ロックダウン 非常事態
電磁パルス? と思われる謎の現象によりアメリカが停電に襲われるパニック作品。主人公の少女は祖父の住む北の地域に向かうのだが。ネタバレあり。
―2019年公開 米 104分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:謎の電磁パルス攻撃による大混乱に直面した父娘のサバイバルを描いたパニックアクション。ある日、街中の電気供給が途絶え、父とふたりで暮らす少女・リースは祖父のいるカナダへ向かうことを決心する。しかし、街では既に略奪や暴動が起き始めていた。(KINENOTE)
あらすじ:アメリカ、ワシントン。母を亡くし、父クリスと2人で暮らす娘のリースはオンラインの仮想ゲームにハマる日々を送っていた。ある日、クリスとの食事中に家中の電気が消え、町からも一切の明かりが消えてしまう。携帯も使えず、ネットも使えない。状況がわからないリースは、カナダの山奥で自給自足生活を送る祖父フランクに無線で連絡を取ることに成功するが、アメリカ西部全域で電気の供給が途絶えていることを知る。リースはクリスとともにフランクのいるカナダへを向かうことを決心するが、すでに食料もなく、水も出ない。街はすでに大混乱に陥り、略奪や強奪事件も起き始めていた。さらにカナダへと向かう道中の山道は無法地帯となっていたのだった。2人は無事カナダへ辿りつくことができるのか! ?生き残りをかけたサバイバルが幕を開ける…! (amazon)
監督:ベン・マクファーソン
出演:ドミニク・モナハン/ウィル・パットン/ブライトン・シャービノ/フィオヌラ・フラナガン
ネタバレ感想
これは眠い。主人公のリースはeスポーツのプレイヤーで、脱出ゲームなど、パニックに襲われた状況でも冷静に頭を働かせられる才女。しかも、祖父の影響か電子機器だけでなくアナログの無線も使いこなせる。彼女は母を亡くしているようで、父と二人暮らし。父が何を職業としているかは不明。
停電に襲われた日に彼女は祖父のことを思い出し無線で彼と連絡を取ると、彼はこうした事態になることを想定していたらしく、父を連れて自分のいる北の地に逃れて来いという。
この祖父は、父から見ると、世界滅亡論者みたいな人で、それを信じていなかったので疎遠だったのだが(おそらくリースの母親の父なのかな?)、停電になったことで彼を信じ、北の地にリースと向かうことになるのだ。
で、その道中で繰り広げられるパニックてのは、食料やガソリンを求めて暴徒的になる人々の行為が描かれるくらい。それを避けながら北に向かう最中、頼りにならない父親は事故を起こし、重体に。
事故現場近くに住んでて、助けてくれたオッサンの家で、あえなく息を引き取るのであった。で、リースはそのおっさんの手助けで祖父の待つ北へ。
ところが、オッサンは路上で助けを求める人のために車を停車したら、その助けを求める謎の男が嫌な奴で、オッサンを射殺して彼のキャンピングカーを奪う。
居室に隠れていたリースはそのまま男の運転で山奥の廃車置き場みたいなところに連れていかれる。そこで降車した男はいろいろと物をあさっていたら、そこに住む山男に射殺され、リースはそいつに捕まる。
山男は母親と息子との3人暮らしで、もともと人とは関わらずに熊を狩っては食らうサバイブ生活で生計を立てていたらしい。リースはそこの主である婆さんに脅されて、そこで暮らすことを強要される。
ここからはなんだか『悪魔のいけにえ』的雰囲気になるものの、そこまでゲロ吐きたくなるようなホラー展開にはならず、逃げるの逃げないのサスペンスが繰り広げられる。
その中でのハラハラドキドキシーンと言えば、捕獲されたリースが麻袋みたいなんに詰め込まれてつるし上げられて夜を明かしたら、朝方でっかい熊さんがエサにありつこうと襲ってくるところだ。
あそこは怖い。しかしまぁ、予想通りの展開で、それは何かというと、リースをエサにして熊さんをおびき寄せてた山男が銃で熊さんを殺して食料ゲットというものだ。
この時点でこの映画は何がしたいのかよくわからくなってくるのだが、要するに、山男のババァの言などから想像するに、電子化された文明世界ばかりに頼る人間に対して、それと対極の世界で生きる山男たちの存在などを紹介することで、現代のIT社会に対する警鐘を鳴らしているのだと思われる。
最終的に、山男の息子がけっこうまともな子で、リースは彼の助けによって変態親子の家から脱出することになる。
リースは山男の息子と森の中を走り続け、祖父の助けもあって山男の追跡から逃れる。
ラスト、祖父の家に山男の息子も迎えてリースはソフトアナログ生活を送っている。そしてなぜか電子機器も使えるようになっていて、山男の息子をはその電子機器にのめり込んでいる姿が描かれ劇終。
リースの独白で、電子の世界とアナログの世界がうまく融合された世界を待望したいみたいなことが示されるのであった。
とまぁ、適当に内容を紹介してみたが、ともかく眠たくなるし、語っていることにもさほど含蓄が感じられず、なんだかなぁという作品です。
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