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映画『結党!老人党』ネタバレ感想 老人にも守るべきものはあるだろ

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結党!老人党

言動に筋が通ったオッサンが政界に乗り出していく姿を描いた作品としては、なかなかよいのではないか。選挙に出るための条件なんかを知れるとこは無知な自分には勉強になった(笑)。ただ、「老人には守るべきものがない」という主張については、違和感もある。ネタバレあり。

―2009年製作 日 108分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:政治への期待も薄く、将来に希望も抱けない現代日本。「今、この国のために本気で闘えるのは私たちだけだ!」と立ち上がったのは、なんと老人たちだった! 本作は、超高齢社会を迎えた日本の未来に夢を与える、痛快政治コメディ。名バイプレイヤー・笹野高史が初主演を務め、ヒット作を多数手がける平川雄一朗監督がユーモラスに映像化しました。現実にこんなことが起きるかもしれない!? と思える、日本を元気にするドラマです。(WOWWOWオンライン)

あらすじ:定年退職を迎えた宮下辰夫(笹野高史)は、妻(市毛良枝)とともに平穏な毎日を送っていた。ある日、小学校の同窓会で国会議員となった同級生・中西に会い、上っ面の票稼ぎの挨拶に終始する彼のスピーチに違和感を覚える。翌日、飲みすぎの無理がたたり倒れた辰夫。「親父も老い先短いのだから、好きなことをやれば」と言う息子(渡部篤郎)の言葉に、辰夫の脳裏にはこれまで口にしたことのなかった、ある考えが浮かんでいた…。(WOWWOWオンライン)

監督:平川雄一朗
原作:三枝玄樹(「結党! 老人党」毎日新聞社)
主演:笹野高史/本上まなみ/小野寺昭/津川雅彦/市毛良枝/渡部篤郎

ネタバレ感想

老人に守るべきものはないのか

アマゾンプライムで鑑賞。どうやらwowwowが製作したテレビドラマだったようだ。作品そのものについては、それなりに楽しめた。でも鑑賞後に感じたのは、主人公が街頭演説などで述べてた、「老人には守るべきものがない」という主張に対する違和感だ。

老人には、どうして守るべきものがないのかというと、子どもも育てたし、仕事も引退してて、しがらみがないから。そして、それだからこそ、できることがある。そのできることとは、次代のために、まっとうな政治が行われる社会をつくる――というものだ。

それって、いいと思う。いいと思いますよ。まさにその老人が政治の世界を牛耳っている状況が、国民のためになっていないことを踏まえての主張であることが描かれるから。

とは言え、やっぱり「老人には守るべきものがない」って言い切っちゃうところがよくわからん。

自分を守る必要があると思うんだが。自分の人生は、どんな世代の人であろうが、守るべきものであると思うんであります。

守るべきものって、子どもや配偶者や仕事だけかね? 演説聴いてた老人たちは「守るべきものがない」とか言われて、自分がその中の一人として勝手に括られていることに、嫌悪を感じないのだろうかと思った。

守るべきものの中身が画一的

主人公は、社会とのつながりというか、人間の人生の目的は結婚し、子どもを育て独立させること。そして、何かの職業を全うすること。それ以外にないと言っているように感じるのである。そういう生き方が普通だと言っているように感じるのである。

もちろん、そういう考えがあたりまえの世代の人として育ったから、そのような考え方をしがちなのであろうが、世の老人はそんな人ばっかじゃないと思うんである。確かに、こういう考え方しかできないからこそ、政治家としては向いているのかもしらん――とは思ったけど。

て、考えると政治ってのは、やっぱりマイノリティの意見を汲み取ってくれるもんではないんだなーという当たり前の感想が浮かんでくる。

あと、この主人公の爺さんは、年金だけでもそれなりの生計を立てられるからそういう活動ができるわけで、それができない老人も、世にはものすごくいっぱいいると思うんだが。

そういう同世代の人たちのことは考えないのかと思った。という意味ではこの作品は、暇でそれなりに裕福な老人の暇つぶしを延々と観させられる内容なのである。

なんだか作品をディスっているような感じだけでも、あくまでこれは、面白く観賞したと思った後の、個人的感想です(ディスってるんだけどw)。

新しい社会をつくる作品を観てみたい!

主人公は、総理大臣になることが夢だったらしいので、選挙に立候補する。そして、既存の枠組みの中にある政治の行われ方を是正することを目標とするのだ。

そうしたことを踏まえてもう1つ考えたのは、今の世の中の常識的枠組みの中で世の中を変えようとする人の作品よりも、今の枠組みそのものをぶっ壊して、新しい社会をつくろうと試みる人間の話があったら、楽しいだろうなということ。

もう少し具体的に言うと、既存の資本主義、民主主義の考え方の上に何かの思想や仕組みを上塗りして、新しい社会制度の中で人間を生かそうとする話、もしくはそんなものを根本から覆して全く別の概念のうえに成り立つ世の中を作る話とか。

そういう物語を面白く作れるか、考えてみたいと思った。

善悪を超えた言葉を獲得するために、みんな人間であることをやめよう。

書籍『現代暴力論「あばれる力」を取り戻す』栗原康 感想 生きる力を解放しろ!
栗原氏の書籍、読むの4冊目。出版された順番を確かめてないのでよくわからんが、過去に読んだ3冊のエッセンスを1冊にまとめたような感じの内容だった。社会の束縛なんて関係ない、自分の生きる力を解放しろ! ということで、これを読んだうえで、このブログにあがってる栗原氏の他の書籍も読むといいかも。
書籍『はたらかないで、たらふく食べたい』栗原康 著 人間はウンコだ(笑)
面白い書籍だ。「なるほど、そういう考え方もあるんだな」と思わせる視点で意見を放ったかと思うと、そのすぐあとにユーモアのあるふざけた一文を入れてくる。「はたらかないで、たらふく食べたい」人はぜひ! ータバブックス (2014年4月21日)ー

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