プロジェクト・アルマナック
時間移動系作品に青春要素を混ぜた、割とよくある内容に感じる作品。実際、似たような話は漫画や小説なんかにたくさんあるだろう。その中で群を抜いて面白いかというと、まったくそんなことはない。だけど、酷評するほどつまらなくもない作品であった。充分楽しむことはできる。ネタバレあり。
―2013年製作 米 106分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:マイケル・ベイが製作に携わったSFアクション。タイムトラベルをして過去を改変したために起こる混乱を描く。主演は「マーヴェリックス/波に魅せられた男たち」のジョニー・ウェストン。(KINENOTE)
あらすじ:亡き父が残したタイムマシン開発計画を発見し、タイムスリップに成功したデイビッドと仲間たち。彼らが過去と現在を行き来したことで、世界規模の事故や事件が続発し、人類壊滅の危機が訪れる。(KINENOTE)
監督:ディーン・イズラエライト
出演:ジョニー・ウェストン/ソフィア・ブラック=デリア/サム・ラーナー/エレン・エヴァンジェリスタ/ヴァージニア・ガードナー
ネタバレ感想
引用したKINENOTEのあらすじみたく、人類壊滅の危機なんて描かれてたっけ? むしろ、その引用を先に見て鑑賞したため、話の規模の小ささに驚いた(笑)。
単なる時間移動系の青春映画であります。主人公らがタイムスリップを繰り返すことで、現在の世界が変わってしまい、いろいろ事故や事件が起こるのは確かにそうだが、それとて人類壊滅云々につながるような何かではなかったと思う。まぁそれは、KINENOTEのあらすじが悪いわけだけども。
ということで、時間移動系作品に青春要素を混ぜた、割とよくある内容に感じる作品。
ラスト、主人公はまたタイムマシーンをつくろうとするんだろうねぇ。同じことを繰り返すわけだ。にしても、主人公が狙ってた娘さんは確かに美人であるから恋人にしたいのはようわかる。わかるんだけど、2人とも、さほど趣味があっているようには見えないのである。
見えないけども、恋は盲目ってことで、主人公は何度も失敗をしながら頑張るわけだ。この手の映画だとやっぱり、『恋はデジャ・ブ』をどうしても思い出しちゃう。ああやって何度もやり直してアタックできるなら、確かにいずれは相手を落とせるような気がするし、その行動を通じて自分自身も成長するだろう。
そういう意味では羨ましいとは思う。現実ではあんなことできない。だからリスクを背負って自信がなくても勇気を持ってアタックせないかんのである。よっぽどの美男美女でないかぎりは。そして大概、望みは成就せずに、ふられるのである。…ちくしょう。
ともかく中年の俺がこの作品で、恋仲にならんとする2人に感じたのは、青春時代の恋なんて、確かにそんなもんだったかもなぁと思わせるくらいに、お互いが相手に望むことにズレがあるものだったのではないかということだ。
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