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映画 女神の見えざる手 ネタバレ感想 ラストまで目が離せない良作

女神の見えざる手
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女神の見えざる手

これはなかなかすごい物語だ。知能が高い主人公が先を読んでテキパキと動いていくので、何だかよくわからないシーンもあるが、自分の日常とはかけ離れた世界で仕事をする人間たちの生き様が垣間見える良作であった。ネタバレあり。

―2017年公開 仏=米 132分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:政府を裏で動かす戦略のプロ“ロビイスト”の知られざる実態に迫る「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督作。銃所持を支持する仕事を断り銃規制派の小さな会社に移籍したエリザベス・スローンが、500万人の銃愛好家を従える巨大権力に立ち向かう。出演は「スノーホワイト 氷の王国」のジェシカ・チャステイン、「キングスマン」のマーク・ストロング、「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」のググ・バサ=ロー、「ザ・コンサルタント」のジョン・リスゴー。(KINENOTE)

あらすじ:政府を裏で動かす戦略のプロ“ロビイスト”。その天才的な戦略でロビー活動を仕掛けるエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、真っ赤なルージュで一流ブランドとハイヒールに身を包み、大手ロビー会社で花形ロビイストとして辣腕をふるう日々。そんなある日、彼女は銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。全米500万人もの銃愛好家、そして莫大な財力を誇る敵陣営に立ち向かうロビイストたち。大胆なアイデアと決断力で、難しいと思われた仕事に勝利の兆しが見えてきた矢先、エリザベス・スローンの赤裸々なプライベートが露呈され、さらに予想外の事件が事態を悪化させていく……。(KINENOTE)

監督:ジョン・マッデン
出演:ジェシカ・チャステイン/マーク・ストロング/アリソン・ピル/ジョン・リスゴー/サム・ウォーターストン/ググ・バサ=ロー/マイケル・スタールバーグ

ネタバレ感想

主人公のスローンさんが狙ってやったことなのか、敵側の策にはまったのか、よくわからんシーンも多い。仮にすべてが彼女のシナリオ通りなんだったら本当にすごいんだけど、ラストの展開を観るに、大筋は彼女の予想通りに事が動いてあの結末に至ったんだろう。

この女性は見ていてあまり好感が持てないんだけども、それは表面上の、仕事で勝利を収めるための策略であるらしい。つまり、彼女は自分でつくったシナリオに沿って、自分も役を演じていたように思われる。

ラスト、私生活をやり玉にされた聴聞会で彼女は、ついに自身の考えを述べる。そして、序盤で袂を分かつことになった子飼いの大学院生が、実はまだ密偵だったことを暴露して勝利を収める。見事だ。

実は彼女、己の感情や評判を犠牲にして刑務所に入ることも辞さずに銃規制法案を通すために策を練っていたんようだ。であるからラストのシーンは、彼女が人間としてはかなり出来た性格であることを匂わせなくもないんだけど、よくよく考えてみると、それすら彼女の演技であるとも考えられる。

時折、一人の時間になると彼女の内面が見え隠れしなくもないが、己の感情を隠して仕事に身を捧げる彼女がどんな人間なのかは、けっきょくはわかるようでよくわからない。しかしまぁ、他人のことなんてわかるようで全然わからないんだから、彼女みたいな知性の高い人間が何を考えているのかなんて、俺のようなボンクラにはわかるわけはないのである。

良くも悪くも、強い信念を持つ女性であることだけは確かだろう。ということでなかなか楽しめる素晴らしい作品であると思った。

だが、このロビイストとかいうのが政治の陰で暗躍していることを考えると、選挙ってなんのためにあるんだろうと思わなくもない。

自分が選んで投票した政治家も、一般人が手の届かない世界でこうやって策をめぐらされて駒みたいな動きをさせられているだとしたら、民主主義なんてもんは成立しないように思うんだけど。そういうもんではないのかな?

いずれにしても、政治家は民衆のためではなく、何か別のもんのために仕事をしているのは、どこの国でも一緒だね。

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