ザ・サイレンス 闇のハンター
ネットフリックス配信作品。洞窟に閉じ込められていた謎の生き物が地上に現れ、人類を脅かしていく話。謎の生物は音に反応するので、生き延びるためには音をたててはいけないーーという類似作品を思い起こしちゃう内容のホラー。ネタバレあり。
―2019年製作 米=独 90分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:人間の存在を音で感知し襲撃するどう猛な飛行生物が突如現れ、世界が混とんとする中、耳の不自由な少女は家族とともに、安全な場所を探して街を出る。(Filmarks)
監督:ジョン・R・レオネッティ
出演:キーナン・シプカ/スタンリー・トゥッチ/ミランダ・オットー/ジョン・コーベット/ケイト・コルベット/カイル・ハリソン・ブライトコフ
ネタバレ感想
音を立てちゃいけない作品というと、『ドント・ブリーズ』とか『クワイエットプレイス』なんかが記憶に新しい。この作品は後者の作風にけっこう似ている。襲ってくるのが音に反応する怪物で、父親が家族を守る話というところなんて、ほぼ同じだ。
だからと行って、パクリだと言いたいわけではない。どっちが先につくられたかもよく知らないし。人間の考えることなんて似たり寄ったりなわけで、同じようなアイデアが生まれることなんてよくあるだろう。内容が面白ければいいのだ、内容が。
しかし、この作品はさほど面白くもないから残念である。まぁでも、糞ほどなものかと言われるとそうでもないので、何とも微妙な感じ。ホラー的な恐ろしさがあるかといえば、特にない。でも、謎を残して終わるような作品でもないから、見終わって消化不良感はない。
微妙な部分は、モンスターがさほど恐ろしくないところか。音に反応して襲ってくるのはいい。個体数の多さで人間を襲ってくるのもいいんだけど、けっきょくこの映画の恐怖ポイントは、カルト集団みたいな人間たちの存在のほうなんである。
要するに、怖いのは結局人間なんですという。しかも、このカルト教団が出てくるのは終盤の30分くらい。残り時間でこいつらとの関わりをちゃんと消化できるのかと観ているこっちのが不安になってくる。
そこを一応消化しきっているのはいいんだけど、こいつらの嫌さ加減が中途半端な印象。たぶん、モブキャラが少ないので、こいつらの残忍さとか恐ろしさをちゃんと描き切れていないからだろう。間接的とはいえ、こいつらのせいで犠牲になるのは家族の中のおばあちゃんだけだから。
で、こいつらは主人公の少女を人類の進化版ととらえているらしく、彼女を仲間に加えたいみたいなんだけど、それによって何をしたいのかがよくわからない。救世主みたいな存在に祭り上げたかったんだろうか。よくわからない。※こちらについては後日、「少女を使って繁殖したかったから」という解釈のコメントいただきました(記事末参照)。
で、けっきょくは親父の怒りを買って暴力によって全滅させられてまうという。モンスターよりも人間のほうが恐ろしいという描写が優れている作品には『ミスト』があるわけで、パクリとは思わないけども、単なる二番煎じ的な印象しか感じないのであった。
ちなみに、カルト集団は舌を切り取って声を出せないようにしているんだけど、舌切り取って人間て生きていられるもんなんだろうか。
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
コメント
カルトの人々が主人公を欲しがるのは主人公が若い女性だからですよ。
神父がノートに書いたThe Girl Is Fertileは(字幕ではその女の子が欲しい、みたいな意訳になっていたところ)はその女の子は繁殖力がある、子供を沢山産ませられるって意味なので。
昔から存在した教団のようでしたし、人数を増やすために若い女が欲しかったということでしょう。
なるほど。Fertileってそういう意味があるんですね。俺は字幕だけに頼ってたからよくわからなかったんだと思います。他に閲覧してくれる人のために、記事内でも少しコメント引用させていただきます。ありがとうございました!