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映画『MAD探偵 7人の容疑者 神探』ネタバレ感想 人の内面が見えちゃう狂人

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MAD探偵 7人の容疑者 神探

多重人格ものを扱った中では、けっこう異色な内容である。なぜかというに、真相究明に活躍する人物がイカレちゃってるから(笑)。しかも、多重人格者の描写の仕方が非常に斬新。細部に突っ込みどころはあるものの、さすがジョニー・トー監督が共同監督の片割れを務めているだけはある。ネタバレあり。

―2011年公開 香 89分―

 

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のジョニー・トー、「ターンレフト ターンライト」のワイ・カーファイ共同監督によるクライム・サスペンス。公職を追われた異能のプロファイラーと、7つの人格を持つシリアル・キラーとの壮絶な闘いを描く。出演は「忘れえぬ想い」のラウ・チンワン、「三国志」のアンディ・オン、「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のラム・カートン、「フルタイム・キラー」のケリー・リンなど。(KINENOTE)

あらすじ:5年前。西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事(アンディ・オン)は、そこで奇妙な犯罪検証を行う先輩のバン刑事(ラウ・チンワン)に出会う。吊された豚の肉塊に凶器で斬りつけ、自ら旅行カバンに詰め込まれ階段を落下する。我が身を殺人被害者と同じ状況に置くことで、バンは真犯人を突き止めていた。他に類を見ない直感と推理。だが、上司の定年退官に際し、彼は祝福の意味で自らの右耳を切り落とすという常軌を逸した行動に出る。1年半前。夜間、張り込みを行っていた刑事、コウ(ラム・カートン)とウォンは容疑者を追いかけて森へ入る。コウは相手ともみ合った末に惜しくも取り逃がし、後に続いたはずのウォンはなぜかその場から失踪する……。時は流れて現在。数々の奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションヘ、かつての後輩ホーが現れる。ウォン失踪後に発生した連続強盗事件には、彼の拳銃から発射されたと思われる弾丸が残されていた。暗礁に乗り上げた事件解決の糸口をつかもうと、ホーはバンに意見を求めにやって来たのだ。後日、ウォンが失踪前まで行動を共にしていたコウの供述録画に目を通したバンはホーと共にコウの尾行を開始。やがてバンは、コウに7人の異なる人格が宿っていると見抜くのだった。森の中でウォンが殺され、埋められている。バンの推理に基づく検証に従い、ホーは犠牲者の立場に我が身を重ね合わせようとする。拳銃をバンに預け、深く掘り下げた穴に埋まるホー。危うく窒息死しかけた彼は、重い砂を払いのけながら周囲を見渡すが誰もいない。コウが同僚を殺害、遺体を土中に埋めたばかりか、強盗殺人の犯行にまで及んだと確信したバンは、ホーの拳銃を携帯、彼の車を運転し既にその場を後にしていた。ホーの身分証を使ってコウの部署を訪れたバンは、不在のコウの机から札束を発見。真相解明に近づく彼は、再び森に戻って土中に埋まり事件の全容を知ることとなる……。(KINENOTE)

監督:ジョニー・トー/ワイ・カーファイ
出演:ラウ・チンワン/ラム・カートン/ケリー・リン/アンディ・オン/ラム・シュ

ネタバレ感想

劇場公開初日に観て、後にDVDも購入した。ジョニー・トー監督作だから観たわけだが、奇抜かつ斬新な設定にワクワクできる内容であった。まず、ラウ・チンワン扮する元刑事で探偵、バンのむちゃくちゃぶりがよい。退職する上司に感謝の意をこめて? 耳を切断してプレゼントとか、意味がわからん(笑)。

バンは「人間の内面」が見えちゃうせいなのか、ともかく常に言動がおかしい。おかしいけども、彼の他人の内面が見える能力と、事件の被害者と同じシチュエーションを味わうことで事の真相に迫れるという能力の2つで、警官殺し事件を調べることになるのだ。

まず、こんな滅茶苦茶なやつが主人公(だと思われる)であること自体すごいのだが、さらに、容疑者となる多重人格者の描き方がすごい。バンは、容疑者のコウ刑事の中に、彼も含めて7人の人格がいることを突き止める。――突き止めるというか、彼には他人の内面を見るときに、その人物の表の顔だけでなく、内面の顔まで見ることができるのだ。

だから、人格が7人いるやつの場合、バンの目には7人の人間が見えちゃうのである(笑)。そして実際、映像上でも7人が画面に出てくる。これはなかなかすごい。この描写には笑った。これだけでも見る価値があると思ったくらいだ。

しかし、アンディ・オン扮するホー刑事も、人格いくつかある奴だったみたいな描写があったが、なんで彼の場合は、気弱な少年やそれを守る女性のような一人分の内面がその都度現れてくるのかは、よくわからん(笑)。

そのほかにも、そもそも7人も人格いても、ほとんど描きわけがないんだから分裂した人格もうちょっと少なくてよかったんじゃないかとか、突っ込みたいところもあるんだけど、とても楽しい作品です。フカヒレごはん食べたい(笑)。

ちなみに、ジョニー・トーの探偵ものといえば、もうひとつ『名探偵ゴッド・アイ』がある。これもまぁまぁ面白いです。

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