エリザベスタウン
―2005年公開 米 123分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:突然仕事と恋人と父親を失ったエリート青年が、生き方を見つめ直す6日間を描いたヒューマン・ドラマ。監督・製作・脚本は「バニラ・スカイ」のキャメロン・クロウ。撮影は「バニラ・スカイ」「ラスト サムライ」のジョン・トール。音楽は「バニラ・スカイ」のナンシー・ウィルソン。美術は「僕はラジオ」のクレイ・A・グリフィス。編集は「ライフ・アクアティック」のデイヴィッド・モリッツ。衣裳は「ロスト・イン・トランスレーション」のナンシー・スタイナー。出演は「キングダム・オブ・ヘブン」のオーランド・ブルーム、「エターナル・サンシャイン」のキルスティン・ダンスト、「アルフィー」のスーザン・サランドン、「アビエイター」のアレック・ボールドウィン、「シンデレラマン」のブルース・マッギル、「ヴィレッジ」のジュディ・グリア、「ステルス」のジェシカ・ビールほか。(KINENOTE)
あらすじ:シューズ会社に勤めるドリュー(オーランド・ブルーム)は、責任者として進めてきた新開発プロジェクトが大失敗に終わり、社長のフィル(アレック・ボールドウィン)からクビを言い渡される。恋人のエレン(ジェシカ・ビール)にも見離され、自宅に戻ったドリューは自殺を考えるが、そこに妹のヘザー(ジュディ・グリア)から電話がかかってくる。父親が急死したという知らせだった。ドリューは遺灰を海に撒いて欲しいという父の遺言を果たすため、父の故郷であるケンタッキー州のエリザベスタウンに向かう。その途中、飛行機の中で同地に住むフライト・アテンダントのクレア(キルスティン・ダンスト)と知り合ったドリューは、積極的な彼女の存在が気になり始めていた。エリザベスタウンに着き、ホテルで孤独を感じたドリューは、方々に電話をかけまくる中で、結果的にクレアと朝まで長話することに。そして再会した2人は次第に仲を深めていくが、すでに恋人がいるというクレアは、肉体関係を持ちながらもどこか身をかわすところがあった。そして父親の葬儀の当日。何年間もケンタッキーを訪れていなかった母親のホリー(スーザン・サランドン)は、地元の人々から厳しい視線を向けられるが、感動的なスピーチとタップダンスで皆を魅了する。葬儀の後、ドリューは遺灰が入った壷と、クレアがくれた地図とCDを車に載せて旅をする。地図の指示通りに車を走らせると、やがてネブラスカの街に着き、そこにクレアがいた。再会した2人は抱き合ってキスを交わすのだった。(KINENOTE)
監督・脚本:キャメロン・クロウ
出演:オーランド・ブルーム/キルスティン・ダンスト/スーザン・サランドン/アレック・ボールドウィン/ジェシカ・ビール/ジュディー・グリア/ブルース・マクギル
ネタバレ感想
公開当時、あらすじを見て気になってたんだけど、鑑賞しないままで15年以上。今回ようやく観た。これは主人公のドリューに感情移入できるかどうかで評価が分かれそうな作品だと思う。俺的にはそれが無理だったので、評価は低い。
なんで感情移入できないかというと、こいつは終始、クレアや周囲の人間に支えられてるだけで、自分ではほとんど何もしていないからだ。ただ、与えられた状況に対して選択をしているだけ。自分で状況を打開しているわけではない。んで、ハッピーエンド。
彼はエリート社員として働き続けた結果、失敗を犯して何もかも失うことになり自殺を決意するわけだが、自分の意志でしようとしたことってそれだけであって、あとは何もしてない。ただ運がいいだけ。
しかも、生前の父は彼と交流を持ちたがっていたようだが、仕事にかこつけてほとんど没交渉とか、どんだけ親不孝者なんだよ。死んじゃったあとにいろいろ思い出したって後の祭り。そもそも、最初から生前の父とあっていれば、こんな物語はできないんだから、そこを突っ込んでも仕方ないとは思うものの、そういう風に感じちゃったんだから仕方ない。
ついでに、父の遺言によると遺灰は海にまけってことだったようだが、この人、ドライブ中に海でもないところに遺灰まいちゃってなかった? それはダメだろ。
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