ハイリスク
元特殊部隊の男が過去に妻子を奪った強盗団と偶然居合わせて、復讐戦をする話。なかなかド派手なバトルでジェットリーが暴れまわる、いかにも香港映画って感じの大味作品。ネタバレあり。
―1995年制作 香 102分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:高層ビルを乗っ取ったテロリストに単身立ち向かう元特殊部隊隊員の活躍を描くアクション。「ダイ・ハード」を向こうに回した設定ながら、ビル内部を走り回る自動車、ラストのヘリコプターの破壊場面など、大仕掛けな特撮も見もの。主演は90年代最高のクンフー・スターの地位を得たリー・リンチェイと、「楽園の瑕」のジャッキー・チュンで、ブルース・リーばりのトラック・スーツを着込んで本格的にクンフーに挑んでいるのも話題に。監督・製作・脚本は香港一のヒットメーカー、バリー・ウォン。共演はウォン製作の『新・少林寺伝説』(V)に続いてリーとの共演となるチンミー・ヤウ、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」などベテランのウー・マ、「天使の涙」のチャーリー・ヤン、「恋する惑星」のチャウ・カーリン、『フィスト・オブ・レジェンド』(V)のビリー・チョウなど、多彩な顔ぶれ。(KINENOTE)
あらすじ:特殊部隊のリー(リー・リンチェイ)は、“ドクター”(ウォン・シウ)と呼ばれる爆弾テロリストに妻子を爆殺された。数年後。クンフー・スターのフランキー・ローン(ジャッキー・チュン)のスタントマンになっていたリーは、フランキーが招待された宝石展示会の会場であのドクターを発見。ドクター率いるテロリストは宝石を狙って展示会を急襲、フランキーやその老父(ウー・マ)らを人質に取った。潜入したリーは、テレビ・レポーターのハニー(チンミー・ヤウ)らと協力して応戦。テロリストは毒蛇まで持ち込んで人質を翻弄する。一度は外に放り出されたリーだが、ヘリコプターで逆襲、ビルに突っ込む。一方、フランキーはテロリストの一員ソン(ビリー・チョウ)に戦いを挑まれ、制止しようとした老父が足蹴にされたのを見て逆上、本来以上の力でソンを倒した。ドクターはハニーを捕え、かつてリーの妻子を爆殺したのと同じトラップ爆弾を彼女に仕掛けて哄笑。だが、リーは今度は解除に成功。ドクターは彼が放ったナイフについた毒蛇の猛毒によって惨死した。(KINENOTE)
監督・脚本:バリー・ウォン
出演:ジェット・リー/ジャッキー・チュン/ウォン・シウ
ネタバレ感想
90年代の作品。ジェットリー(リーリンチェイ)主演の香港作品ってことで鑑賞。実は俺、彼のことはハリウッド進出してジェットリーを名乗ってから存在を知った人間で、『ワンスアポンアタイムインチャイナ』などのリーリンチェイ時代の彼の作品などは後から観ている。
ということもあって、彼が現代劇のようなアクションしてる香港作品ってあんまり知らなくて、今作はその中の1本。共演がジャッキーチュンてところがいいですな。
感想としては、香港映画らしくけっこう大味なアクション作品だったなぁという感じ。ストーリーもけっこうメチャクチャ。んで、死亡描写とか残酷な暴力とかのシーンがシリアスに描かれながらも、そのすぐ後にお笑い要素を入れてくるところなんかも、まさに香港のアクション作品て感じがしなくもない。あくまで俺の印象であって、具体的に類似した香港作品がどれってことは言えないんだけど。
てなことで、ストーリーの阿保さとかはあんまり気にしないで観たほうが楽しめるのではないか。バカバカしいのは、トイレに立てこもった女性キャスターを強盗団の一人が追い詰めたときに、個室から彼女を追い出すために、ヘビなどの爬虫類の集団をトイレにばらまくくだり。
中には毒蛇もいるらしいんだが、なんで金品奪いに行ったのに、強盗団はそんな爬虫類たちを準備してるんだよ。しかも、たぶんなんだけどその中の毒蛇の一匹がボスを殺す役に立ってるみたいな感じだったので、どういう伏線回収なんだと感心しちゃいましたな。
ジャッキーチュンのふざけたアクション俳優ぶりもいかにもって感じな香港風味だし、ジェットリーのアクションはやっぱりすごい。だけど、そんなに面白くはなかったな。
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