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映画 メランコリア ネタバレ感想 惑星衝突 生命は悪か

メランコリア
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メランコリア

―2012年公開 丁=瑞=仏=独 135分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「アンチクライスト」のラース・フォン・トリアーが、惑星衝突による地球の危機を背景に、ある姉妹の葛藤を描く。出演は「スパイダーマン3」のキルスティン・ダンスト(本作でカンヌ国際映画祭主演女優賞受賞)、「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブール、『24TWENTY FOUR』のキーファー・サザーランド。(KINENOTE)

あらすじ:<第1部 ジャスティン>新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)は、新郎マイケル(アレクサンダー・スカースガード)とともに結婚パーティーの行われる姉夫婦の家に向かっていた。ところが、2人の乗るリムジンが立ち往生し、大遅刻。姉のクレア(シャルロット・ゲンズブール)とその夫ジョン(キーファー・サザーランド)が出迎えて、ようやくパーティーが開始される。義兄のジョンが私財を投じて開いてくれた盛大なパーティーだったが、母ギャビー(シャーロット・ランプリング)の悪意に満ちたスピーチなどを目にして、ジャスティンは次第に虚しさを覚えてゆく。バカなマネはしないようにとクレアから釘を刺されたものの、会場を離れて情緒不安定な行動を繰り返した後、霧が立ち込める早朝の道を愛馬で駆ける。橋のたもとで空を見上げたジャスティンは、そこにさそり座の赤い星アンタレスが存在しないことに気付く。<第2部 クレア>7週間後。別荘の窓から木々のざわめきを眺めていたクレアは、アンタレスを遮って地球に異常接近する惑星メランコリアが気になっていた。ジョンは、惑星は5日後に通過するので、地球に衝突することはないと妻をなだめる一方で、非常時の用意も整えていた。そんな中、憔悴しきったジャスティンがやって来る。支えられなければ歩くこともできないジャスティンだったが、夜には外出し、小川の辺で月よりも大きくなった惑星にうっとりと微笑みかける。後を追い、その姿を目撃するクレア。惑星の接近を心待ちにする息子レオ(キャメロン・シュプール)とは反対に、ネットで地球と惑星の軌道が交わる画像を発見してぼう然とするクレア。地球は邪悪よ。消えても嘆く必要はないわとクレアに淡々と語るジャスティンは、惑星の接近につれて心が軽くなってゆく。いよいよ惑星が通過する夜、ジャスティン、クレア、ジョン、レオの4人はその瞬間をテラスで待ち構える……(KINENOTE)

監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:キルステン・ダンスト/シャルロット・ゲンズブール/キーファー・サザーランド

ネタバレ感想

ラース・フォン・トリアー監督と言えば、『ダンサーインザダーク』と『ドッグヴィル』がけっこう好きなんだけど、非常に鑑賞するのに疲れる内容なので、他のは観たことがなかった。今回、アマゾンプライムで今作を発見したので鑑賞してみたら、前述の2作よりもかなり病的な感じでよくわからんかった。

先に挙げた2作は、俺が個人的に好む人間の善悪の感情に触れた内容だったところが満足できたんだけども、今作はそういう印象を受けない。

まず、最初の10分くらいで主人公と思われるジャスティンの心象風景(ではないかも)および、メランコリアという惑星が地球に衝突するまでのカタストロフが、アーティスティックな描写で流される。

これがもう何だかよくわからん。全編鑑賞し終えてあらためて観てみると、何となくつながりがあるのはわかるんだけども、解釈が難しい。

そのシーンが一段落すると、第一部、ジャスティンという新婦の披露宴のシーンが描かれる。彼女はかなり躁鬱てきな人らしく、人に対する思いやりというか配慮がない行動をしてしまう。

自分の体を動かすのもおっくうになってしまうほどに病的で、披露宴中に他の男とセックスしてみたり、旦那と別れてみたり、ともかくメチャクチャ。

で、彼女が滅茶苦茶にした披露宴後のお話は、彼女の姉であるクレアを中心にして第二部として描かれる。

クレアはメランコリアが地球に衝突するのではないかという強迫観念みたいのに苛まれており、夫は絶対に衝突しないと説得するけども、安心ができない。そしてけっきょく、惑星は地球に衝突するのである。

ラストはジャスティンがこしらえたピラミッドパワー的シェルター内に彼女とクレアとその息子が入って、衝突を迎える。

ジャスティンが惑星衝突する前に、姉に向かって、宇宙に生命があるのは地球だけで、その存在は悪であるーーてなことを述べるシーンがある。

これがある意味で作品のテーマなのかなと思ったんだけど、どうだろうか。いずれにせよ、悪か善という尺度は人間の主観から言っているだけで、宇宙にとっては善も悪もないんだから、なんだか的外れな感じがした。

俺にはなんだかよくわかりまへんでした。

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