ステラ 真昼の誘拐
尺が短いので暇つぶしに鑑賞したら、まぁ眠たい作品であった。そもそも登場人物が3人しかいないので、話にそれなりに捻りがないと平板になっちゃうわけで、その辺はけっこうストーリーを工夫して頑張っている感はあるんだけども、やっぱり眠いものは眠い。ネタバレあり。
―2019年製作 独 89分―
あらすじ
白昼堂々街中でさらい、身代金を要求。用意周到な誘拐計画を立てた覆面2人組を相手に、猿ぐつわをはめられ拘束された人質が、逃げ出す隙を狙って猛反撃を仕掛ける。 (Netflix)
ネタバレ感想
冒頭の誘拐準備のくだりこそ、なかなかテキパキ、キビキビ作業してるシーンなので、「こいつらプロの犯罪者かしらん」という期待を抱いてワクワクできた。なので、余計にガッカリ感が増した作品である。
どうして眠くなっちゃうかというと、ストーリー上そうせざるを得なかったんだろうけど、トムが間抜けすぎるのである。ラストはそれなりに気合を見せるものの、そもそも話がややこしくなったのは、大半がトムのせいである。人質に銃を奪われるし、すぐに怖気づくし、まぁともかくバカ。イライラしてくる。
人質と過去に恋仲だったのはいいとして、2人の背景がそれ以上に描写されないから、トムと人質の女の関係性は、それ以上はよくわからん。人質が妊娠している子どもはトムのなのかもしれないけど、その辺もきちんと説明されないので、二人の間に何があって、お互いどういう感情を抱いているかもよくわからず、感情移入できない。したがって、どちらの立場に立ってもハラハラもドキドキもしない。
人質がトムの元恋人という設定は、物語の捻りの中で大事なものなんで、やっぱりその設定自体は無駄とは思わないものの、キャラの掘り下げがないために話をつまらなくしているように思える。だから、ラストのトムが身体をはって人質=元恋人を守ろうとする部分についても、さほど悲壮感がなく、他人ごとのように鑑賞できてまう。
携帯電話で警察を呼んだくだりとかも、必要あったのか何なのか、そもそも、誘拐計画もかなりテキトーな感じがして、身代金奪えちゃうのにもかなり無理があるような。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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