世界侵略:ロサンゼルス決戦
―2011年公開 米 116分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ロサンゼルスを襲撃してきたエイリアンに立ち向かう海兵隊員たちの死闘を描くSFアクション。ドキュメンタリックな戦争映画の手法やUFOの実録映像を取り入れ、リアルな地上戦を展開する。出演は、「ダークナイト」のアーロン・エッカート。監督は、「テキサス・チェーンソービギニング」のジョナサン・リーベスマン。2011年4月1日公開予定だったが東日本関東大震災の影響で公開延期。(KINENOTE)
あらすじ:1942年2月25日、アメリカ・ロサンゼルス上空。アメリカ軍のレーダーが、発光しながら編隊を組む25機の飛行物体を捕捉する。しかし約1440弾の対空砲火を行うが、1機も撃墜することができなかった。当時、その模様はラジオで中継され、アメリカ西海岸はパニック状態に陥った。現在でも、この騒動の真相は明らかになっていない。その後、1965年にはアルゼンチン・ブエノスアイレスで空飛ぶ円盤が目撃され、1983年には韓国・ソウルに未知の光る物体が出現した。1991年にはイギリス・ロンドンにもそれらが現れた。しかし、彼らの目的はまだわからなかった。そして2011年、これまで世界各地で目撃されてきたUFO事件を通して人間を観察してきたエイリアンたちは、ついに地球侵略を開始する。彼らの侵略の最初の地であり、最後の砦となったロサンゼルスを守るため、マイケル・ナンツ曹長(アーロン・エッカート)率いる海兵隊は、壮絶な市街戦を繰り広げる。(KINENOTE)
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:アーロン・エッカート/ブリジット・モイナハン/ミシェル・ロドリゲス/マイケル・ペーニャ/Ne-Yo
ネタバレ感想
この作品は忘れたころに鑑賞すると、いつも楽しめる。そういう意味では、アクション作品として良作なんだと思う。俺は好きだな。何でかって言うと、兵士たちが侵略者たちと陸戦で戦うからだ。戦闘機で戦ったり、敵の兵器を奪ってそれで反撃するーーとかそういう内容ではないから。
海兵隊が、自らの経験を駆使して正面から侵略者に対抗し、その中で反撃の糸口を探して敵を劣勢においやっていく過程がよく、対人間ではない戦争映画として観られるところがよいのだ。
この作品が物語として成立するには、兵士たちがそこそこ宇宙人たちと戦えなければならないので、宇宙人たちの兵器も、そこまで強くはない。そういう設定にしないと、この物語は面白くないからだ。
しかし、よくよく考えてみると、宇宙のどこかもわからんところから、はるばる地球まで攻め込んでこれる奴らが、地球人でもそれなりに戦える兵器で攻めてくるなんてありえないと思うんだけど、そこを気にすると、この手の作品は楽しめなくなってしまうので、そこを考えてはいけない。
考えなければ、海兵隊のカッコよさが味わえる、楽しいアクション作品である。
でも、俺は性格が悪いので一応、突っ込みたいところを指摘しておくと、獣医の女性と曹長が恋仲っぽくなりそうな予感を漂わせるのに、漂わせるだけで終わるなら、あの女性は登場しなくてもよかったような気がする。
あと、ラストで曹長と彼が率いた隊員は、基地に生還してから上官に「飯でも食って休め」と言ってくれてるのに、ロサンゼルス奪還のため、すぐに弾薬補充して出動しちゃう。気持ちはわかるし、そうしないと締まりのないラストになりそうなもんだが、せめて何か簡易的なものでも口にいれろやと思わずにいられない。少しは落ち着いてから出動すればいいのに、少しも休まない。ある意味で仕事大好き人間(笑)。
まぁいずれにしても宇宙人侵略アクションとしては、非常に楽しめる作品です。『インデペンデンス・デイ』とは比較にならぬ。
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