スポンサーリンク

映画 インサイドマン ネタバレ感想 ホワイトなのに黒い女

インサイドマン
スポンサーリンク

インサイド・マン

出世欲を満たしたい人、自分の立場を守りたい人、物を盗みたい人――それぞれの思惑がこんがらがって、ややこしい話が展開していながらも、最後はなかなかスッキリできるので楽しめる物語。ネタバレあり。

―2006年公開 米 128分―

スポンサーリンク

解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:銀行強盗グループと事件解決に向けて奔走する捜査官、そして現場に駆けつけた女性交渉人らの心理戦をサスペンスフルに描く犯罪映画。監督は「25時」のスパイク・リー。出演はリー監督と「マルコムX」で組んだデンゼル・ワシントン、「フライトプラン」のジョディ・フォスター、「クローサー」のクライブ・オーウェン。(KINENOTE)

あらすじ:ダルトン・ラッセル(クライブ・オーウェン)をリーダーとする4人の銀行強盗が、マンハッタン信託銀行を占拠した。通報を受け、NY市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)とミッチェルは現場に急行する。フレイジャーは以前関った麻薬事件で14万ドルの小切手が紛失するという事態に巻き込まれ、内務調査課から汚職の疑いをかけられていた。それだけに、今回の事件は汚名返上のチャンスだったのだ。また、銀行の取締役会長アーサー・ケイスの命を受けて、ニューヨークでも指折りの弁護士マデリーン・ホワイト(ジョディ・フォスター)も呼び出される。銀行内では、ダルトンたちは人質全員にジャンプスーツと覆面を着用させ、自分たちと同じ格好をさせていた。これでは誰が人質で誰が犯人なのか、区別できない状態となる。ダリウス警部率いる作戦指令車には、犯人との電話回線などの全ての準備が整った。その時、人質の老人が解放され、犯人から「警官が近づいたら人質を2人殺す」とメッセージが伝えられる。そんな中、人質がまた一人解放され、犯人からの要求が明らかになる。人質の首に下げられたボードには、「ケネディ空港にジャンボ機とパイロットを用意しろ。夜の9時以降、1時間ごとに人質を殺す。銀行には爆弾が仕掛けてある」と書かれていた。警察側は、要求されたピザの箱に盗聴器をセットして銀行内に運び込む。そんな時、マデリーンが市長を伴って現場に現れ、政治レベルの問題をちらつかせながら事件に介入してくる。実はマデリーンは、ケイスから貸金庫にまつわる個人的な密命を受けていた。事件は混迷の度を深めていくが、フレイジャーは遂にダルトンとコンタクトをとることに成功する。(KINENOTE)

監督:スパイク・リー
出演デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー

ネタバレ感想

何回も繰り返し観るというより、真相がわかれば一回で十分とは思うものの、その一回の鑑賞は楽しめる作品。キャストが豪華なのがよろしい。監督もスパイク・リーだし。彼の監督作で黒人の差別問題ではない今作のような作品は初めて観たかもしれない。それか、以前に観たことあるけども、彼の作品だったことを知らないで鑑賞してるのもあるのかも。

まぁともかく、楽しめたのでそれはどっちでもいい。ではどこがよいかというに、強盗団の目的が謎めいていて、気になるからだ。どうやって事件が終幕を迎えるのか、知りたくなる。

この作品では、冒頭にクライブ・オーウェン扮する強盗団のボスが出てきて、一人語りするシーンと、事件中に被害者たちに事情聴取する未来のシーンなどが挿入されるため、ある程度は先が読めてしまうようになってる。

なってるんだけども、だから余計に、強盗団の真意がわからなくなってくるのだ。それはデンゼルワシントン扮するフレジャー刑事も鑑賞者と同じくそういう状況に陥ってまう。彼も強盗団の目的がわからずに、最後まで捜査に苦労するのだ。

何でそうなっちゃうかというと、この事件の背後には金持ちがいるから。そいつというか、そいつらというべきか、まぁともかく、貸金庫の中身が明るみになっちゃうとマズイ男がいるのである。そこに、その男が雇った敏腕女弁護士のホワイト(ジョディ・フォスター)が絡んでくるので、観ているほうは何がなんだかわからんくなってくるのだ。でも、それはラストで解消される。

この物語には、自分が有能だと思っている人ばかりが出てくる。だけど、劇終を迎えて思うのは、真に有能なのは一人、強盗団のボスだけ何ではないかということ。彼だけが最後までほぼ、自分の思惑通りに動けているように見える。例外なのが、フレジャーと言葉を交わさない信頼関係みたいのが生まれたところくらいで。

俺がよくわからんのは、ホワイト弁護士って雇い主にとって必要だったのかということだ。彼女はこの事件を通じて、仕事を依頼してきた男を自分の今後の活動に利用できるようになっただけで、男にとって役立つようなことを一切していないように見える。と考えると、ホワイトはそもそも雇い主を先々で利用できるようにすることしか狙ってなかったのではないかとも思える。どこがホワイトなんだよと思える、腹黒いやつだったな。

映画 バンクジョブ ネタバレ感想 暴れないステイサム
ある銀行強盗たちと、彼らが盗んだ物にまつわるドタバタ劇。登場人物いっぱい出てくるけど、相関図的なものは把握しやすく、見せ場もいくつかあってハラハラするうえ、最後にはスッキリした気分で劇終できる良作。ネタバレ少し。―2008年公開 英 110分―
映画 テイカーズ ネタバレ感想 スタイリッシュ強盗団の最後は
忘れた頃に鑑賞すると、それなりに楽しめる作品。人物描写的には物足りなさがあるが、みどころもそこそこあるので悪くはないクライム・サスペンス。ネタバレあり。―2011年公開 米 107分―
映画 ザスクワッド ネタバレ感想 暴力刑事ジャンレノvs強盗団
ジャン・レノの作品とか久しぶりに鑑賞した。物語中盤くらいの市街地の銃撃戦などは『ヒート』の影響を感じる。あれと比べるとだいぶ小粒な作品だけど、それなりに楽しめます。ネタバレあり。 ―2017年公開 仏=英 92分―

コメント

タイトルとURLをコピーしました