トリッキー・ワールド
南インドでギャングとして生計を立てていたスルリ。ある時にロンドンのギャング組織のボスで、白人至上主義者のピーターに雇われ、ライバル組織の壊滅に手を貸すが、そこで同族が苦しんでいる難民問題に直面することになる。ネタバレあり。
―2021年配信 英=印 157分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:気ままな生活を送っていたギャングがロンドンの犯罪組織のボスに雇われ、異国の地へ。ライバルを倒す計画に手を貸すが、やがて思いがけないジレンマに直面する。(NETFLIX)
監督・脚本:カルティク・スッバラージュ
出演:ダヌーシュ/アイシュワリヤー・レクシュミ/ジェームズ・コスモ/ジョジュ・ジョージ/カライヤラサン
ネタバレ感想
主人公のスルリはかなりの悪者で、頭も切れる。しかも喧嘩もかなり強く、根性や胆力もあるので、ギャングとして有能。そんな彼がロンドンの犯罪組織のボス、ピーターに雇われ、彼と敵対するシヴァラジ(確かそんな名前)の組織の壊滅に手を貸すことに。
シヴァラジはスルリと同じタリム人なんだが、スルリにとってはそんなことどうでもよくて、一度はシヴァラジと友好関係を結んだかに思わせておいて、裏切っちゃうんだから、本当に極悪人だ。
だが、こういうクズ人間でありながらも、この主人公にはなかなか魅力がある。ともかく大物を相手にしても物怖じせずに堂々としてて、ピーターに支配されているようで、自らの意志でコントロールしているように見えて、そこがカッコいいのである。やってることはかなり酷いんだけど。
しかし、この彼が後半になって、愛する女に暗殺されかけたことによって、同族の難民たちが苦しんでいる実態に直面するようになると、なんだか普通の正義マンになっちゃった感じがして、ちょっとガッカリした。
あと、シヴァラジの組織をぶっ潰したときに、スルリはなぜかシヴァラジの側近を見逃してやるんだけど、なんであんなことしたのかがわからない。でも、そのあとの展開を観るに、あいつを殺しちゃったら話の続きが展開できなかったんではないかと思えるので、そこもなんか無理があるように感じてしまった。
あと、シヴァラジもかなりの悪者として描かれていたのに、死んだ後に明かされるエピソードを観ると善人っぽく描かれてて、こういうパターンはちょっとご都合主義にも感じられる。なんだか、『北斗の拳』のラオウみたいだ(笑)。
と、腐してはいるが、全編通してコミカルさもあるし、歌や踊りのシーンも面白く、長尺の割には飽きが来ずに楽しめた。単なるギャング映画ではなく、難民の問題にも触れた社会派な部分もあって、そこもなかなか良い。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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