クワイエット・プレイス 破られた沈黙
―2021年公開 米 97分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:サプライズヒットとなった2018年のホラー「クワイエット・プレイス」の続編。音に反応して人間を襲う“何か”によって荒廃した世界。夫と家を失いながらも、何とか生き延びたエヴリンは、新生児を含む3人の子どもと共に、新たな避難場所を求めて旅立つ。出演は「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・ブラント、「ダンケルク」のキリアン・マーフィ、「チャーリーズ・エンジェル」(19)のジャイモン・フンスー。前作に引き続き、メガホンを取るのは、エミリー・ブラントの夫ジョン・クラシンスキー。(KINENOTE)
あらすじ:音に反応して人間を襲う“何か”によって荒廃した世界。アボット家は何とか生き延びたものの、夫のリーと家を失ったエヴリン(エミリー・ブラント)は、産まれたばかりの赤ん坊と2人の子どもたちを連れ、新たな避難場所を探して旅立つことに。ノイズが溢れる外の世界で、敵か味方か分からない他の生存者たちに遭遇する一家。そして、彼らを待ち受ける更なる脅威とは……。(KINENOTE)
監督・脚本・製作:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント/ミリセント・シモンズ/ノア・ジュプ/キリアン・マーフィ/ジャイモン・フンスー/ジョン・クラシンスキー
ネタバレ感想
超適当なあらすじ
前作で旦那と末っ子を失くしたエミリーブラント扮するエブリン。残された息子と娘、さらに赤子を連れて、生存者を探す旅に出る。最初に出会ったのは、クリーチャー襲撃前、近所に住んでいた顔見知りの男、エメットであった。
エメットの隠れ家で一夜を明かそうとしていると、娘が無断で助けを求めてどこかに行ってしまった。赤子の世話と足を怪我した息子がいるため容易には動けないエブリンは、乗り気ではないエメットを説得して娘の捜索を頼み込む。
一方の自分は、旦那と息子の墓参りをしつつ、生活必需品を探しに、街に向かうのだった。二手に分かれた家族は、無事に再会して安住の地に逃れることができるのだろうかーーというのが超適当なあらすじ。
二つのグループの行動が描かれる
シリーズ2作目。コロナ禍により公開が延期されまくったりしてて、劇場へ行く機会を失っていたのを、レンタルで鑑賞。
前作では家族が団結して絶望的な状況から何とか生き残りを図る様が描かれたが、今作はその子どもたちと、一人の男がエブリンの娘と交流することで父性を取り戻していく様が描かれる。
冒頭に前作では挿入されていなかった、クリーチャーたちが襲ってくるシーンなどを取り入れたり、実はクリーチャーが泳げない(笑)という新たな弱点が判明したりするほか、エブリンが主人公というよりはその娘を中心に物語が展開され、彼女が父の意志を継いだ人間として逞しい姿を見せつつ、最終的には英雄的活躍をする様を見せてラストを迎える。
家族がつかず離れずいるのではなく、エブリンを中心とする視点と、その娘とエメットの旅の道中の二つのグループの行動を描き、それぞれが危機を乗り越えていく見せ方にも工夫を感じた。
釘とトラバサミがこのシリーズの恐怖
では肝心の物語としてはどうなのかというと、前作同様、絶賛するほどでもないが、決してつまらなくもないというところか。
個人的に前作で一番ハラハラさせられたのは、ある釘のシーンであった。実はあの釘は今作でも健在。どうしてあんな邪魔なものを処理しようとしないのか、理解に苦しむ(笑)。
また、今作でもっとも痛いと思わされたシーンは息子がかかる、トラバサミだろう。つまり、クリーチャーのそれではない(笑)。けっきょく、俺にとってのこのシリーズは、人の手によるものが恐ろしいのである。
あと、一家は裸足で行動してるんだけど、あれって足が痛いし走るのも大変だし、どうして靴を探して履かないのか。砂利を踏む音とかを消したいんだろうけど、裸足でも音はなると思うんだけどな。というか、エメットは普通に靴を履いて行動してたし、家族だけ裸足にする必要ってあったんだろうか。
エブリンなんて、前作で釘を踏んでるわけだし、絶対靴は履きたくなるだろ。
3作目、続編があるのかも
ついでに言うと、前作のラストは家をクリーチャーに囲まれた状態で終わったのに、あそこからどうやって生き延びたのかを描かなかったことは不満。かなり絶望的な状況だったわけだから、今作ではあの危機を乗り越えてから物語を展開してほしかったなぁ。
まぁともかく、クリーチャーの倒し方を知った人類は今後、文明を取り戻すための戦いをするんだろうけど、3作目も続けるつもりなんかなぁ。
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