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映画 パラレルライフ ネタバレ感想 平行理論を辿った結末

パラレルライフ
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パラレルライフ

―2010年公開 韓 110分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:異なる時代を生きる人物が同じ人生を辿るという“平行理論”に従い、次々と起こる事件に巻き込まれていく判事の運命の行方を描くミステリースリラー。監督は、「ある日突然 2番目の話-4番目の階」のクォン・ホヨン。出演は、ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』のチ・ジニ、「マルチュク青春通り」のイ・ジョンヒョク。(KINENOTE)

あらすじ:史上最年少で部長に任命された判事キム・ソクヒョン(チ・ジニ)は、妻ユンギョン(ユン・セア)、娘イェジンと幸せな家庭を築いていた。しかし、ユンギョンが何者かに惨殺される。妻を殺害したソン・ギチョル教授の事件を取材している女性記者ナム・ガヒが、ソクヒョンを訪ねてくる。ソン教授は、違う時代に生きる人物が同じ運命を辿る“平行理論”を主張し、妻の死もその運命によると信じていたが、彼の裁判を担当したソクヒョンは、その主張を信じていない。ナム記者は、同じく最年少で部長になったハン・サンジュンの妻が30年前の同じ日に殺されたと告げるが、ソクヒョンは平行理論を認めなかった。ソクヒョンと大学の同期で、密かにユンギョンを愛していた検事イ・ガンソン(イ・ジョンヒョク)らの捜査により、ソクヒョンの下した判決に不満を持つチャン・スヨン(ハ・ジョンウ)が逮捕される。ナム記者から、ハン・サンジュンの妻を殺した容疑者が検挙された日と同じだと聞かされたソクヒョンは、ソン教授に面会する。その後、予告された日にソン教授は心臓マヒで死ぬ。ハン・サンジュンと同じ運命なら、6日後に娘と事務官ソ・ジョンウン(パク・ビョンウン)と共に殺されると知ったソクヒョンは、ナム記者を訪ねる。しかし、ナム記者はすでに殺されていた。機密倉庫に保管されていた裁判記録は何者かによって破棄されていたが、ソクヒョンは当時の担当刑事パク・ウンボンを突き止め、その事件の担当判事がユンギョンの父であることを知る。収監中のスヨンが脱走し、イェジンを誘拐するが、駆けつけたガンソンによって保護される。ハン・サンジュンたちが殺された日が翌日であることに気づいたソクヒョンは、イェジンをガンソンに預け、ジョンウンを遠ざける。その後、ソクヒョンは裁判所長官と会い、当時検事だった彼がハン・サンジュン事件の真犯人であると気づく。イェジンの身の危険を感じたソクヒョンは、ジョンウンに助けを求める。(KINENOTE)

監督:クォン・ホヨン
出演:チ・ジニ/イ・ジョンヒョク/ハ・ジョンウ/ユン・セア/パク・ビョンウン

ネタバレ感想

平行理論なる言葉を初めて聞いたが、リンカーンとJFケネディにはその運命において共通点がいろいろあるそうだ。いわく、大統領になった時期、殺され方などなど。それは同時代ではないとはいえ、同じ運命線をたどらざるを得ない何かがあるらしく、その道筋にはあらがえないらしい。

主人公の判事、ソクヒョンも30年前に生きた別の判事の人生と同じ末路を迎える宿命があることが、この作品では示唆され、果たしてソクヒョンはそれと同様の最期を迎える。という意味ではバッドエンドで、運命にはあらがえないという考えがこの作品の根底にはあるようだ。

ソクヒョンはそうはならないように行動するんだけども、そのすべてが裏目というか、何の効果ももたらさずにろくでもない死を迎えるのである。で、そのストーリーを追っていて楽しめるかどうかというところなんだけど、全然面白くねぇ。

そもそも、主人公は序盤から終始偉そうな奴で、事務官を顎で使うような糞野郎で、仕事仕事出世出世、そればっかに人生をささげていて、それはそれで己の価値観としてはいいんだろうけど、奥さんはそうではない女性で、彼の目を通してみた奥さんと、本当の奥さんは、まるで別人。その別人性に気付かないところが主人公ソクヒョンの阿保さ加減で、浮気されても仕方ないなんて思わないけど、有能さが鼻につくだけのくそやろうという印象しか持てない。

であるから、ラストにむかって事務官やらイ検事やらが、実はソクヒョンの奥さんと関係を持っていたことをしっても、彼の娘が実は事務官の種によるもので、自分の真の娘ではなかったとしても、自業自得だなぁとしか思えないんである。

そのため、ラストで彼がハ・ジョンウふんするヘンテコ人間に殺されても、なんの感慨もわかない。むしろあの状況では殺されたほうが幸福なんではないかと思わせられるくらい、どうでもいい主人公であった。

この作品は平行理論という軸を最後まで否定せずに終わるお話で、その軸に翻弄されてそのままあるべき結末を迎える主人公の人生を描いているだけで、そこから得られるカタルシスやらなんやらはなにもない。何も特筆すべきことがない。要するにつまらない作品でした。

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