クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場
突っ込みどころ満載のゾンビ作品。厳密にいうと、この作品のモンスターはゾンビではないのかもしれないが、まぁ細かいところはどうでもいいくらいに適当な作品である。ネタバレあり。
―2017年公開 加 96分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「デスカメラ」のセヴェ・シェレンツがメガホンを取ったゾンビホラー。閉店を決めたナイトクラブの営業最終日。沢山の客で溢れかえる店内で、新人ストリッパーが惨殺される事件が発生。経営者のブルージーンは、石油を掘り当てた4人の鉱夫たちを疑うが……。主演は 『LUCIFER/ルシファー』などで活躍するレン・ウォーカー。特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション 2017』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:小さな田舎町。ナイトクラブを経営するブルージーンは、人生をやり直すため、慣れ親しんだ店を手放し、町を去ろうとしていた。いつにも増して客で溢れ返る最終日の店内。その中には、石油を掘り当て、祝杯を挙げる4人の鉱夫たちの姿もあった。ストリッパーたちの華麗なショーで盛り上がりは最高潮に達し、最後の営業は大盛況のうちに幕を閉じる……はずだった。ところがその頃、ステージ裏で異変が発生する。鋭利な凶器で何者かに両胸を突かれた新人ストリッパーが、無残な姿で息絶えていたのだ。現場へ駆けつけたブルージーンは、 犯人は真っ黒で油まみれだったとの目撃者の証言から、鉱夫たちに疑惑の目を向けるが……。(KINENOTE)
監督・制作・編集:セヴェ・シェレンツ
出演:レン・ウォーカー/カズ・オーディン・ダルコ/マディソン・J・ルース/キャメロン・デント
ネタバレ感想
あらすじは引用を参照。変だなと思うのは、主人公はナイトクラブをたたもうとしていて、最終日だというのになぜか新人を雇っているところ。経営権を手放すだけで、買収するオッサンが経営を続けるだろうと思ってたのか? オッサンは嫌なやつなので、店ごとつぶすと言ってたから、たぶん主人公はまさかつぶすとは思ってなかったってことなんだろうけど、その辺の細部はよくわからんかった。
はやくもラストに触れると、ストリップバーでゾンビ化した人たちは抹殺に成功したので一見落着かと思いきや、最後、息子が感染していたかのような描写で物語は終わる。そんで、エンディングでは店の由来が紹介されるシーンが流れるんだけど、そのストリップのシーンが長すぎ。しかも引っ張った割りに、店の由来についての説明が俺には意味不明で理解できなかった(笑)。そもそもあの説明、必要あるの?
ちなみに、息子が感染していたような描写がなくても、物語の中盤くらいで、どっかのモーテルかなんかで、3Pしてる男女が死ぬ描写がある。てことは、すでにストリップバー以外にも感染が広がっているわけなんで、息子のシーンはなくてもよかったような。というかむしろ、ラストをああいう風にするなら、3Pの場面が不必要に思う。なんだったんだろうか、あれ。俺が何かを見落としてたのかもしれんが。
ぜんぜんほめてないのは、ほめたいところが思いつかないからだ。なのでこのまま続ける。つまり文句はたくさんある(笑)。
たとえば、主人公にほれているボディガードは彼女の息子に対して父親代わりのようなセリフを吐いたり行動をしたりする。それはいいし、関係もそれなりに良くなっていくようには見えるが、そもそもこの人、作中でさしたる活躍もせずに犠牲になって死んでまう。
主人公への告白シーンがあるが、主人公が彼に少しでも気があったのかなかったのか、俺にはよくわからんかった。ともかく、頼りになる男風な扱われ方なのに、「ファック」と連呼するだけで、あまり役立っているように見えなかった。
あと、サービスシーンとして挿入しているんだろうけど、ストリップのシーンがどれも長すぎる。しかもストリッパーが別に可愛くもないので、早送りしたくなってまう。主人公も別に美人じゃないし、やっぱりほめどころがない。あるとしたら、尺が短いところだけかな。
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