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映画 光の旅人K-PAX ネタバレ感想 ジェフブリッジス&ケビンスぺイシー 

K-PAX時の旅人
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光の旅人K-PAX

自分は宇宙人だと名乗るオッサンと、彼を治療することになった精神科医のオッサンの交流を描いたSFドラマ。ジェフブリッジスとケビンスぺイシーが共演してるところはすごいが、内容は普通。ネタバレあり。

―2001年公開 米 121分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:自分を異星人と名乗る不思議な男と、彼を患者として診る精神科医の心の交流を描くヒューマン・ドラマ。監督は「鳩の翼」のイアン・ソフトリー。脚本は「マイ・フレンド・メモリー」のチャールズ・リーヴィット。撮影は「ハンニバル」のジョン・マシソン。プロダクション・デザインは「鳩の翼」のジョン・ベアード。音楽は「チャーリーズ・エンジェル」のエドワード・シャーマー。製作は「トゥームレイダー」のローレンス・ゴードン。出演は「シッピング・ニュース」のケビン・スペイシー、「ザ・コンテンダー」のジェフ・ブリッジス、「ガンシャイ」のメアリー・マコーマック、「ファースト・コンタクト/STAR TREK」のアルフレ・ウッダードほか。(KINENOTE)

あらすじ:精神科医マーク(ジェフ・ブリッジス)の元に、身元不明の中年男(ケビン・スペイシー)が患者として送られてくる。男はプロートと名乗り、自分は地球から1000光年離れた惑星K-パックスからやってきた異星人だと主張。それは架空の星だと説得しようとするが、逆にマークはプロートからK-パックスに相当する星の存在を教えられる。しかもその惑星は天文学会にも発表されていない新発見で、研究所で学者を前に、プロートは惑星の正確な軌道まで解説する。一方病院内では、その不思議な魅力で患者たちの人気者となるプロート。彼は本当に宇宙人かもしれない。疑念を抱き始めるマークに、7月27日にK-パックスに帰る、と告げるプロート。記録では彼が地球にやって来たのも5年前の同日。その日に何かが起った、と確信したマークは催眠療法を試みる。そして衝撃的な事実が浮かぶ。彼は妻と幼い娘と暮らす農夫で、幸福に暮らしていた。しかしその日、彼が留守中に暴漢が家に押し入り、妻に乱暴した挙句ふたりとも殺害されたのだった。彼は暴漢を殺し、川に身を投げ行方不明となっていた。記憶を取り戻し、異星人から人間になったプロートを、マークは手厚く看護するのだった。(KINENOTE)

監督:イアン・ソフトリー
出演:ケヴィン・スペイシー/ジェフ・ブリッジス/メアリー・マコーマック

ネタバレ感想

全然存在知らなかったのをU-Nextで見つけて鑑賞。精神科医のマークをジェフブリッジス、その患者、プロートを演じるのがケビンスぺイシーとキャストがなかなか豪華。今作では精神病者or宇宙人を演じたケビンスぺイシーがすごかったね。この人って目が口ほどにものを言ってると感じる役者で、特にこういう何を考えてるのかわからない人を演じたときの目がスゴイ。彼が演じたからこそ、プロートが人間なのか異星人なのか、どっちとも見えちゃうという、物語に必要な部分が描写できているように感じましたな。

ただ、話としては何とも言えぬ普通さ。けっこう評価高いみたいだけど、個人的にはそれほどでも…って感じ。話を正直に受け止めるなら、プロートは異星人で、人間の体に憑依してたってことみたい。んで、自分で決めていた期日に宿主の体を離れて、ついでにもう一人の女性患者を故郷の星に連れて帰ったと。仮に彼が本当に人間で、精神を病んだ状態だったとしたら、女性患者はどこに消えたんだ?? ってことになっちゃうからね。まぁでも、勝手に脱走してどっかに行ったと考えてもいいんだろうから、プロートは人間だったって考えかたもできなくはないんだが。

ちなみにプロート(の宿主?)は過去に悲惨な体験をしているので、プロートに憑依されてからもスプリンクラーから出る水を嫌っているし、家族を失っているからこそ、家族の概念を持たない異星人だと信じることで、過去を思い出さないようにしている。となるとやっぱり彼は人間じゃんーーってことなのだが、やっぱりどっちだかよくわからん。要はどっちでもいいんだよね、これって。

それよりも、最後のほうでニーチェの永遠回帰っぽい話が出てきて、そっから話を少し飛躍させて人との交流を大事にしましょうってなことに落とし込みたかったんだろうなと。だからこそマークはラストで疎遠になってた息子と再会することを決めたんだろうし。でも、そういうヒューマンドラマ的な話にしたかったとすると、マークがどうして息子と疎遠になってたのか、なぜ会うことを拒否してたのかがようわからんので、ラストの感慨も薄い。

で、この話は本編からはそれるんだけども、そもそもプロートが宇宙人だったとして、そうだとしたらなぜ人間の言葉を介してコミュニケーションが取れるんかってことのほうが俺には謎過ぎて、多くのSF作品では意思疎通できるのが当たり前みたいな前提で物語が成立してることに、おかしさを感じてしまう。

そもそも存在の仕方というか、人間と似ても似つかない存在が宇宙のどこかにいたとしたら、それらがコミュニケーション取るなんて不可能だと思うんだが。例えば人間と昆虫がコミュニケーションを取れないのと同じように、在り方が違いすぎてたらお互いの存在にさえ気づけないのが普通だと思うんだけど。まぁそんなこと言ってたら話が成立しないから野暮なんだけど。

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