内に乱入してきたテロリストに立ち向かう女子高生の闘いを描くサバイバル・アクション。幼い頃より軍人の父からサバイバル術を学んだ女子高生ゾーイ。ある日、校内にテロリストが乱入。ゾーイは運よく逃げ出すが、友人たちを救うため再び校舎へと駆け戻る。出演は、ドラマ『アレクサ&ケイティ』のイザベル・メイ、「ミスト」のトーマス・ジェーン、「エンド・オブ・ホワイトハウス」のラダ・ミッチェル。監督・脚本は、「ビッグ・バグズ・パニック」のカイル・ランキン。第77回ヴェネツィア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門正式出品作品。カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2021にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:幼い頃より軍人の父からサバイバル術を学んできた17歳の女子高生ゾーイ(イザベル・メイ)は、SNSやプロムよりも父と狩りに出かけるのが大好きだった。しかし、そんな父との関係も、母の死がきっかけに溝ができていた。ある朝も父と口論になり、憂鬱になりながらも学校でいつもと変わらない日常を過ごしていた。そんなとき、突如激しい銃声が鳴り響く。テロリストが校内に乱入し、生徒たちを次々と銃撃する。一瞬にして辺りが血の海となるなか、運よくトイレにいたゾーイは、身を隠しながら校舎の外に出る。しかし、校内に残る多くの友人を救い出すため、ゾーイは再び校舎へと駆け戻るが……。(KINENOTE)

監督・脚本:カイル・ランキン
出演:イザベル・メイ/トーマス・ジェーン/ラダ・ミッチェル/トリート・ウィリアムズ

ネタバレ感想

適当なあらすじ

軍人の父に狩りの訓練などを受けている女子高生のゾーイ。母の死をきっかけに憂鬱な生活を送っていて、青春してない感じ。ある日、学園の落ちこぼれグループが銃を乱射して生徒を人質に取った。運よく難を逃れたゾーイは成り行きで、同級生たちを助けるために奔走することになる。果たしてどうなっちまうのか。というのが適当なあらすじ。

親父が娘を助ける話だったらありがちだけど

レンタルで見つけて、特に期待もせずに鑑賞してみたら意外にも面白かった。娘の通う学園にテロ組織が乱入したことを知った父親が、娘を助けるために奔走しつつ、父から訓練を受けてた娘は、父親を救うためにサポート役的な活躍をするーーってなストーリーだったら、似たような物語はありそうだし、新鮮さもないんだけども、今作でサポート役に回るのは父のほうで、娘のゾーイは自分の考えて動いて、同級生たちを助けようとするのだ。

ゾーイが強すぎないところが良い

そこがこの作品の面白い点で、リアルの世界だったらこんな展開にはならずにもっと悲惨なことになるだろうから、やっぱりフィクションなんであって、題材が題材だけに不謹慎とか思われそうな危うさはあるものの、作品としてはなかなか面白い。

サバイバル訓練や銃の扱いを習っているとはいえ、ゾーイがとんでもない強さではないところもなかなか良い。強気で斜に構えたようなふるまいをしていても、若い娘なわけで、最初はけっこう怯えてるし、少しずつ勇気をもって行動できるようになるとこなんかもいいですな。

キップの扱いはちょっと酷い(笑)

ただ、イマジナリーフレンドみたいな登場の仕方をする母親の存在が、ゾーイの脳内だけでなく、敵側に行った太っちょパーマのキップという男子生徒にも共有されちゃってるように見えるシーンがあるのはどういうことなんだろうか。

また、頭がややおおかしい大男の違う世界に行っちゃったようなセリフをゾーイが理解しちゃってて、コミュニケーションがある意味で成立してるところも、俺にはなんだかよくわからんシーンだった。

主犯格の生徒が学校を占拠して生徒を無差別に殺したり爆破したりする理由も不明瞭だし、大男とその妹がどうして彼についっていたっのかっていう部分も説明が少ない。どうやら兄妹ともに、主犯格と性的関係があったぽいことは匂わされているが。

実はいじめられっ子だったキップが復讐的な意味でこの乱射事件に加わったという動機が一番わかりやすいと言えばわかりやすい。

で、このキップはゾーイの説得で主犯格たちと敵対することになるんだけども、最終的にはぶっ殺されちゃう。あの扱いをしちゃうゾーイはなかなかぶっ飛んでて鬼畜(笑)。

ラストもけっこう鬼畜ですな

ラスト、主犯格が変装して逃亡しようとしてたのを知ったゾーイが親父のライフルでもってシカと同じような殺し方をするのも、ちょっとやり過ぎ感あり。足を撃ち抜いて動きを止めて、保安官に差し出すくらいが無難だと思ったし、そうするのかと思ってたら、あれだからね。冒頭の伏線回収をすると言っても、あれにはチョっと引いた(笑)

とはいえ、なかなか面白かった。ラダミッチェル、トーマスジェーン、トリートウィリアムズらを久しぶりに観られたし、主役を演じた娘は全然知らない人だったけど、今後の活躍に期待。

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