マイノリティ・リポート
生きている人間をプールに浸らせて未来の殺人を予知させるシステムってかなり鬼畜だと思うんだけど、どうして作中の人たちは、その残酷さに一切触れないのだろうか。捜査方法そのものの是非より、先に論じられる点だと思うんだけどなぁ。ネタバレ少し。
―2002年公開 米 145分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:監視社会と化した近未来で罪の潔白を証明しようとする男を描くSFエンタテインメント。監督は「A.I.」のスティーヴン・スピルバーグ。脚本は「アウト・オブ・サイト」のスコット・フランクほか。原作はカルトSF作家、フィリップ・K・ディックの短篇小説。撮影は「A.I.」のヤヌス・カミンスキー。音楽は「A.I.」「スター・ウォーズ」シリーズのジョン・ウィリアムズ。美術は「マリー・アントワネットの首飾り」のアレックス・マクドウェル。編集は「A.I.」のマイケル・カーン。衣裳は「タイタニック」のデボラ・L・スコット。出演は「バニラ・スカイ」のトム・クルーズ、「ジャスティス」のコリン・ファレル、「ギター弾きの恋」のサマンサ・モートン、「ヒマラヤ杉に降る雪」のマックス・フォン・シドー、「A.I.」のキャサリン・モリス、「ウインドトーカーズ」のピーター・ストーメア、「シン・レッド・ライン」のティム・ブレイク・ネルソン、「プレッジ」のロイス・スミスほか。(KINENOTE)
あらすじ:2054年のワシントンD.C.。殺人予知システムのおかげで、殺人事件の存在しない社会。ところが犯罪予防局の犯罪取締チームの主任、ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)が、システムにより殺人事件の第一容疑者に挙げられてしまう。彼は自分が事件を起こすことになる36時間後までに、真実を暴かねばならなくなった。ライバルのダニー・ウィットワー(コリン・ファレル)率いる元部下たちの執拗な追跡をかわしながら、都市の探知網をかいくぐって逃げるアンダートン。そして彼は、殺人予知システムを考案したアイリス・ハイネマン博士(ロイス・スミス)から、冤罪のケースがあり得ることを知る。プリコグと呼ばれる予知能力者3人のビジョンが一致しない時、少数報告の方は棄却されてしまうのだ。アンダートンはプリコグの女性アガサ(サマンサ・モートン)を連れ出し、彼女のオリジナル・リポートをダウンロードしようとする。やがて真の犯人が、アンダートンの父親的存在である局長ラマー・バージェス(マックス・フォン・シドー)だと判明。彼は自殺し、犯罪予防システムは廃止。アンダートンは、別居していた妻ララ(キャサリン・モリス)とヨリを戻し、妊娠した彼女と新しい生活を始めるのだった。(KINENOTE)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ/コリン・ファレル/サマンサ・モートン/ピーター・ストーメア
ネタバレ感想
初めて鑑賞したけど、特に印象に残る何かがあったわけでもない。もちろんつまらないわけではなく最後まで楽しめるんだけど、何となく黒幕も想像ついちゃうのがちょっとね。
ジョンは目玉を入れ替えていたけど、あれはその後、どうなったん? 最後のほうで奥さんがジョンのオリジナルの目玉を使って研究所みたいなとこに進入してたけど、その後、ジョンは目玉を元に戻してたっけ? あと、息子をさらった犯人が結局わからないってのもなんかモヤモヤ。誰が犯人かは、物語の筋とはあまり関係ないことだったみたい。
ついでに、あのプルコギみたいな名前の、殺人を予知する人たち。超かわいそうだろ、あんなプールみたいなとこに入れといたら。人間扱いしてないことをなぜ誰も疑問に思わないんだ? しかもあの殺人予知システムは、彼らがいないと稼動できないみたい。
だとすると、彼らが死んでしまったらどうするつもりなんだろうか。跡継ぎ候補みたいなのは探さなくていいのだろうか。物語の大筋にはさほど関係ないというのはわかっていつつも、なぜかこの作品ではそうしたところが気になって仕方がなかった。
ディックが原作のスピルバーグ監督作ってことで、期待値が高すぎたからだろうか。
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