キス・オブ・ザ・ドラゴン
―2001年 米=仏 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:孤立無援の男と女が壮絶な闘いに挑むクライム・アクション。監督は新人のクリス・ナオン。製作・脚本は「ジャンヌ・ダルク」などの監督として知られるリュック・ベッソン。音楽は「完全犯罪」のクレイグ・アームストロング。アクション監督は「X-メン」のコーリー・ユエン。出演は「ロミオ・マスト・ダイ」のジェット・リー、「U.M.A.レイクプラシッド」のブリジット・フォンダ、「王は踊る」のチェッキー・カリョほか。(KINENOTE)
あらすじ:中国人捜査官リュウ(ジェット・リー)がパリに到着。中国人ギャング、ソング逮捕の任を受け、フランス警察のリチャード警部(チェッキー・カリョ)と合流し捜査に乗り出した。だがホテルでソングを待ち構えていたところ、リチャードはリュウの拳銃を使ってソングを唐突に射殺した。リチャードの罠にはめられたと気づいたリュウは、ソング殺害の様子が録画されたテープを手にパリの街中へ逃げていく。その途中で、リチャードに客引きをさせられていた娼婦ジェシカ(ブリジット・フォンダ)と親しくなるが、彼女は娘を人質に捕られており、やむなくリチャードに協力していた。しかし娘を救出するため、リュウに協力することを約束。やがて彼女はリチャードの銃弾に倒れるが、手術して助かる。リュウはジェシカの娘を救出し、リチャードは死亡。ジェシカは娘と無事再会を果たすのだった。(KINENOTE)
監督:クリス・ナオン
出演:ジェット・リー/ブリジット・フォンダ/チェッキー・カリョ
ネタバレ感想
メチャクチャ適当なあらすじ
フランス警察の麻薬犯罪捜査に協力するため、中国からやってきたリュウ捜査官(ジェット・リー)が、フランス警察のリチャード警部の罠に嵌められて中国人マフィアのボスの殺害容疑をかけられてまう。自らの身の潔白を晴らすため、証拠品のテープを奪ったリュウはフランス警察の目から逃れる。
この後リュウはいろいろあって娼婦(̪̺ブリジット・フォンダ)と知り合い、その娼婦が事件の現場にいたことを知る。彼女はリチャード警部に娘を人質に取られ、いいように使われていたのだった。娘を助ける代わりに捜査に協力してもらう約束を取りつけたリュウは、いろいろあって、敵地に乗り込み、無事彼女の娘を助け、自分の無実を証明することに成功するのだった――というのがメチャクチャ適当なあらすじ。
リチャードおよびフランス警察が無能すぎ
ジェット・リー主演作は彼の格闘シーンを楽しむためにあるので、さほどストーリーに期待はできない。この作品はそれなりにまともにできていると思うんだけど、よくよく考えてみるとおかしな部分はかなりある。
特におかしいのは、フランス警察のリチャード警部だ。彼は警察の癖に、いたるところで大っぴらに銃撃戦などをおっぱじめてて、どうやって世間に対して言い訳してるんだろうか(笑)。
さすがに揉み消せるようなレベルじゃないと思うんだが。リチャード警部は裏で地元のギャングらを支配して美味しい思いをしているぽいが、さすがに自分も含めた警察の人間があそこまで派手に暴れてしまったら、どうあっても事が明るみに出るはずなんだが。で、あれだけやっときながら、リュウは捕まえられていない。しかも、最後は彼にアジト(警察署?)まで乗り込まれているという。無能すぎだろ(笑)。
このリチャード刑事の部下たちもそろいもそろって、強面のヤクザまがいの輩たちなんだけども、リチャードに殴られたり、殺されたり、そんなことされてまで何でついていってるのかよくわからん。そもそも、あいつらは警察じゃなくてギャングなんだとしたら、そんな奴らを連れ歩いてるリチャードを逮捕しないフランス警察は輪をかけて無能ということになるんだが。
とかまぁ、そういうことをガタガタ抜かしても仕方ない類の映画なので、素直にジェットリーのアクションを堪能していれば、それなりに楽しめます。
にしても、このころのジェットリーは、今作をはじめ、ハリウッドなど海外の映画作品にたくさん出演してたんだけども、どれもさほど印象に残るのがないのが惜しい。それは、俺がジャッキーチェンや、ドニーイェンのほうが好きだからなのかもしらんが。
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