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映画 浪人街(1990) ネタバレ感想 ラストのチャンバラ劇と原田芳雄がよい

浪人街
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浪人街(1990)

くすぶった人生を送っている4人の浪人が、旗本の横暴により囚われてしまった夜鷹を助けるために立ち上がる話。役者陣の迫力がすごく、特に原田芳雄がいかしてる時代劇。ネタバレあり。

―1990年公開 日 117分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:江戸末期の下町を舞台に、そこの裏界隈を生きるアナーキーな浪人たちの人間模様を描く時代劇。山中伊太郎原作の同名小説の映画化で、脚本は「226」の笠原和夫が執筆。監督は「TOMORROW 明日」の黒木和雄。総監修は「純子引退記念映画 関東緋桜一家」のマキノ雅広。撮影は高岩仁と特別協力として「舞姫(1989)」の宮川一夫がそれぞれ担当。(KINENOTE)

あらすじ:江戸下町のはずれ、一膳めし屋の“まる太”で二人の浪人が対立した。この街で用心棒をしている赤牛弥五右衛門と新顔の荒牧源内だった。店の払いをめぐって対立する二人の前に、源内とかつてただならぬ仲であった女お新にひそかに心を寄せている浪人母衣権兵衛が仲裁に入る。一方、長屋の井戸端には土居孫左衛門という浪人が妹おぶんと共に住んでいた。二人にとって帰参は夢だったが、それにはどうしても百両という大金が必要であった。そんな時、街では夜鷹が次々に斬られていく事件が起こる。赤牛は意を決して白塗りの夜鷹に扮し、夜鷹殺しの侍を斬るが、それにもかかわらず夜鷹斬りは続いた。翌朝、まる太の主太兵衛の斬殺体が発見された。赤牛、源内、母衣、孫左衛門、それにお新をはじめとする夜鷹たちが集まって太兵衛の遺骸を囲んでいる時、突然夜鷹斬りの旗本小幡ら七人が乗り込んできた。一触即発の気配が漂う中、赤牛は小幡一党らと共に場を去るが、その日とうとう赤牛は戻ってこなかった。数日後、おぶんを囮に小幡一党をおびきよせようとしたお新は逆に小幡らに捕らえられてしまう。そして、その一味の中には何と赤牛がいたのだった。その頃、孫左衛門のところに、おぶんから相談を受けていた豪商伊勢屋の妾お葉が百両の情報を持って飛び込んできた。伊勢屋が小幡のために百両を立て替え、奉行への心付けにするというものだった。孫左衛門は手形を預かった同心の柏木を斬り倒し、首尾よく百両を手に入れるが、その夜、赤牛は酒盛りの席で小幡に「手形を盗んだのは源内に違いない」と告げ口をする。そこで、小幡は源内を誘い出す手として、おぶんを逃がして、お新を牛裂の刑に処することにした。翌朝、おぶんから事情を聞いた源内は、十数本の剣を体中にくくり付け、お新のもとへ駆け出した。小幡一党120人を相手に、一人立ち向かう源内、だが危ういところでおぶんから聞いて孫左衛門と母衣が助っ人に参上した。小幡一党を相手に死闘を繰り広げる三浪人。それをそばで見ていた赤牛は、小幡を道連れに、自決するのだった。こうして長屋街に平和が戻り、源内はお新と共に旅立っていくのだった。(KIENOTE)

監督:黒木和雄
出演:原田芳雄/樋口可南子/石橋蓮司/杉田かおる/天本英世/中尾彬/佐藤慶/長門裕之/田中邦衛/勝新太郎 赤牛弥五右衛門

ネタバレ感想

何作かリメイクされている作品の一番新しい、1990年代の作品をU-Nextで初鑑賞。すでに亡くなってしまってる人もたくさん出てて、懐かしい感じ。勝新太郎はこれが映画作品では遺作らしい。

物語としては、テレビドラマの「水戸黄門」とか「大岡越前」とか「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」とかとか、時代劇っぽい展開の内容だったな。まぁ時代劇だから当たり前ではあるが。

大筋は、旗本の権威を使って夜鷹狩りをしてる悪者軍団を4人の浪人がやっつける話。んで、クライマックスに至るまでの過程で、4人の浪人たちの人物をきちんと描いてる。ただ、この過程がけっこうダルいんだよなぁ。

特に原田芳雄扮する荒牧や勝新太郎の演じる赤牛弥五右衛門がかなりどうしようもない男で、どちらも忸怩たる思いがある様子はよく伝わってくるんだが、その背景が別に、ドラマとしてそんなに面白くない。

勝新のほうは自殺願望があるらしく、そこがラストの展開につながってくるところはよくわかるし、4人の浪人たちやその周辺人物のやりとりなどが、ラストに向かう伏線としてしっかり描かれているのはすごいんだけども、繰り返すがドラマ的にあまり面白くない。

であるから退屈だなぁ~なんておもいつつ鑑賞してたんだけども、荒牧が説得されて、自分の愛するお新を助けに行くことを決意するくだりからの怒涛の展開がとてもいい。コメディかよと思わせてくれるくらいに笑わせてくれるシーンもあるんだけどね。

例えば覚悟を決めた荒牧は単身、旗本たちに特攻かますんだけども、それを知った石橋蓮司扮する母衣と、田名邦衛演じる孫左衛門が助っ人として戦闘に加わるまでの時間がもたもたしすぎ(笑)。

すでに戦闘が始まってるはずなのに母衣はいちいち着替えてから登場するわ、孫左衛門なんか、わざわざ甲冑身に着けて馬で乗りこんでくるからね(笑)。ここは個人的にお笑いポイントで、特に後者はそうするだけの理由があるのはわかるんだけど、あの状況で一人だけ、馬にまたがり甲冑姿で現れるのがマジで笑える。

んで、母衣のほうはというと、イチイチ着替えた後に、颯爽と死地に飛び込んでからの活躍ぶりは実にカッコいい。彼は居合の達人のようで、躍りかかってくる敵をバタバタ切り伏せてて、その様が素晴らしい。石橋蓮司がメチャクチャカッコよく見える映画、俺は初めて観た(笑)。

そして勝新。最後は寝返って尻尾を振り続けた上司(中尾彬)を、自身の命と共に葬るシーン。これはなかなかエモい。彼は武士に戻りたかったのであり、しかし自身の行為に対して責任を持ちたいのであり、であるから、上司を敵の刃から守るために自らの手で殺害しつつ、自身も腹を切る代わりに串刺しにしたんだと思われる。そして、その死ぬまでの演技にも刮目させられた。素晴らしい。

最後、原田芳雄はもともと渋くて好きな役者んだけども、この作品においてもあの粗野な見た目がセクシーでかっこいい。ラストバトルを観るに、荒牧は剣術の達人ってわけではないし、それまでにもそれを匂わせる描写はないものの、旗本たちを怯えさせるくらいの強さは見せ、不格好ではありつつも敵を倒し続ける。

死を決してお新を救うことを決めた荒牧は強いのである。覚悟があるからこそ強いのだ。そして江戸時代末期の戦闘を経験したことのない旗本たち、無抵抗の夜鷹しか斬ったことのない奴らに、荒牧の迫力を凌駕できる胆力はない。

てなことで、ラストバトルでお釣りがくるくらい楽しませてもらった。

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