ロッキーハンサム
―2016年製作 印 119分―
解説・スタッフとキャスト
解説:過去を捨て、ひっそりと質屋を営む男。ヤク中の母を持つ近所の少女が残虐なギャングに誘拐されたことで、そんな彼が復讐の鬼と化すハードボイルドアクション! (Netflix)
監督:ニシカント・カマト
出演:シュルティー・ハーサン/ジョン・エイブラハム/ニシカント・カマト
ネタバレ感想
韓国映画でウォン・ビンが主演していたアクション映画、『アジョシ』のリメイク作品。舞台をインドに変えただけで、ほぼオリジナルに忠実な内容に仕上がっている。異なる部分と言えば、劇中に入ってくる歌やダンスの部分が長いところか。これはインド映画だからなんかな? あとは、歌詞が字幕で入る曲は、ほぼ主人公のそのときの心情を表しているので、非常に分かりやすいと言えばわかりやすいし、ベタと言えばベタか。
で、オリジナルとどっちが良かったかというと、ほとんど同じ内容なんだから、演じる人やアクション演出で比較することになるわけで、俺はオリジナルのほうが好きだな。今作の主役を務める人も、ハンサムというあだ名があるくらいだから、イケメンでカッコいい。
だが、ウォン・ビンのほうがなんというか、男から見ても色気みたいのがあったように思う。自分がどっちの顔に生まれたかったと聞かれると、俺なんかは今作のインドの役者さんのほうを選びたいんだけども、そう思っちまったんだから仕方ない。
あとは、アクション部分もオリジナルのほうがうまく演出というか撮影というかができてるように思った。どうも今作のほうは、うまく絵をつないでアクションぽく見せてはいるんだけども、最近はこうした近接格闘術に優れた主役の作品は腐るほどあるわけで、それを踏まえたうえでの本作の格闘の見せ方は、なんか動きがぎこちなく感じてしまった。うまく文章化できないところがはがゆいのだが。
まぁそうやって腐してはいるものの、オリジナル同様にストーリーは楽しめる。ベタな展開と言えばそうなんだけども、オリジナル観てない人には、十分お勧めできる内容だったな。
余談だけども、この作品の舞台となるゴアは、インドにしてはずいぶん街がキレイだなと思った。俺が訪れたことのあるデリーやバラナシと比べると、ぜんぜん違う国みたいだ。これは映画のセットだからなのか、それとも、ゴアがリゾート地だからなのか。北部と南部の違いなのか。どうでもいい話だけど。
この作品は、ネットフリックスで配信中です(2019年9月10日現在)。
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