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映画 インハーシューズ ネタバレ感想 キャメロンディアスの笑顔がいい

映画 インハーシューズ
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イン・ハー・シューズ

―2005年公開 米 131分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:対照的な姉妹の絆を描くヒューマン・ドラマ。監督・製作は「8Mile」のカーティス・ハンソン。脚本は「エリン・ブロコビッチ」のスザンナ・グラント。撮影は「ドア・イン・ザ・フロア」のテリー・ステイシー。音楽は「ツイステッド」のマーク・アイシャム。美術は「ラッキー・ナンバー」のダン・デイヴィス。編集は「8Mile」のクレイグ・キットソンと「砂と霧の家」のリサ・ゼノ・チャージン。衣裳は「Shall we Dance?」のソフィー・デラコフ。出演は「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのキャメロン・ディアス、「コニー&カーラ」のトニ・コレット、「奥さまは魔女」のシャーリー・マクレーン、「ケイティ」のマーク・フォイアスタインほか。(KINENOTE)

あらすじ:ローズ(トニ・コレット)は、フィラデルフィアの大手法律事務所に勤める弁護士。仕事に生きる彼女だが、実は太めの体型にコンプレックスを持っていて、恋愛にはつまずいてばかり。そんな彼女のアパートに、実家を追い出された妹のマギー(キャメロン・ディアス)が転がりこんでくる。マギーはゴージャスなルックスの持ち主だが、高校卒業から10年経っても地に足のつかない生活を送っていた。ローズは上司の恋人ができたばかりでマギーの存在は迷惑だったが、姉として放り出すわけにもいかない。しかしローズが出張から戻ると、家は大荒れで、しかもマギーは姉の恋人と肉体関係を持ってしまった。アパートを追い出されたマギーは、フロリダに行くことにする。そこには父と死んだ母がその存在を秘密にしていた、母方の祖母エラ(シャーリー・マクレーン)がいるはずだからだ。マギーがフロリダに着いて彼女を訪ねると、エラは老人ホームで世話役をしながら暮らしていた。家族と絶縁していたことに罪悪感を抱くエラは、これで埋め合わせができるとマギーを歓迎するが、マギーはエラの金を盗もうとする。エラはマギーに施設内の介護の仕事をするように言い渡した。そこでマギーは、盲目の元大学教授(ノーマン・ロイド)と出会い、詩の素晴らしさを教わり、自分のコンプレックスであった難読症の克服を始める。この出来事をきっかけに大きく変わっていくマギー。一方、ローズも自分を見つめ直す生活を送る中で、元同僚のサイモン(マーク・フォイアスタイン)と愛を育む。やがてフロリダでローズとマギーは再会して仲直り。フィラデルフィアに戻ったローズは、エラの靴を履いてサイモンと結婚式を挙げるのだった。(KINENOTE)

監督:カーティス・ハンソン
エグゼクティブプロデューサー:トニー・スコット
製作:リドリー・スコット他
出演:キャメロン・ディアス/トニ・コレット/シャーリー・マクレーン/マーク・フューステイン

ネタバレ感想

何となく予告で気になってて、公開時に劇場へ見に行って面白かったのでパンフレット購入して、後にDVDも買って鑑賞。その後も、何度か繰り返し見ている作品。何がそんなにいいのかってよくわからんのだけど、なんでだろうか。

確か初見の頃は、マギー(キャメロンディアス)が病床の人である教授に読んで聞かせる詩の内容がとても良かったと思うんだけど、こうしてあらためて鑑賞してみると、ラストのセリフも含め、その詩の内容にさほど感銘を受けることはない。

これは俺が中年になり、15年もの時を経て感受性が薄くなったからなのか、はたまたもう少し人生を達観できるというか、そうした詩の文句に頼らずとも、この糞みたいな世の中で生きる術を見出すことができたからなのか。…おそらく前者なんだろうねぇ(笑)。

てなことで、今見返してみても、とてもいい作品だなって思うんだけど、それは単純なハッピーエンドの作品ではなく、そこに至るまでの過程で、きちんと主人公のマギーとローズの成長が描かれているからだろう。成長が描かれる作品なんて、吐いて捨てるほどあるわけだが、なぜかこの作品はとてもいいのである。何でかはわからん。

もしかすると、俺はキャメロンディアスはさほど好きな女優ではないのだが、今作での彼女はいつもより可愛く見えるからだろうか。トニーコレットはどの作品でも等しく美しくはないのだが(ごめん)、キャメロンは可愛い。もともと笑顔が可愛い女優だが、今作ではそれが際立つように感じた。

では、それ以外に何があるのかと考えると、やっぱりよくわからん。今回感じたのは、もしかしたら前回鑑賞時も感じていたのかもしれぬが、ともかくこの作品は登場人物たちのコミュニケーションの断絶からくる摩擦が描かれているということだ。

マギーもローズも彼女たちの父も、祖父も、それぞれに亡き女性(つまり姉妹にとっての母、父にとっての妻、祖母にとっての娘)の自殺に至る一連の関わりの中で、その死のことや、自身の心に抱える葛藤や障害などについて、喋らずに隠すような生き方を選んでいる。

そして、相手に対する理解は頑なで、一面的だ。それは日々を身近に暮らす相手に対して起こりがちなことであり、例えばマギーとローズは完全にそうした状態に陥っていて、マギーの生活環境が変わったことをきっかけに人間的成長を遂げたことで、その関係が回復に向かっていく。

そして、この2人を中心とする周囲の人物も、それに影響を受けて少しずつ過去のわだかまりなどを解消しようと努めるようになる。要するに、コミュニケーションの断絶から、それをつなぎとめる言動をするようになるのである。

ではなぜ、これまでに断絶が起きていたのかというと、それぞれが胸襟を開いて己の心情を吐露する機会に乏しく、仮にそれがあったとしても、話を聞くほうが聞くだけの準備や体勢になっておらず、ほとんど会話が成立しないというか、キャッチボールができていない状態が続いていたのだと思われる。

そして、そうしたすれ違いがあったからこそ、この作品は物語として成立しているのであり、それが解消されていく様がおもしろいのであるーーとか書いてみると、なんだかものすごく当たり前のことしか言ってなくて、あらためて自分の頭の悪さに気付かされた(笑)。

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