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映画 レプリカズ ネタバレ感想 ラストにツッコミたいキアヌのクローン作品

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レプリカズ

キアヌリーブス主演、科学者が自らの望みを果たすために暴走するツッコミどころ満載な作品。ラストの結末もちょっとおかしくないですかね。ネタバレあり。

―2019年公開 米 107分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:キアヌ・リーヴス主演のSFアクション。人間の意識をコンピュータに移す研究に打ち込んでいた神経科学者のウィリアムは、突然の事故で失った家族4人をクローン技術で甦らせることに成功する。だが、タブーを犯した彼に、政府組織が襲いかかってくる。共演は「500ページの夢の束」のアリス・イヴ。メガホンを取ったのは、「デイ・アフター・トゥモロー」の脚本を担当したジェフリー・ナックマノフ。(KINENOTE)

あらすじ:神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、人間の意識をコンピュータに移す研究に打ち込んでいた。その実験が今にも成功しようとしていた時、突然の事故で家族4人が死亡。悲しみに暮れるウィリアムは、タブーを犯す決断をする。家族の身体をクローン化し、意識を移し替え、完璧なレプリカとして甦らせようというのだ。その試みは無事に成功。だが、ウィリアムは甦った家族の記憶の一部を改ざんしていた……。家族と幸せな日々を送ろうとするウィリアム。そこへ、研究を狙う政府組織が、サンプルとして家族を奪おうと襲い掛かってくる。愛する家族のため、暴走した科学者の戦いが始まる……!(KINENOTE)

監督:ジェフリー・ナックマノフ
出演:キアヌ・リーブス/アリス・イブ/トーマス・ミドルディッチ/ジョン・オーティス

ネタバレ感想

いきなりラストの話。あれはいかがなもんか

これはつまらない。最初はクローン技術の倫理的問題ってのを感じさせる内容なのかなと思ったんだけど、あのラストを観るに、クローン技術の利用を完全に肯定してるように見えちゃうのはいいんだろうか。

その辺は個人個人で意見が分かれるところだと思うので、全否定するつもりはないんだけども、ラスト、あれだけ頼りにしてた同僚の研究者を殺した人間を「儲けさせてやる」という理由であんな風に心変わりさせて、しかも富裕層向けにその技術をビジネスにしちゃう結末ってのはいかがなものか。もう少しあの技術を医療に役立てるとかならよかったのに。酷くないかな。

というか、キアヌ演じる主人公って天才肌だからなのか、人の気持ちとかほとんど斟酌しないよね。同僚の研究者をいいように使って犯罪行為に巻き込んでるし、そもそもなんでそうなったかっていうと、テメェが事故って家族を犠牲にしたから。その後も家族をクローンにすることに没頭しちゃってて、事故の処理もしようとしないし、自分が扱えないからって他人に死体を始末させちゃうし、メチャクチャ。

ツッコミどころ

あと、一番のつっこみどころは、奥さんのクローンが物分かりよすぎだろ。「君はクローン」だの一言で納得しちゃってるし、「悪いやつらに追われてる」みたいな話だけで、それまでの態度を豹変させてウィリアムに従っちゃうとか、さすがにあれは無理がありすぎるような。

あと、ラストでウィリアムはロボットのほうの自分に技術を利用した仕事を押し付けて、自分は末娘まで製造して幸福にくらしちゃってる。あれも酷い。ロボットのほうだって、自分と同様の記憶があり、しかも自己意識がある存在なんだから、彼だって家族と暮らしたいだろ。それが、何であんなに潔く、面倒くさい仕事する立場を選べるのだろうか。理解に苦しむ。

この描写って、ある意味でクローンやロボットを下に見る、差別的意識が働いてるとしか思えないんだけど、どうでしょうかね。人間と同等の振る舞いと思考を持つ存在を、下にあつかってるとも言える。おかしくないですかね。

自分とクローンとの違いは言えない

他にもツッコミたいところはいろいろあるけど、俺がクローンが題材になっている作品でいつも書いていることにも触れておく。であるから以下は、作品の良し悪しに触れる内容というよりは、こうした作品によって俺自身が個人的に感じること。

ではそれは何かと言うと、まず、主人公のウィリアムは家族をクローンとして蘇らせた、生き返らせたような印象を受けるかもだが、彼は新たな命をつくっただけで、オリジナルの家族は死んでいるのである。しかも、ウィリアムは自分のために、恣意的に家族の記憶も作り変えている。

でも、本当の、もとの家族はいないんです。彼は、自分の家族と似たような存在をクローンとしてつくっただけで、オリジナルの家族に対する悔恨の情とかを不問にしちゃっている。これは作品をディスってるんじゃなくて、どうしてそういう思考が普通になってしまうのかということだ。まったく同一の存在ではないものを、どうして同じものとして混同できるのか。

もし、同じものとしてとらえるのであれば、ウィリアムが自らの思考のアルゴリズムを利用してつくった人造人間。あれはクローンではなくて機械だけども、あれもウィリアムなわけで、お互いが別の存在として認識しあっている。ところが、あれがウィリアムの家族同様にクローンとして製造されたとしたら、他人には2人の区別がつくだろうか。その違いはどのように他者に説明できるだろうか。実は、それはできない。

同じ肉体と同じ記憶を持つ人間が同時に同じ空間にいた場合、他人にはその存在の識別ができないのである。できないが、当人たちには違いがわかる。それは、開けている世界の視点が明確に異なっているから。しかし、その違いについては、他人に言葉では説明できないのである。そして、このことは、通常存在している我々全員に当てはまることなのだ。つまり、自分は明らかに他者とは違うあり方をしているのに、その固有のあり方を言葉では言えないということである。

レプリカズ Blu-ray & DVD (2枚組)
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
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