殺人ホテル
―2020年配信 諾 86分―
あらすじ
あらすじ:人々が飢えに苦しむ終末世界で、奇妙なホテルでのディナーショーに参加した一家。彼らはまだ知らない。ひとときの息抜きには大きな代償がともなうことを…。 (Netflix)
ネタバレ感想
ネットフリックスで見つけて鑑賞。核戦争かなんかで文明が荒廃してしまい、インフラが破壊されて食料も手に入らなくなってしまっているような世界。
主人公のレオは夫のヤコブと共に、荒れ果てた町で細々と暮らしつつ、アリスという娘を育てていた。
ある日、町に自動車に乗って男がやってきて、丘の上の屋敷でディナーパーティがあるので参加者を募っていた。しかも、食料は無料だという。
アリスにいい思いをさせてやりたりレオは、渋る旦那を説得して屋敷の招待に応じることにした。しかし、その屋敷には、ある秘密があったのだーーというのが適当なあらすじ。
短い尺なので何とか耐えられる内容のホラー。要するにつまらないです。レオが地下室の存在に気付くまでの間は、屋敷の中をウロチョロ行ったり来たりするだけ。
もちろんその間にいろいろな謎がちりばめられ、なぜパーティの参加者が減っているのか、消えたアリスはどこに行ったのかーーなどの出来事が起こるんだけども、そうしたシーンに特にスリルを感じるわけでもなく、淡々とした描写にしか見られなくて、非常に平板。
で、地下室を見つけたレオは、この屋敷の支配人が参加者を捕らえては殺し、食料に変えていることを知る。
その後レオはいろいろあって、参加者たちにこの事実を知らしめ、屋敷の支配人の所業を食い止めることに成功。娘も無事助け出すことができたので、希望のない外の世界に再び旅立っていく。ただそれだけの話。
ラストまで鑑賞すると、レオがもともと女優であった意味や、なぜ参加者に仮面をかぶせたかとか、どうして参加者が消えちゃうのかとかはきちんと分かるようになっていて、その辺に消化不良感はないんだけど、それらの演出に別に驚きもなく、なんとなく見て、なんとなく見終わっちゃうだけの内容に感じる。
たぶん、鑑賞したことすら忘れてしまう類の作品だ。それほどに心に残るようなシーンがなかった。
一点、納得いかんのが、支配人に操られてる従業員たちが、参加者を殺して食料にしていたことを知らなかったこと。あれ、おかしいだろ。
支配人は従業員たちに、「参加者の金品を盗む」と嘘ついてたらしいが、金品あったってあんな世界で物が買えるわけないんだし。
地下室で人を殺して食料に加工している奴らと、それを知らない従業員(演者)たちの区別をどうやってつけてたんだ? あんな設定にせんでも、演者たちも人を殺して食料にしてるのを知ってたって、物語的にはさしておかしなところはないと思うんだが。
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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